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この新社屋大丈夫かと思うほど揺れた

2011年4月30日に定年退職した。最後の何年間は新社屋で勤務出来た。この年の東日本大震災は忘れられない。3月11日午後2時46分地震発生時、机の下に隠れて揺れが収まるのを待った。

その後、近くの公園に避難した。余震のたびに「この新社屋、大丈夫かな。旧社屋より危ないのではないか」と言いたくなるほど揺れていた。近隣の各ビルからも会社員が続々と出てきた。

電車も地下鉄もバスもストップ。タクシーもダメで徒歩で帰ることに。4時間ほどかけて自宅に着く。東北には実家をはじめ、親戚、友人、知人が住んでいるが、電話が全くつながらない。

日にちが経つにつれ被害が拡大する。個人的に見ても知り合いが亡くなり、同級生の姉が身元不明に。店舗や住居を失った人もいる。地震と津波に加えて、福島第1原発事故は余計だった。

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