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ユーライディ ユーライダ

郵便の翌日配達がなくなったことを
ニュースとしては知っていたけれど、
郵便局の窓口で
「普通郵便だと4日かかりますが、お日にち大丈夫ですか?」
と尋ねられて、
おお!こういうことか!と改めて衝撃を受ける。
『すぐ届くのが当たり前』と思う感覚の方を修正していかねばならんのねぇ。

昔、海外と郵便でやり取りしていた時は
ロストも汚損も当たり前で、
日本の郵便ってなんて優秀!
ありがたい!
と強く思っていたのに、
郵便を使う機会もだいぶ減って
ないがしろにしてしまっていたかもしれない。
切手の値上がりにぶつぶつ文句を言っていたけれど、
なくなったら困るものはちゃんと関心を持って使わねば!
と思っていた矢先に、
ステキな切手のニュースをみかけまして。

ヒグチユウコさん!買う!!!
日本郵便、まじがんばってる!!!
とぞ思いながら、
ページを眺めていたら、赤字のリンクを見つけたのです。

これ。
郵趣。
知ってるぞ郵趣。
そう、ワタシは、モン・サン・ミシェルの記念押印をもらうために、
おフランスでダッシュしたことがある女。

ハマると深い沼と心得ていますが、
ステキ切手のためのライトなチャレンジならばよろしかろうと、
PDFを読み込みましてね。
無事郵頼での記念押印にこぎつけたのです。
(ヘッダの写真参照)
たのしい。

ネットで記念押印について調べると、
ものすごく熱の入った記事やらポストやらが出てくるので、
もしご興味ありましたらじっくりみてみていただけると
良い沼の入り口が見つかると思いますが、
サラーっと、好みの切手があるからハト印ももらいたいー
という時にワタシはこうしましたというのを
まとめておくと良いかな?と思ったので書いときます。


切手の発売初日に押してもらえる消印は
ハトのマークが入っているので「ハト印」というのですが、
ハト印にも種類があるので、
欲しいのは「絵入りハト印」と覚えましょう。
正式には「初日用通信日付印」だそうですが、絵入りハト印で大丈夫です。
絵入りハト印には「手押し」と「押印機」があって、
だいたい違う図柄が用意されています。
ヒグチユウコさんの絵入りハト印は手押しがボリスで押印機がニャンコ…
どっちが欲しいかって?無論どっちも。
「手押し」は県で一番大きい郵便局の窓口で発売から1週間押してもらえて、
「押印機」は各地方の一番大きな郵便局で発売日だけという感じです。
窓口で細かく位置を指定してコレクションに…というのも非常にたのしそうですが、
ライトな情熱で取り組みたいので、
今回は「郵頼(ゆうらい)」でチャレンジしました。

郵頼は字の通り
郵便で依頼する方法で、指定の郵便局に台紙と為替を送って押印してもらうのですが、
まず大切なのは
● 申し込み期限の確認
です。
けっこうはやい。
当日消印有効だけど、発売日の2週間前には締め切られてしまうので注意。
そして、
● 記念押印か引受消印かの決定
が必要です。
簡単に言うと、台紙にポンで返送してもらうか、
お手紙に押して誰かに届けたいかの違いなのですが、
絵入りハト印はあくまで消印で、
63円以上の切手にかかる形でしか押印してもらえないため、
台紙に美しく記念押印してもらってコレクション用にするか、
どうせ切手を貼るならそのまま郵便物として引き受けてもらって、
消印をもらって誰かに届けるかを
考えなくてはなりません。
記念押印にすると切手は郵便物としては使えないし、
引受消印にすると、普通の郵便だからちょっと汚れちゃう可能性もある。
あと、申し込み期限までにお手紙の本文を書かなくてはいけない…
(葉書もOKだけど、印がけっこう大きいので、余白に注意が必要)
どうしよう…と悩んで、
けっきょくどっちもやったのですが、
とりあえず引受消印の依頼をした場合を書き残します。

  1. お手紙のご用意
    よろこんでくれそうなお友達の人数分、
    心を込めてお手紙を用意します。
    絵入りハト印は鳶色なので、
    鳶色が綺麗に映える封筒を用意しましょう。
    私はシンプルに白にしました。
    「光沢紙などのような表面の特殊加工がされていないもの」
    をお選びください。
    オノレを頭数に入れることをお忘れなく。

  2. 為替の購入
    郵頼をする時点では切手は発行前なので、
    押印依頼と合わせて切手を購入しなければなりません。
    購入代金は為替で送付という指定があり、
    ゆうちょの窓口で買える「普通為替または定額小為替」の
    どちらでもいいのですが、
    「普通為替」は少額でも550円の発行手数料がかかります。
    「定額小為替」だとぴったりの金額にはならないのですが、
    一枚あたりの手数料は200円です。
    私は切手シート一枚(840円)が必要だったので、
    1,000円の額面の定額小為替を買いました。
    ただし、お釣りは切手で返ってくるので、
    普通にするか定額にするかはお好みで。
    個人的には
    「かわせください。せんえんのていがくこがわせ××まい」
    という呪文が唱えやすいのでおすすめです。

  3. 送付用&返信用封筒作成
    お釣りの切手と、余った切手シートは返送してもらえるので、
    切手を貼った返信用封筒を用意。
    切手シートが折れちゃうのが嫌だなぁという場合は、
    クリアファイルも入れるといいっぽい。
    送付用の封筒の送り先は押印サービスの説明PDFに書いてあるので、
    指定の住所と左端に朱書きで「引受」と書く。
    住所と朱書きの内容もPDFに書いてあるので、
    読みながら記入するとベター。

  4. 押印指示書作成
    これが一番わからなかった!
    郵趣のヒトビトの上げている写真や記事だと
    ちょっと専門的すぎてとっつきづらくて、
    日本郵便のPDFには見本がない。
    いろいろ読み比べて
    ・氏名と電話番号は絶対書く
    ・ぱっと見でわかるような図で指定
    が必要みたいです。
    指定なんてないよ〜と
    お思いでしょうが、
    世の中人の数だけ『フツウ』があるもの。
    強いこだわりのあるコレクターがそれぞれのこだわりを爆発させている場で
    「普通に押しといてください」など存在しないと心得て、
    あなたのフツウを図に落としてください。

と、いうことで、写真のようなセットを作成しました。
為替で隠してるとこに名前と住所。
引受消印は手押し印しか依頼できないので、別途記念押印も依頼しまして。

ドキドキワクワクしながら2週間過ごしたところです。
きれいに届くといいなぁ!

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