冷え性の妻に日々湯たんぽ作っている
岩手の実家では猫と犬を飼っていた。数年ぶりで帰省したとき、私の顔を覚えていたのは猫だった。湯たんぽ代わりによく寝ていたこともあるが、犬より歓待してくれるとは思わなかった。
出かけることを好む犬は、初めて出会う人や犬にも物怖じしない。反面、猫は単独生活の習性が強いため、子猫のときから外の世界に慣れていないと人見知りで内弁慶になると言われる。
単独生活、人見知りで内弁慶。家(縄張り)の外や初めての場所は苦手。互いによく似ている。だから相性がいいのかと勝手に決めていた。その猫も犬も、とっくの昔に亡くなっている。
以上は「ドッチャ(どちらへ)」「マッチャ(町へ)」。これで話が通じたころの話だ。冬は東京も千葉も岩手と同じで結構寒い。いまは冷え性の妻のために湯たんぽを作るのが日課だ。
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