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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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2022年10月の記事一覧

解剖学的特徴から考える胸郭アプローチ

胸郭は体幹と上肢をつなぐ肩甲骨の土台となり、力の伝達が求められる他、呼吸運動を行う部位となるため可動性も求められます。 さらに、上半身質量中心(Th7-9)が位置することから可動性と安定性による重心の制御が求められる部位となります。 そのため、可動性・安定性を獲得するために解剖学的な特徴からそのアプローチ方法を考えていきます。 1.胸郭の解剖学的特徴胸郭の主な関節となる椎間関節と肋椎関節の解剖学的特徴を考えていきます。 胸椎の椎間関節は水平面に対して60°・前額面に対

動作改善に必要な下腿外側傾斜の制御

繰り返される捻挫に限らず、捻挫後の機能障害によって動作を制限されているケースを多くみることがあります。 足関節捻挫後に問題となりやすい動作として、Knee-inを多く見ることが多いのではないでしょうか。 足関節捻挫はKnee-outで足関節に対して内返しのストレスが加わり捻挫することから、その動作を回避するためにknee-inの動作が習慣化されています。 つまりknee-outに対して、足関節で制御できない状態は動作の多様性が低下(回旋動作など)し、他関節の代償につながり