【Summer Pockets REFLECTION BLUE】クリア感想(前編)
今年の夏(概念)が終わる前に…!と思って全ヒロインクリアしたら新たなルートが出てきたので、前編は各ヒロインクリア感想
ついに感想が前後編に…
ネタバレ注意!
ゲーム性
システム
最初は各ヒロインの紹介
その後島のマップから好きなヒロインor場所を選んで選択
そこでの選択でルートが決まる
ヒロインとの会話の選択肢は「興味がない」的な選択肢を踏まない限り強制終了はなし!
感想
難しいことを考えずに行きたいルートのヒロインを選べば自動でルートに入るし、選択肢も好感度とかはあまりなさそうな感じで初ギャルゲープレイヤーにとってはとても遊びやすかった。
ただフラフラしすぎると虚無帰宅ENDになってしまった( ´∀` )
ゲーム内容
▒▒
▒▒∧_∧ ジ-
▒▒-ω-) ネタバレアルヨ
▒▒⊂ノ
▒▒ノ
攻略順に!
主人公紹介
名前:鷹原羽依里
【経緯】
高校の水泳部の大会で大失敗
→非行に走る
→親からも見放される
→遺品整理の名目で鳥白島に逃げてきた
鳴瀬しろはルート
白髪!ジト目!好み!ということで一番に攻略。
船に乗って島に向かう中で一番最初に見かけ、夜のプールで印象的な(?)出会いをしたヒロイン。
最初は「どすこい」から始まってダメかも…と思ったけれど、何度も通い詰めていくうちに少しづつ心を開いてくれて、最後は恋に落ちる。
未来が見えてしまい相手にそれを伝えようとするも誤解され不幸を呼ぶとうわさされるしろは、泳ぐことにトラウマを抱えた鷹原。
しろははお祭りでおぼれる未来を見て、鷹原はそれを救おうとトラウマである泳ぎと向き合う。
島の仲間と協力して見えた未来に立ち向かい、最後は2人の問題も自らの力で解消するという王道にして幸せなルート。
と思っていたけれど、他のヒロインの抱える様々な問題が何一つ解消していないため素直に喜びずらくなってしまった…
「key作品は重め」の意味を全ヒロインクリア後に理解した気がする…
嫌だから近寄らないで!って言いつつもこっちからグイグイ行くと手料理振る舞ってくれたり、秘密を打ち明けてくれたり段々デレていく過程がとても萌えた。
自分から他者に壁を作っていたしろはがみんなと水遊び(?)してるシーンが心にぐっときたよぉ〜。守りたいあの笑顔!
そして結婚の衣装もとってもかわいい♡ぜんぶかわいい♡私もひと夏一緒に過ごして惚れられたかった。
催事の途中のうみちゃんが一人で迷い橘にいるシーン、しろはが助かったシーンがちょっとご都合主義だったのがちょっと気になるところです…幸せなルートだけどちょっと不穏だ…
加藤うみルート
一緒に住んでてちょっと意味ありげなとこが気になったので次はうみちゃん!と思って開始したもののうみちゃんアイコンがあまり出ず他の子のフラグが出ないようにプラプラしてたら無事にうみちゃんルートへ。
無為に過ごすなら帰ろうか的な選択肢で、うみちゃんに引き止めてもらえると思って帰宅の選択肢を選んだら本当に帰宅してしまったのは笑った。自意識過剰でした(´;ω;`)ウッ…
空想のお年頃で必殺技を叫んでいたことを鷹原に暴露され、大人への不信感を爆発させて周囲の小学生も巻き込んで秘密基地に籠城していたのは「あっとうてきかりすま」を感じた。私も小学生の時僕らの七日間戦争とかの世界線にあこがれたなぁということを思い出し懐かしくしんみりした気持ちになった。
最終的にご飯でつられて解散してしまったところに小学生味を感じてほっこりした♡その一方でつらい部分を見せたら慰めてくれたりと意外と大人びたところもあっていいな!と思った。
鷹原の水泳のトラウマに対しては元メンバーがTV越しで思いを伝えてくれて立ち直るという解決の仕方をしているので本人の力ではないところが純粋に喜びきれないと思ってしまう私は邪推がすぎるのか…?
