比較するわけではないが少し可哀想だ
男4人で軽く飲んだ。友人以外の2人とは初対面だが、3人は音楽イベントに出場していた。話題が途切れたとき、友人に「女房が亡くなり慌ててお墓を建てたのかい?」と聞かれた。
私は「そういうこと」と答える。友人は墓地を購入済み。墓石も準備しており、店で保管してもらっている。私はお墓の完成まで3カ月ほどかかった。友人の場合は早く仕上がりそう。
24日付朝日新聞「時時刻刻」。「無縁墓積もる悩み」を読む。…墓の守り手がおらず「無縁墓」となるケースが目立ちはじめている…。私の周囲には端からお墓無用論者がかなりいる。
兄は生活保護を受けていた。離婚し子どもとも離れ離れ。葬儀もなし。火葬後、兄の遺骨は関係者が持ち去った。どこに行けば参ることが出来るのか、と聞いても教えてくれなかった。
姪夫妻のお陰で、姉の葬儀は立派だった。大きなお墓に眠っている。比較するわけではないが兄は可哀想だ。