免許証の返納考えよう足腰弱っている
葬儀場の 駐車場でいとこを見かけた。65歳の息子の運転で火葬場に向かう。広い駐車場を歩くのもおぼつかない。車の乗り降りも一歩一歩慎重にといった感じ。いとこは91歳になっていた。
妻に先立たれて2年、3年という。このアバウトさがいい。大きな家に1人で生活している。「食事も自分で作る。君もそうだろう。体を動かしていないと衰えるから気を付けないとね」。
いとこは今も車を運転しており、免許証返納は考えていない。「通院とかで車がないと不便なんだ。車の乗り降りは難儀だが、ハンドル握ればこっちのもの」と、周囲の心配を吹き飛ばす。
「一人なんて可哀そう」「子どもと同居したら」「施設も考えないと」「早く免許返そう」。こう言われ続け数年経った。いとこの足腰は弱っている。免許証の自主返納の話を蒸し返した。
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