韓国語翻訳練習 ハ・テワン~全ての瞬間が君だった~⑥
ささやかな余裕を君に
歩みの幅がだいぶ広くなった。
沈む太陽に未練を残さない方法が分かって、
バスの窓辺をとめどなく過ぎる緑に
深く息を吸ったり吐いたりしていた。
平凡な日常にささやかな余裕を持たせることだけでも
人生がとても潤うような気分になる。
なぜか見知らぬ期待が
終着地のないときめきを絶えず与えたり、
私の横にいる人たちに
もう一度深い感謝を感じさせたりもする。
それで私たちは
旅行に出るのかもしれない。
全然足を向けることもできなかった場所のアスファルトは
その固有のもの寂しさよりは、
まるで芝を敷いて横になったような安らかさを与えてくれる。
とうてい持てなかったであろう無理矢理に生み出した余裕は、
計画なく旅立つ旅行で初めてその光を放ったりする。
どのみち旅行で
初めて完全に私を
そのまま見つめることができるのかもしれない。
だから私たちは全ての眩しいものを恐れて、
目を閉じてしまっては駄目なのだ。
降り注いだ日差しが止んだら、なんでも見知らぬ広大さに
微笑みを浮かべるようになるのは明らかだから。
私たちの旅行は
その時からが始まりなのかもしれない。