ただ、ルート的には見送りの場面で消えてしまったこと。全体を通してはヒロインを攻略して「reStart」するごとに幼さが増して言っているような気がすること。そしてメタいけど全ヒロインクリア時点でスチルが全然解放されていないこと。まだうみちゃんはいろいろ隠していそうだなと思った。
野村美希ルート
半裸の三谷良一を絶対許さない女の子というのが初見の印象(そりゃそうだ)。「どこかで良一が脱いだ気配がする」という発言とか、アメリカ軍の双眼鏡を使っていたりと裸に対する執念島の治安維持に対する意識が強い。
最初はいわゆる委員長的な正義感の強い女の子かと思っていたけれど、捨て子で島の人々に育てらえれて棟に登るのは親が自分をすぐに見つけられるためという背景を知ると島に対する強い思いに泣けた。
日の切り替わりの表示の時何日の部分が白く塗りつぶされていく演出に鳥肌がたった。のみきを奪い合ったり、鷹原を奪い合ったり、どここれ構わずちゅーしたりとすさまじい夢だった。七影蝶によって見せられた夢に取り込まれていきそうなシーンは他のルートのことも合わせるとぞっとした。最終的にはのみきがじぶんで気持ちに整理をつけて夢から覚める決意をしたのがかっこいいと思った。
親がのみきを捨てざるを得なかった状況と謎の記者さん。最後の3者面談ではみんなが幸せになれてよかった。と、思ったけれど鷹原の水泳についての描写の記憶があまりないの気がするのですべて円満とは言っていない気がする。
神山識ルート
おなかが減りすぎて行き倒れたところを助けたのが出会い。この時初めて食堂で食べたものが自動的にテイクアウトされるので島の幸を求めてお刺身定職を食べていた私は夏の日差しの中お刺身をテイクアウトしました( ´∀` )
自分は鬼である、発言の後髪型をよく見たら確かに黒い角っぽいものが2つある!結構いろいろ不思議なこと起こってる島だから本物!?と思っていたけれど私が純粋すぎました。
彼女は守りたいものを守るため鬼になろうとしていた。まだ少女という年頃でありながら人を守るためそこまで力をかけられるのは本当にすごいと思うし、尊敬できる人鬼だなと感じた。
鳴瀬によって津波が予言されたけど島民は信じない…ならば鬼になって海から山に追い立てればいいのでは!?という発想がとても柔軟だ!と思うと同時に津波の時に海に出る危険性について最初ちょっとピンと来ていなさそうだったところに年相応な気配が見えた気がした。
けれど、直前で怖気づいてしまい迷い橘のある異空間(あれなんだろ)に迷い込みタイムスリップ。津波の被害者を減らすべく鬼になるべく鍛錬し、決意を決めて元の時代に戻って一人命を落とすことになってしまう(´;ω;`)
識1人の命のみが失われる結末になってしまったけれど、識の思いは叶った。この複雑な気持ちにどう決着をつけたらいいのかしばらくわからず呆然としていた。
鷹原の水泳能力が活かされて最後2人がまた出会うことができたので元のトラウマ面では解決した気がするけど、新たなトラウマを植え付けた気もしなくもない…そういう意味でも一言では表しがたい複雑なエンディングだったと感じた。
紬ヴェンダースルート
灯台を拠点にやりたいことを探す女の子。ここまで進めてきて友情出演が一切なかったので次は気になって灯台へ足繁く通うことへ。あと金髪かわいい。おっぱいしずくも一緒でちょっとびっくりしたけど、他ルートでほとんど出演のなかった2人なので両方一緒に会えて((o(´∀`)o))ワクワク
内容としては3人の夏の思い出作り。
紬は高校生にしてはちょっと幼い気がするというのが最初の感想。
