コストコに向いてない
大人気店コストコ【Costco】。
再販店は次々にオープンするし、コストコの買い物番組も、よく目にする。日本のスーパーでは味わえない雰囲気や商品は見ていて、とても楽しい。
コストコは素晴らしいのだ。
単に私が向いていないだけで……。
この数年で再確認した。
私はコストコに向いていない性格だと。この際だから告白すれば驚安の殿堂ドン・キホーテも向いていない。
コストコもドン・キホーテも、まず一度に目に入ってくる情報量が多い。陳列の仕方や積み上げ方だろうか?脳内で情報を処理しきれずに混乱してしまう。
“ドン・キホーテ”オリジナル商品の『ド』の文字も、物凄くこちらに迫ってくる感じがある。あの字を見ると、『ド』っと私の心臓はいつもより大きく脈を打つ。
ペンギンも色が少々派手ではないだろうか?大丈夫?こんな色で自然界じゃ、やってけないよ?同じような印象をコストコのロゴにも感じる。(私が変なのは百も承知)
話をコストコに戻そう。
私がコストコに向いていない理由。
まず、コストコのパックは量が多い。テレビに出るコストコ大好き主婦は、大量に買った商品を手際良く小分け袋に次々入れて冷凍していく。そして色んなバリエーション料理で見事に使い切る。家事レベルが高い。
私にはアレ、出来る気がしない。
コストコに行ったら、まず間違いなく、その日はエネルギー切れ。当日のうちに小分け袋にテキパキ入れて冷凍なんてできないし、使い切るレパートリーも持ち合わせていない。
私なら、かろうじて翌日に小分けした物を冷凍庫で数ヶ月そのまま放置してしまう。その結果、化石化。
「これいつのだっけ?まぁ冷凍だから大丈夫か」という未来が、ありありと見える。だから大容量の品物を買う勇気が出ないのだ。
ただし。
コストコは大量に買って友達と分け合うのが醍醐味という話も耳にする。なるほど!!私にもいる。結婚して引っ越してから出来た友達が。
ただ、私は友達だと思っているけれど、相手がそう思ってくれているか?と考えると途端に自信がなくなる。
特に食べ物を配るとなると。
「最近仲良くなった、ちくわさん。ちょっと距離近くなったからって、コストコのパン配りネットワークに組み込んできたわ」なんて思われたら……。
配れない。
かと言って「将来的に、パン配らせてもらっても良いですか?」と聞いたら不審に思われないか。
辞めておいた方が良さそうだ。
ちなみに、ここまでコストコに向かない私の話をしてきたが、対する夫はコストコに物凄く向いた性格のようだ。
「コストコで大量に買うのを想像するだけでアドレナリンがドバドバ出る」
らしい。
ほー。
で、先日。
夫がどうしてもコストコに行きたいと言うので「実家(夫の)の両親が会員だから連れて行ってもらったら?」と言ってみた。
そうしたら、「それでは楽しくない」とのこと。夫は私がコストコでソワソワするのを見て楽しんでいる節があるのだ。
実に悪趣味。笑
それで、結局、再販店のロピアに家族で行ってみることにした。
意を決して店内へ。
そこには想像以上の
人・人・人!!
しかも皆「買うぞ〜」という意気込みが空気でビシっビシ伝わってくる。
それに対して私はといえば、
入店早々、その空気に圧倒されてお腹が痛くなってトイレへ。
戦いの前に気持ちで負けている。
こんなことではいかん!!
と、店に戻っても、やはり大容量の商品に手を伸ばす勇気はなく……レジに着くまでにカゴに入れられたのは米油1本と缶チューハイ2本の計3点。
一方レジではベテラン、ロピアユーザー達が物凄い長さの行列を作っていた。
「3点なら、ここで買うの辞めようか」
結局片道30分以上かけて足を踏み入れたロピアで何も買わずに帰ってきてしまった。
あぁ、ロピアよ。
そしてコストコよ。
残念ながら再確認した。
あなた達に憧れはあるけれど、やっぱり私には向いていない。