「感動ポルノ」の持つ意味(14)
佐村河内守の件で健常者たちは散々バッシングしていたが、自分たちのこととなると無かったことのようにふるまうのが普通らしい。
今年の24時間テレビのテーマは「告白~勇気を出して伝えよう~」である。
完全に文部科学省(↓)のキャッチコピー「勇気をもって心の声を伝えよう」をパクっている。
パクリと言えばこの「聲の形」の小説版は「君の名は。」のイラスト構図と似ている。
背中合わせに立つ男女の位置、下から見た構図、お互いに振り返る姿勢、男女の上にある物体がいずれも「君の名は。」を意識しているというより完全にパクっている。単行本のイラストからの続き絵のようにすれば問題なしだったのに、わざわざ「君の名は。」の構図をパクってくるあたり便乗しているとしか思えない。漫画も「君の手がささやいている」のパクりだし、「聲の形」そのものがパクり作品としか言いようがない。
佐村河内守のような聴覚障害者の行為はバッシングされても、健常者がやると不問に処される。なんだかんだ言ってこのアニメが24時間テレビの放送枠に組み込まれるのが目に見える。
昨年2016年の24時間テレビでは両足マヒの息子に暴力を振るったシーンが出ている(↓)。24時間テレビの関係者は「父親は帽子を取ってあげようとした」と言い訳していたが、映像越し&第三者である私から見ても暴力行為なのは明白である。帽子をとるようなスピードでもないし、手の形を見ると帽子をつまむ形でもない。
これはYouTubeのものだが、他にも拡散されている。24時間テレビの関係者はそれでも言い訳三昧だが、見苦しい。
「聲の形」は24時間テレビ(のテーマ)にふさわしい感動ポルノ作品だが、今、24時間テレビではマラソンランナーのなり手が決まっていないという。大今良時や山田尚子監督や声優たちがノーギャラでやったらいいだろう。
綺麗ごとを吐いて終わる大今良時や山田尚子監督、声優たちこそがこの24時間テレビのマラソンランナーに相応しいのではないか。マラソン自体が途中でタクシーを使っているやらせだというし、(1)募金箱からギャラを何千万ももらえる、(2)テレビに映らないところでは楽な方法をとれる、(3)有名になれるという点では、強欲な「聲の形」関係者にはちょうどいい話だろう。もっと楽な方法としては上述のとおり「聲の形」を地上波放送にして募金箱からもらうことだから、わざわざマラソンで善人アピールをする必要もない。
先日、TSUTAYAでレンタルコミックのピックアップコーナーを見たが、「女王の花」と大今良時の新作が並んでいた。次に覗いてみたら「女王の花」はベストヒットコーナーに移され、レンタルしようと思った巻がごっそり抜けていた。対して大今良時の新作はずっとピックアップコーナーに放置されており、レンタルする人もあまりいなかった。あれだけマスコミは大今良時を「才能がある」と言い切ったのだから新作を取り上げるべきだと思うが、そういう動きは全くない。山田尚子監督や声優たちも新作については完全無視である。結局は「美少女」に過剰反応しただけであった。
24時間テレビで「聲の形」が放送されるだろうが、「図書館戦争」の時みたいに健常声優だけで自己満足・自己陶酔に浸ることの無いように声優たちのトークショーにも字幕をつけるべきである。
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