パリングルスの空き容器収集を通じて鷹原が働きかけた要素もあるけど識以外全員が関わりを持ち出したシーンを見て、自分から働きかけることが人とつながりを持つうえで重要なのかなと思った。ただパリングルスのベランダは結局完成しなくて残念だった…そしてあのしろはと「すいかばーさん」、「わたあめさん」と呼ぼ合って友好を深めているのにとっても萌えました。「とおいところにかえらないといけない」、「連絡もとれない」発言と識ルートから何でも起こり得る島であることを学んでいた筆者はかなり序盤からゾクッとしつつあったけれど、加藤のおばあちゃんの蔵で写真を見つけた時は鳥肌が止まらなかったです…そして日記を見つけてしまったときも涙。見た目違うとつい遠巻きにしてしまう側の心理もわかってしまうので、紬の寂しさに対して申し訳ない気持ちが湧いた。ただ『お友達』を通じてお友達がいっぱいできてよかった(´;ω;`)真相として『本物』の紬は灯台守との駆け落ちへの決意を固められず迷い橘に囚われ続けていた(現世では神隠し扱い)ことが発覚し、現世の紬は紬を忘れてほしくない一心でぬいぐるみが化けて(?)いた存在だった。紬ちゃんは結構序盤からスキスキ感あったので恋愛自体は重くないけど強制的な別れが心にくる…最後のくまのぬいぐるみを片手に泣いていたシーンが胸にくるよぉ( ;∀;)1個気になるのは小道で消えたとき同じ原理ならくまのぬいぐるみそこに落ちてなかった?誰がぬいぐるみを灯台に戻した?そこかな( ・ิω・ิ)あと迷い橘で戻っていいよと言われているのでまた会えるかもというのが1つの救いかな。鷹原の水泳トラウマはメインではなかった気がする。
水織静久ルート
猫に囲まれてとんでもないことを言い出すお姉さんキャラ。紬ルートで気になったので次はしずくに!
他ルートでは一切出てこないけれど、しずくルートも友情出演多数。普段のしずくの立ち位置が伺えるなぁというのが感想。
紬も一緒というのは変わらないけどこちらのルートはしずくの家族問題の解決にフォーカスされている印象。しずくの記憶に関する問題は他キャラと比較すると早めに開示され、解決策に心を割くシナリオになっている気がする。神の存在も匂わせられていたけれど、その後のモノローグを見ると自己防衛的に忘れることを選んでいたような描写があるのできっともう忘れることはないんだろうなと。
猫の完治に対して全てをかけるような願いをする献身的な姿を見て優しいと思う一方で少し怖さも感じた。もうこのときには若干他者に対して何か施すことで自分の存在意義を証明する思考があったという描写なのかなと…深読みしすぎ?
親との問題も含めて全てこの夏での解決とはいかなかったけれど、鷹原、しずくともに精神的に成長して紬(くま)とずっと一緒であるという描写もあったのでハッピーエンドな気がしていた。
そういえば紬と(疑似)喧嘩別れしていたと思い出すまでは。ここでは鷹原が本物紬にあってないので紬(くま)は存在できない。もう二度と実体の3人では会えない。
2人にフォーカスするとハッピーだけど、3人にフォーカスするとビターエンド。
お姉さんによしよししてもらいたい…
しろはの作ったカレーチャーハンたべたい…
久島鴎ルート
スーツケースが印象的な鴎ちゃん。
紬、しずくルートには結構出演していた印象だけど、お宝を探していること以外不明だったので次は鴎に。
箱を開けるための鍵を4本探しあて、中に入っていた地図を頼りに洞窟を抜け海賊船のはずが普通の船を見つけて鴎が消える。そこに蝶がいてゾワッとした。くま(つむぎ)の経験から依り代がないと実体化できないのかなと思っていたけど自力構築可能なのね…
鷹原が真相に気がつく前に鴎に触れたかは記憶が定かではないけど、加藤家に来て色々お手伝いしてたし、スーツケースも引けてたから実態はあった…七影蝶って何?
そしてみんな鴎ちゃんのことを忘れてしまっていたけど、男性陣で鴎ちゃんのスーツケースの中身に思いをはせたよね…七影蝶って他者への干渉もできるの?
巣箱の鍵取りの推理に失敗して鴎を忘れて鷹原鍵もって帰宅ルートのことも考えると、「高いところから落ちて」忘れているので鴎ルート時は七影蝶によって白昼夢を見せられていた状態だったのかな?
