【マンション広告の現場から】O2Oって流行ってる??
こんにちは、kenjiです。今回は新築マンションのマーケティングにおけるO2O(オフラインtoオンライン)を現場感から考察します。
●まだまだ遠いO2O
いきなり結論的なタイトルですが、いや〜、遠いです。特に僕のようにローカルエリアだと尚更それが肌感です。
新築マンション販売におけるO2Oの王道(と考えられているもの)は、チラシ→WEBサイトの流れです。その移動手段として、二次元バーコードか、検索か、です。
●戦略的な情報統制
そもそも新築マンションにおける、当該プロダクトの情報は、さほど多くありません。細かな設備仕様までいくと多々ありますが、いわゆる広告ネタとして見た場合、です。
よって、それらの情報をどの媒体でどれだけ出すか、というのは、戦略的な領域です。
その意味で、チラシは、オーソドックスなB3サイズで見た場合、結構スペースがあり、情報も入ります。
そのため、基本スタンスは「紙は紙で訴求しきる」となります。WEBサイトに入るのは、「資料請求」か「来場予約」をする、つまりアクションをするため、と考えてクリエイティブを作ることが多いです。
また、受け取り側、つまり顧客も、チラシの情報があればある程度お腹いっぱいになり、興味判断するためには充分です。
そのためか、WEBサイトのPV数を見てみても、チラシ投下による数値上昇が思ったほど見られないことが見受けられます。
逆にO2Oを狙ってチラシの情報量を絞り、「詳細はWEBサイトへ」と誘導文言で誘うことも興味がありますが、正直こわくてできていません。
●看板は?
新築マンション販売における、もう一つの主要広告媒体である看板。よく建設地を囲う万能塀に看板が貼ってあったりします。
看板はチラシほど情報は載せれないので、そこにも二次元バーコードをつけることが多いです。つまり、最初からWEBサイトへの誘導を狙います。
しかし、(マンション看板に限らず)看板前で二次元バーコードをスキャンしている人をいまだかつて見かけたことがありません。確かに、少し恥ずかしいですね。
よって、プロダクト名を覚えてもらうことに振り切るクリエイティブにしたりします。つまり、ダイレクトに繋げるのではなく、まずは顧客に覚えてもらってあとから検索してもらうことを狙います。
かなりアナログなO2Oです。
●O2O(オンラインtoオフライン)は浸透
コロナの影響で、今やモデルルームへの来場はWEBサイトからの予約が浸透し始めました。
ほんの1年前までは、チラシを見てそのまま来場、というのが当たり前でした。
今ではプロモーションもWEBプロモーションが増えたため、広告から来場予約までがオンラインでつながります。
また、オンライン商談もではじめました。
しかし、正直ローカルエリアではオンライン商談はほぼありません。広告で案内しても、です。
やはり、マンション販売においては、モデルルームへの「来場」がまだまだ必須。しかも、顧客の方がその気持ちが強いようにも思います。
ということもあり、オンライン→オフラインのO2Oは、コロナの影響でローカルエリアにも浸透した感はあります。
●顧客次第
最後に、少し前述もしましたが、新築マンション販売においては、まだまだ顧客がオンラインにノッでない気がします。販売サイドがいかにオンラインに誘導しようとも、まだまだオフラインでできることはオフラインでしたい、という感じはします。
このあたり、首都圏などでは徐々に変わっていると思います。さらに、テスラなどの車のオンライン販売が浸透してきたら、次はやっとマンションかな、とも思います。
そんなときに乗り遅れないように、まだまだノリきらないO2Oを色々と試しておきます。
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