投資手法の見直し

投資の第一歩は「常識を疑うこと」

 「成長し続ける株を見極めて、割安に買う」という投資手法を前回検討しましたが、「放置してればそのうち上がるっしょ」という私の常識が間違っていました。
 「成長し続ける株を見極めて、割安に買う投資」は、勉強ものすごく必要だし、メンテにも手間暇がかかる、長期で成長株を持つことの投資リスク(※1)が高い。長期で持つとどうしても環境が変化するので、成功要因だったものが変化する。しかも、PERが高いので下落幅が大きい。プロ向きの手法で、定年後なんたらなんて人には合わなかった。

※1 投資リスク:収益や損失の振れ幅=投資をやめたいときに損しているとか、ちょっと前は相当利益があったのに今はちょい黒だとか

成長株投資で有名なひふみ投信の苦戦

 成長株投資で有名、かつ、実績のある「ひふみ投信」も絶対的な成績だけでなく、指数と比べた相対的な成績も悪化している。指数に勝つというのは滅茶苦茶難しいということでしょうか。逆に言えば、創業者がハンドルを握って立て直すと言っているので今が買い場かもしれません・・・。

 重要な論点が何点か挙げられていたので紹介します。

  1.  中小型株からテンバーガーになるものを選びたい放題の状態 ⇒ ひふみ投信の銘柄を参考にすればいいのか

  2.  デフレからインフレの変化 ⇒ インフレに対応できていることを銘柄選定の条件に入れる

  3.  大企業の経営陣も世界に通じる感覚や、新本市場との対話力を身に着け始めている ⇒ 成長している大企業に注目する

  4.  GAFAMの成長が止まりつつある ⇒ 米株にいままでの成長力は期待できない

自分の投資要件の再整理

 投資手法をどれにするか決めるために投資要件を再整理すると、以下のようになりました。やってみたいのは決めているんであっているかどうかの確認用。

  1.  研究だいぶ飽きてきた。もっと新しいことをしたい。

  2.  インフレヘッジ必須(2~3%は嘘でしょう、建具の見積もり取ったら2年前の37%増し)

  3.  暴落耐性(イールドカーブ正常化で暴落の気配がする)

  4.  配当、優待くるのが楽しみ

やってみたい投資手法

 百人百様で投資手法に正解はない(合う/合わないはある)と思うんですが、3点ほどやってみたい投資手法があります。

  1.  アセットアロケーション
    ・資産クラスのアロケーションを半年に一回程度実施する
    ・資産クラス:株式、金、現金を1/3づつを想定

  2.  ズボラ株投資(草食系投資家LoK著)
    ・チャートを使った短期投資
    ・楽天RSSかtradingviewのPineを利用してみたい

  3.  割安小型成長株投資(わが投資術)

投資手法の比較と結論

 図1に投資手法が自分の求める投資要件に合っているかどうかの検討比較を示します。

図1.要件を考慮した投資手法の比較

 図1を見れば、アセットアロケーションは今の自分の要件に「配当、優待」の項目以外適合している投資手法なので最初に試してみることにします。ズボラ株投資は売買の練習のために用意した投資手法(いろいろプログラムとか改善とか楽しめそう)なのでその次に試してみるとして、割安小型成長株は短期練習の後にします。


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