急須猫
人生色々あります。 みなさん、ドラマティックな人生を送られてると思います。 でも僕はここですごく薄い出来事を残していきます。 その薄さを楽しんでもらえたら幸いです
僕は蜘蛛が苦手です。見るだけで体が震えるくらいです。蜘蛛そのものも、もちろん駄目ですが、蜘蛛の巣がまた同じくらい嫌いです 世の中には蜘蛛が好きな方もいらっしゃる…
僕は今現在、初老を終える年齢で、離婚経験があり…まぁ寂しい人生を一人送ってる者です。 それはそれとして、 若い頃には彼女がほしい、誰かとお話したいと恋い焦がれてい…
マスクしている人が減ってきました。コロナに対する一定の収束感、安定感への当然の流れかもです。 電車でも2割くらいしかマスクしなくなりました。 僕はまだ買い込んだマ…
薄れ行く記憶を呼び止めるために書きます。 覗いてくれてる人がいるなら、あまりいい話ではないので見ないことお勧めし、でももし同じ病気の猫がいたなら優しく接してもら…
僕は生まれてから半世紀、ずっと側には猫がいた。 ある時期には犬もいたのだが、猫に関してはずっと猫と共に人生を歩んできた。 しかし、今、僕の側には猫がいない。 数週…
ロミオ+ジュリエットという映画がある。 シェイクスピアの戯曲で舞台や映画など数多くの作品がある。 その作品群の一つ、バズ・ラーマン監督製の映画が公開されてたときの…
少し前の話なんだけれども、そろそろ終電が気になる時間帯のある駅でのこと。 一人の大柄な女性が線路をずっとのぞきこんでた。 すこし焦った風の彼女をなんとなく見たら、…
まだゲームセンターが強かった頃、 大きなショッピングセンターのゲームコーナーに立ち寄って見たときのお話。 ストリートファイターに代表される格闘ゲームが売れに売れた…
僕はかなり普及してるファミリーカーに乗っているので、結構煽られる。 盲目的にこの車種は遅いと思われてるのか、後に着かれた瞬間抜こうとする。一般道でもごく一般的な…
10年ほど前の出来事である。 友人と車で田舎町を走っていた。 月の出てない初夏の頃、時間は23時くらいだったかと思う。 昼間さんざん車で走っていて、ふたりとも少し疲れ…
僕が幼稚園かそれくらいの頃だったと思う。僕は父に連れられてどこかにお出掛けすることになった。 父は優しくて、頼りになる存在だった。そしてごく当たり前のように父が…
薄暗い階段を降りて僕は店に入る。様々な電子音が小さな店内に縦横無尽に反射していた。 すぐに店の中を見渡す。よかった。いた。 彼女は今日もグラディウスⅡの筐体の前に…
2024年4月16日 16:28
僕は蜘蛛が苦手です。見るだけで体が震えるくらいです。蜘蛛そのものも、もちろん駄目ですが、蜘蛛の巣がまた同じくらい嫌いです世の中には蜘蛛が好きな方もいらっしゃるでしょうが、その方に一日蜘蛛の素晴らしさを説われても、無理ですという自信があります話は幼稚園の頃です。うちは誰も免許をもってない時期があったので、移動はほとんどバスでした。その日も母親に連れられてどこかお出かけすることになり、停留所
2024年4月14日 14:27
僕は今現在、初老を終える年齢で、離婚経験があり…まぁ寂しい人生を一人送ってる者です。それはそれとして、若い頃には彼女がほしい、誰かとお話したいと恋い焦がれているよくいる人間でした。今現在はおかげさまで、それを過ぎて悟りの極地を迎えさせていただいてます、いや、そうじゃなくて、若い頃熱くパートナーを求めていた頃のお話。ある週末の午後、僕は例によって映画を一人で観に行ってました。週末の混雑し
2024年4月1日 08:18
マスクしている人が減ってきました。コロナに対する一定の収束感、安定感への当然の流れかもです。電車でも2割くらいしかマスクしなくなりました。僕はまだ買い込んだマスクがあるので相変わらずやってますが…半年くらい前かな、マスクしてる人が7割くらいまでになってきた頃、都会の大通りで四人組の若い女性の人とすれ違いました。マスクしない人増えてきたなぁと思いながら歩いてたので、必然的に人の顔をじろじろ
2024年3月25日 15:01
