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休職のすすめ:官僚の逮捕

毎日、仕事がしたい→寝る直前まで考える→眠れない→睡眠薬・抗不安薬

の繰り返しをしていたころ、眠れないと睡眠薬を飲もうとした時にふと思いました。

『私は、仕事に行くために薬を飲んでいるの?』

(眠れないからじゃない。翌朝、スキッと起きて、日中眠くならないで仕事をするために薬を飲んでいる・・・)

そう、思ったときに何かこれは違うんじゃないか・・・と思いました

でも、そんなことに気づいてもその生活は続けました。

お局様に苛められないくらいになる。ただ、その一心でした。

公認会計士になろうかという勢いでした。

そんなころ、霞が関の官僚が省内で覚せい剤を使用していたとのニュースが流れてきました。

私自身も、霞が関で勤めていた経験もあり、あの過酷な残業は使命と責任感と野心がないとやっていけないのは知っていました。

ただ、官僚=キャリアが法を犯すとは考えもしませんでした。

時間内にできないことは当たり前で、膨大な量の資料を読み込み答弁を書きレクをし、法案をつくる日常業務をする毎日で、周りもそうだから残業300時間しても使命感とやりがいで乗り越えているものだと思っていました。

だって、法律を作れるのは官僚だけだから・・・

それは、そばで雑務をするヒラの私には羨ましいほどのやりがいでした。

その若手官僚は、うつ病を患い、抗うつ剤を飲んでいたとのこと。そのうちに「もっと効く薬はないのか」と思うようになったとのこと。

通勤が困難→でも仕事は続けたい→もっと効果を感じる中枢神経刺激剤(一時期問題になった薬です)を購入→物足りなくなって覚せい剤という流れ。

公判で

・これ以上迷惑はかけられない。仕事に行きたい気持ちが判断を狂わせた

・次、体調を崩したら長期休暇を取ることになる、違う部署に異動すると言われた→今の課でどうしても働き続けたい

と。きっと。今の課が花形部署でやりがいを感じる部署だったんでしょう。

ものすごく、私の心に刺さりました。わかる。わかる。

いまの部署のまま、結果を出したい。自分ならできる。

大学受験の時は無給で一日中勉強してたんだし、できる。できる。

このころの私は、まだ抗うつ剤は処方されておらず

・睡眠薬(レンドルミン)

・抗不安薬(メイラックス)

を飲んでいました。

しかし、経理課に異動して2回目の決算の頃、完全に私は仕事人間になっていました。

・土日も忍び込んで仕事

・簿記1級受験のため大原に通う(週4日×3時間)

・簿記の復習・練習問題(週20時間)

そして、仕事はこなしていたけれど、プライベートでは一切遊ばなくなりました。恋愛感情も抱かなくなりました。

とにかく仕事か勉強がしたいと思っていました。

そして、

ある頃から体に変な不調が現れるようになりました。それは、今まで経験したことのないものでした。

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しろあざらし
半年間、会社と戦った末退職を決めました。 弁護士さんの探し方等、コメント頂ければ詳細をお伝えします。お気軽に…