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若々しい肖像画、妻から❤1もらった

私は40代になり体調を崩すことが多くなった。そこで、元気なうちに何かを残して置こうと考えた。そんなある日の午前零時過ぎ。会社から少し離れた地下鉄前で、酔っ払いの先輩を見かけた。

開口一番「タクシー代2万円貸してくれ」と言う。「お金ないんです。まだ終電に間に合いますよ」と1万円手渡す。「ケチだな、お前」と不満顔も、2万円持ち合わせていないのでゴメンだ。

先輩はイラストやカットの専門職。漫画チックで好感が持てた。個展を見に行くと人物画だった。モデルはいない。こういう絵を描くのか。飲んだくれや、イラストやカットは仮の姿と見直す。

私は肖像画を依頼した。初めてモデルのいる人物画に挑戦。仕事の合間に描き続け1カ月超。代金は12万円だ。ところが10万円でいいと言った。値段はあってないみたい。私46歳、若々しい。

自慢の肖像画いずれは処分される運命。この「スキ1」の「1」は妻がつける。2年経っても「不動の❤1」だ。

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