薄れ行く記憶を呼び止めるために書きます。覗いてくれてる人がいるなら、あまりいい話ではないので見ないことお勧めし、でももし同じ病気の猫がいたなら優しく接してもらうことを目的としても書きます。僕の猫は21年間という「短い」生涯を閉じました。幸せだったのか?その答えは現時点でマイナスの意見しか思いつけませんが、少なくとも僕は幸せでした。 猫の様子に違和感を感じたのは4ヶ月前くらいだったと
2022年9月22日 08:52
僕は生まれてから半世紀、ずっと側には猫がいた。ある時期には犬もいたのだが、猫に関してはずっと猫と共に人生を歩んできた。しかし、今、僕の側には猫がいない。数週間前に精一杯の介護も実らず…いや何か足らなかっただろうが、とにかく猫が失われてしまった。数年分の涙をこの日消費して猫を悼んだが、どれだけ涙に暮れようと悲しみは癒えることはないように思えた。僕は今まで側にいた猫、犬を看取ってきた。ランク
2022年5月24日 14:00
ロミオ+ジュリエットという映画がある。シェイクスピアの戯曲で舞台や映画など数多くの作品がある。その作品群の一つ、バズ・ラーマン監督製の映画が公開されてたときの話。映画はレオナルド・ディカプリオとクレアディンズ主演で、舞台を現代に置き換えられた設定になっている。しかしセリフ自体はほとんど変えられてないので、その洗練された言葉の数々は今でも新鮮、当時初めてロミオとジュリエットに触れた僕はすごく
2022年5月9日 10:49
少し前の話なんだけれども、そろそろ終電が気になる時間帯のある駅でのこと。一人の大柄な女性が線路をずっとのぞきこんでた。すこし焦った風の彼女をなんとなく見たら、まぁひと目でわかる女裝の方だった。大柄の「彼女」はきれいにメイクをして、作り物の様な髪の毛をしていた。少し時代かかった服装は大柄の彼女をより際立たせていた。つまり目立っていたのだ。色んな人がいるんだなぁ思いつつ、離れたところで観察
2022年4月26日 15:12
まだゲームセンターが強かった頃、大きなショッピングセンターのゲームコーナーに立ち寄って見たときのお話。ストリートファイターに代表される格闘ゲームが売れに売れた時代、そのゲームコーナーも格闘ゲーム一色だった。大体は対面式に筐体が設置してたあって、一応対戦相手の顔が見えない配慮がしてあった。そこに小学生低学年だろうか?父親を引っ張るようにゲームコーナーに親子がやってきた。低学年の男の子は父親
2022年4月26日 14:46
僕はかなり普及してるファミリーカーに乗っているので、結構煽られる。盲目的にこの車種は遅いと思われてるのか、後に着かれた瞬間抜こうとする。一般道でもごく一般的なスピードで走っててもベタ付きされる。まぁ実際遅めに走ってるし、前の車と車間取りたい派なので「遅い車」と思われるのだろう。実際遅いのかもしれないので迷惑かけてることもあると思われる。さて、ある気持ちのいい休日、のんびりと田舎道を走って
2022年4月17日 09:32
10年ほど前の出来事である。友人と車で田舎町を走っていた。月の出てない初夏の頃、時間は23時くらいだったかと思う。昼間さんざん車で走っていて、ふたりとも少し疲れていた。特にあてのないドライブなので、流石にちょっとどこかに停めて休憩しようか?という話をしていた。もう真夜中に近いし、外灯が極端に少ない田舎道、そこでなんとなく余興で怖い話を二人で披露し合ったりしていた。どれも大した話ではなかっ
2022年4月15日 09:15
僕が幼稚園かそれくらいの頃だったと思う。僕は父に連れられてどこかにお出掛けすることになった。父は優しくて、頼りになる存在だった。そしてごく当たり前のように父が大好きだった。だから多分僕はうきうきと僕は父の後ろについていった。僕らの移動手段はいつも歩きか公共交通機関、そしてこの日はバスだった。バスがやって来て僕らは車内に入る。当時の僕は幼くてとてもどんくさかった。それは今も、なのかもしれない
2022年4月14日 16:45
薄暗い階段を降りて僕は店に入る。様々な電子音が小さな店内に縦横無尽に反射していた。すぐに店の中を見渡す。よかった。いた。彼女は今日もグラディウスⅡの筐体の前に座ってる。夕方のゲームセンター。賑わう時間のはずなのに今日は人が少ない。今日は雨も降っているし、そんな日に町から離れたこんな場所には誰も来ないんだろう。しかしそれでも彼女はそれが自らの責務のように今日も来ているのだ。僕は彼女を視線