古書の寄付

今回は美術を少し離れて“寄付”のお話です。

ここ最近、noteを書くにあたり、美術の本を購入する機会が多くなりました。
ちょっと書店に立ち寄るだけでも、多くの美術書があり、その種類は画集から、技法書までと多岐にわたります

趣味も兼ねて、そんな本を買い漁っていたら、あっという間に我が家の小さな本棚はいっぱいになってしまいました。
これは…。
と思い、いくらか整理を始めたところ、たまたま“チャリボン”という本の寄付活動を知りました。

ふと、同僚が会社でプルタブ回収を始めたことを思い出しました。

プルタブ回収。

子供の頃に馴染み深い活動ではないでしょうか。
飲料用のアルミ缶に付いているプルタブを集め、一定量を支援団体に送ることで車椅子に生まれ変わるという、寄付活動です。

せっかくなので、プルタブ回収と同じように会社のみんなに協力をお願いすることにしました。

本の寄付先

身近なところですぐに思い浮かぶのは、図書館です。
ですが、図書館は限られた大きさの書庫があり、その中で毎週多くの本を受け入れ、古い本との保管を調整しているため、気軽に受け入れてくれるところは少ないようです。

他に一般の団体では先に挙げた“チャリボン”や、“もったいない本舗”という活動団体があります。
今回は、会社で取っている雑誌も寄付をしたいと思い、“もったいない本舗”さんにお願いすることに決めました。

寄付先の例

もったいない本舗さんでは、本を直接寄付するのではなく、一度、換金してから各団体への寄付を行なっているようです。
2022年の現在、以下への寄付を行なっています。

01.災害で日常を奪われた子供たちの学習、活動支援

02.植林活動“グリーンベルト運動”

03.首里城の再建

04.新型コロナウイルスの対応における医療従事者への寄付

寄付先を見て、普段何気なく目にしていたニュースは、それで終わりではなく、今でも続いている問題だったことを思い起こされました。

また今回私は初めて知ったのですが、“グリーンベルト運動”とは、ケニア出身の環境保護活動家ワンガリ・マータイさんが始めた植林活動のことです。
たった7本の木を植えることから始まったこの活動は、今ではアフリカで約5100万本以上もの植林を行い、その過程で人々の貧困や、女性の地位向上といった社会問題にも大きな貢献を果たしてきました。
日本から遠く離れた地でも、地球の自然を守ろうという同じ思いを持った人々と繋がれることを素敵に感じます。

【公式サイト】MOTTAINAI (グリーンベルト運動

寄付の仕方

本の寄付は、30冊から送ることが可能です。
送付に使う段ボールとガムテープは、もったいない本舗さんへ依頼をすれば、専用のものを無料で送っていただけ、本を送る際もお金はかからないので、とても気軽に始めるられます。

ただし、寄付の対象外となるものもあるので注意が必要です。雑誌では2013年以前のもの、厚さ2cm以上のもの、付録なしのもの、その他、新聞紙や文学全集などがあります。(2022年時点)

詳細は下記より、もったいない本舗さんの公式サイトをご確認ください。

【公式サイト】もったいない本舗 寄付

感想

寄付を通じて、今の時代が抱えている問題を改めて考えるきっかけになりました。
SDGs然り、ちょっと目を向けて見れば、自分にもできる活動はたくさんことに気付かされます。
現地に足を運んで力を貸すことも勿論大切なことですが、今の自分が出来ることに気づき、可能な範囲で活動してみることも、同じように大切だと感じました。

〈社内 呼びかけ用チラシ〉
※ロゴ及び、画像の引用元:
https://www.mottainaihonpo.com/kaitori/kaitori/content/donation.html

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