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プラスチックの再生・再利用・不使用

SDGsの中で特に私が関心を抱き、向き合っているのは、目標12「つくる責任 つかう責任=Responsible Consumption and Production」。その中でも特にプラスチックについての向き合い方について、考えていきたい。

国による違い

私は製造業で働いており、現在、イギリスに駐在して4年が経つ。SDGsという言葉は今でこそ日本でも浸透しているが、イギリスにいるともっと前からその言葉を聞く機会が多かったように感じる。また、Circular Economyの重要性について、現場から声が増えてきたのも、2019年あたりからで、これも当時、日本へ主張しても全く相手にされなかったことを覚えている。

このように、住んでいる国によって、SDGsのそもそもの意識がまるで違うことについては、感じることが多い。

再生プラスチック Recycle

欧州では、再生プラスチックで作られた製品が非常に多いことに気がつく。
特に、私が気がつくのは、子供のおもちゃだ。おもちゃ屋さんに行っても、博物館のおもちゃ売り場に行っても必ず再生プラスチックの文字が目に付く。さらに、プラスチック削減の重要性についての絵本も色々な種類がある。自身が意識することも、もちろん重要だが、それを子供に伝えていくことの重要性についても、感じるきっかけとなった。

子供に自身の考え方を押し付けることは好ましくないので、世界でどのように取り組まれているのか、何が問題なのかを教え、自身の意見を持つように考えさせること行っている。これも1つの向き合い方だろう。

また、製造業に努める上で、製品における再生プラスチックの使用量を高めることは、昨今、重要な取り組みの1つとなっており、公私ともに向き合っている課題となっている。

プラスチックの再利用 Reuse

再生プラスチックを作成するにも、回収や製造にCO2排出や水の消費は欠かせない。状況次第ではあるが、誤解を恐れずにいうと、再生よりも再利用の方が環境にとって優れている。

イギリスのオンラインショッピングで日本人駐在員妻の中でよく利用されているのは、Okadoである。

Okadoで買い物をすると、何度使ったか分からないボロボロのプラスチック袋に商品を入れて渡される。そして、次回注文時に、その袋は配達員に返すことになっている。

日本ではクレームが来そうなぐらいボロボロだが、正直なところ、玄関からキッチンまで運ぶのであればこのぐらいでも十分だ。
日本でも同じようなことを行っているオンライングローサリーはあるのだろうか。気になるところだ。

プラスチックを使わない Reduce

最後は、プラスチックを使わないことだ。
使わなければプラスチックごみが増えることはないという非常にシンプルな考え方だ。

一番身近なところでは、やはり、紙ストローだろう。
これについては賛否両論あり、紙ストローだと味が変わってまずくなる等、色々なデメリットが言われており、本当に環境にいいのか?という根本的な話まである。

それらの意見については、同意できる点は多々ある。
大人はいいが、プラスチックストローでも噛んでボロボロにするうちの子供は、紙ストローだと、すぐにジュースが飲めなくなるぐらいボロボロになる。

マイバッグ、マイ箸、マイマグに続き、マイストローを持ち歩く時代が来ればいいのになと思うこの頃。
私は、ストロー自体を使わず、ファーストフード店ではそもそもコップから直接飲むようになった。プラスチックだけでなく、全ての使い捨てアイテムを出来る限り使わないようにするのは、間違いでは無いだろう。

どうやって向き合うか

ことプラスチックに話を絞っても、向き合い方には色々あるということを伝えたかった。もちろん、その向き合い方が正しいか否かも議論の余地があり分からないことだらけだ。

SDGsというワードに嫌悪感を示したり、本当に意味があるのかと唱えたりする人もいることは知っている。私も本当のところSDGsの取り組みが本当に地球や私たちの将来にとって良いものなのか、持続可能な社会を実現できるのか分からない。

とは言え、先進国に住み、地球の将来を考える余裕がある人々は、ぜひ、自分なりのSDGsへの向き合い方を考えるべきではないだろうか。
ポケモンGoばかりやっているのではなく。

SDGsという世界の共通ワードを作ったことの功績は、批判だろうが何だろうが、人が持続可能な社会について、少しでも考えたり議論したりするようになったことではないかと私は思う。

#SDGsへの向き合い方

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