七影蝶。考えれば考えるほど興味深い。
七影蝶に関するオカルト方面へと興味がそれてしまったけれど、かもめぇが消えてしまった後、鴎と一緒にたどった冒険の真相にたどり着き海賊船を実際に完成させる!個人的には船主にどくろとか蛇とかつけてほしかった…。その後、鷹原からの代理の手紙によって10年前の約束を思いだし島に集まり海賊船を見つけた人々に鴎が号令をかける。鴎は遠いところに行かないといけない存在になってしまったけれど、七影蝶の助けを借りて夢をかなえることができた。
ただ鷹原の水泳の話は全く触れられることはなかった&最後は鴎を追って衝動的に船で旅にでて再開したという描写があったのであらぬことを邪推してしまった…。そこも含めてビターな感覚の残るエンディングだった。
2年前に鍵を隠させてもらったといっていたけれど、しろはのおじいさんに頼んだ方法と、当日どうするつもりだったか。この2点が気になりすぎます。
空門蒼ルート
私の興味の的である七影蝶にかかわっている感が随所からあふれ出ていたのでトリにすると決めていた蒼!(ぽーん)
忠狐イナリもとってもかわいい。(色も鳴き声も普通の狐には見えないことから目をそらしつつ)
道端睡眠の件でも他ルートでの友情出演時でも明るくてピンク脳という感じが存分に(?)伝わってきて屈託のない天真爛漫キャラかと思いきや寝続ける双子の藍の記憶を持った七影蝶を探して七影蝶に触れるという禁忌を犯し続けていた。
七影蝶は思い残した記憶であるという説明があり、確かに七影蝶がからむシナリオは思い残しを解消する系が多かったなと振り返ってみた。このルートで鷹原が七影蝶に触った際に紬の駆け落ち相手の記憶が補完されたのが島の歴史とつながりを感じてプレイヤーとしてはうれしくなった。
七影蝶の記憶を移す手段が「ちゅー」で、美人双子姉妹の「ちゅー」を想像するだけでニマニマが止まらなかった。ぐへへ。
でもその前に鷹原にしか見えなかった藍の七影蝶を蒼に見せるために蒼と鷹原がちゅーしてるんだよな…。ぐぬぬ。
そして、藍が毒舌シスコンだったのは解釈一致かもしれない。
藍が目覚めたのと対照的に他者の記憶に触れ続けて整理がつかなくなった蒼は起きなくなってしまう。加藤家の本からも予測できていたことだったのに鷹原ぁ!お前が目覚ましだろぉ(# ゚Д゚)奇跡起こせや(# ゚Д゚)と思ってしまった。
1人を起こすためにもう1人が眠りにつく。そして藍も起こしに行く的な発言をしていたのでこれは無限ループで不幸の循環になってしまうのではないかという危機感を感じた。
実際にラストで蒼は目を覚ましており、藍と鷹原どちらが七影蝶を手にちゅーしたのかは定かではないが、結局寝てしまえば無限ループを繰り返す気がして蒼の目覚めを純粋な気持ちで祝えない体になってしまっていた。
鷹原は水泳というトラウマはメインで解消しなかったけれど、その自分にけじめをつけて蒼を支えるという新たな目標を見つけてそれを達成しているのでよかったと思う。
蒼から七影蝶が飛び出していくシーンは不謹慎だと思いつつも本当に美しかった。
このシーンで蒼の七影蝶も飛び出して行ってしまったけれど、迷い橘が散り七影蝶を送れるシーズンが終わっていたからまだ蒼の七影蝶は現世にとどまっていたという理解でいいのか、それとも迷い橘まで導いても自分の意志で残ることができるのか。そこがちょっと気になった。
まとめ
素敵な女の子たちを攻略できて楽しかった!!!
初のギャルゲーにして、初のkey作品。
keyは重めと聞いていたけれど思った以上に重かった。
この手のゲームでは当たり前だと思うけれど、主人公の鷹原がいないと全てのヒロインの問題が解決しない。そしてこのサマポケは解決しない問題がことごとく重めな気がする。
ヒロインを攻略していけばいくほど、このルートではあの子はどうなってしまったのだろうかと思いをはせるだけで胸が締め付けられるようになってしまった(´;ω;`)ウゥゥ
新たに表れたルートで何が起こるのか。何が明らかになるのかワクワクもありつつもこれまでの展開を踏まえるとちょっと怖い。
けど、彼と彼女たちのひと夏をしっかりと見届けたいと思った。
夏終わったけど。
後編に続く…
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