好きだけでは仕事にならない
最近はパーソナルジムがどんどん増えていますし、パーソナルトレーナーになりたい!って人も増えているでしょう。
おそらく、多くの人が「筋トレが好きだからトレーナーになりたいです!」という理由が始まりだと思います。
別にこれは否定はしません。
私も筋トレをきっかけにしてパーソナルトレーナーになったわけですから、自分のやりたいことを見つけられることは素晴らしいことです。
ただ、筋トレが好きなだけではパーソナルトレーナーとしては務まらないと私個人は思っていますのよ。
きっかけが「筋トレが好き!」は全然OK。
でも、理由として「筋トレが好き!だからパーソナルトレーナーになろう!」はちょっと違うと思う。
パーソナルトレーナーって接客業でありサービス業だから、『相手』がいてこそ我々の職務が成立するわけです。
あなたが筋トレがどれだけ好きなのかは、相手(お客さん)にとっては正直どうでも良いことなのよ。
筋トレが好きです!って理由は自分のことしか頭にない。
トレーニングを通じて相手にどんな影響を与えたいのか?を理由にしているなら、相手思考だから最高ですよ。
お客さんのことを思ってトレーニングを提供できる良いトレーナーになれるでしょうね。
(なんか、自分でもめっちゃ上からで腹立つな(笑))
筋トレが好きだから!という志望動機でパーソナルトレーナーになった人は、あまり相手のことを考えてあげられるトレーナーになれないと思います。
ムキムキマッチョになりたいわけではないのに「たくさん筋肉をつけて逆三角形になったらカッコイイですよ!」とか言って、お客さんの気持ちを無視してガンガンに重り上げさせようとしちゃったりね。
自分が筋トレが好きでマッチョになったから人生が変わりました!とか言っても、相手はマッチョになりたくない人もいるんですよ。
ただ単に、健康を維持するためとか、ジャニーズみたいな細マッチョになりたいからという理由でトレーニングに来られるお客さんはたくさんいます。
筋トレが好きという理由で仕事にしたいのであれば、極論プロフィジーカーとかプロボディビルダー、なんならyoutubeで自分の筋トレライフを発信して食べていった方が良いと思います。
私は、大学生のときに筋トレをしていて腰を怪我しました。
無茶なフォームで重りを持ち上げたのが原因だと思います。
そこから、無茶な重りやフォームでやろうとせず、適切な負荷とフォームでトレーニングをしようと意識するようになりました。
そして、これがパーソナルトレーナーになろうと思った理由です。
『正しいフォームと負荷でトレーニング指導をして怪我を防いでもらいたい。がむしゃらに追い込むことなく、なるべく最小限の努力で成果を出してもらいたい。』
大きな目で見れば、筋トレが好き!がトレーナーへのきっかけですが、細かい部分で見たときの理由はこれです。
今はどちらかというと、筋トレが少し嫌になりましたね(笑)
しんどいし、ジムに行くの億劫やし。
マスクしながらのトレーニングとか、マジで辛いですよ😥
できることなら、家とかカフェでゆっくり本読んだり、買い物しにいきたいです。(笑)
でも、ある意味お客さん側の気持ちになれることができたと思ってます。
パーソナルトレーナーになってからは、好きだけでは仕事は務まらないと思うようになりました。
イチローもyoutubeで言ってましたね。
男の子が「寿司が好きで、将来寿司屋さんを開きたい夢があるんですが」という質問に対して、こう発言してました。
イチロー「お寿司が大好きだったのが自分の仕事になると、大変なことがほとんどで、心から楽しめないという現象が起きる。」
これは今になって分かるようになりました。
パーソナルトレーナーって指導する側なので、自分が筋トレをする仕事じゃないわけですよ。
筋肉とか関節とか、栄養のこととか、いろんなことを勉強してお客さんに還元しないとダメなので、筋トレが好きだけじゃ、やっぱ務まらないと感じるようになりました。
あと、マンツーマンの接客業なので、コミュニケーションだったり長いこと来てもらえるような接客だったり距離感の作り方だったり...
大変なことの方が多いです。
でも、色んなお客さんと話をするのは楽しいし、自分の好きなジャンルを通して感謝されるのは嬉しいですよ。
好きがきっかけになるのは良いけれど、好きを理由にして職業にするのかは、じっくり考えた方が良いと思うようになった。
そんなお話でした。
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