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【十三機兵防衛圏】クリア感想

ネタバレ注意です!!!

遊んだのはPS版!


プレイ時間

27時間

ゲーム性

システム

・3つのパートに分かれていて、それぞれのパートを体験し、何が起こったのかを知る。

追想編
13人の主人公の視点から何があったのかを知る。
・クラウドシンクという機能でキーワードについて考えを深めたり、他者にキーワードについて聞くことができる。

崩壊編
・13人の主人公の搭乗する機兵の特徴を生かしつつ、襲い来る敵とリアルタイムシュミレーションバトル。
・崩壊編・追想編をクリアして手に入れたポイントで各機兵を強化できる。

究明編
・追想編で明らかになった事実を時系列順に確認できる。
・崩壊編で手に入れたミステリーポイントを用いて、ミステリーファイルを解放。作中の真実や補足情報などを得られる。

感想

メインで遊べるコンテンツが2つあるため、交互に遊ぶことで飽きずに楽しく遊べた。
崩壊編にもキャラ同士の会話があり、最初は「だれがだれだか」という感じだったけれど、追想編を進めたことで理解度が深まりちょっとした会話も楽しめた。

個人的にストーリーに関してそこまで深く考えずに「へぇー」で流してしまうタイプなので、究明編でストーリーの振り返りや補足をしてくれるのはありがたい( •̀ ω •́ )✧

ゲーム内容(ネタバレ有)

| | ∧_∧
| |´・ω・)
| |O つ【ネタバレ】
| ̄|ーJ

登場人物に対しての感想

公式サイトで紹介されている人に関してです!

・鞍部十郎
映画好きな高校生で最近は想像が夢に出てくるお年頃!?(ちょっと遅い!?)とか思ってたら、夢ではなく(ある意味)経験してきた記憶だったとは!( ゚Д゚)
鞍部十郎=和泉十郎=426(?)という構図が冬坂と並んで序盤から一番わかりやすく描かれており記憶操作や世界線という物語の舞台の謎についての想像を膨らませられた。

426は「犯罪者」と最初からレッテルが張られていた部分があったけれど、蓋を開けてみれば一番脱出に陰に日向に貢献した人だったなぁと。

薬師寺恵
和泉十郎のことが好きな女の子。恋に夢中になって色々やらかした(失礼)2次元の女の子たち(バイオリニストに恋する青いショートカットの女の子とか)に思いを若干はせかけたところに、「僕と契約して~」とか「魔法使い」的な事をいう猫が出てきました。もちろん「断る」を選択しましたとも。魔法使いには関係させません(`・ω・´)
まあ、そのあと知らないところで契約してたんですけどね(´;ω;`)
彼女がやったことのおかげで少年少女たちは機兵に乗り戦うことで最後の希望へと進むことができたという点では彼女はある意味世界を救ったので、恋してやらかしエンドではなくてよかった。

関ケ原瑛
時系列がバラバラ気味だったので遊んでいて一番???となった人。
整理してみるとこの世界の仕組みを調査し、解き明かした人!
憧れのお姉ちゃんである東雲先輩を慕って、守ろうと奮闘するも裏切られ、罵られ、最後には忘れられる…でもすべてを忘れた東雲先輩を見てほっとした様子を見せる…彼のその境遇には涙をこらえられない(´;ω;`)ウゥゥ

2188年で暗殺した人と一緒になるのは運命のいたずらかな。

・冬坂五百里
この女の子に興味を惹かれてこのゲームを知りました。かわいい!!!

夢見に悩まされつつ、恋に悩むお年頃。ただ、やらかす気配はなく強く純粋に恋をする彼女の姿を見て悪い方向に想像しがちな著者は胸をなでおろしました。
別次元の彼女が大きな役割を担っていたというこのゲームならではの存在
彼女についてはのちほど。

・三浦慶太郎
軍人。絵にかいたような軍人。大和魂。
最初に機兵に乗り込んだときは「お国のため」という形だったのが、最後は「愛する人と街を守るため」となっていたのが、いいなぁと思った。
妹を守るという意思がかなり出てくるけれど、妹ちゃんにはすげなくされる悲しいポジション。
額の傷にも意味があったのね…
2188年から南さんとほのぼの仲良くしてていいねo((>ω< ))o

・南奈津野
元気なスポーツ少女!という印象が強かったけれど、蓋を開けてみるとかなりのオカルトマニアでびっくり。
でもわかる、日常に宇宙人が…!?とか考えるの楽しい。
宇宙人と冒険だ!のノリで結構世界の根幹見ているし、意外と宇宙人説も当たらずともだけど、本人は意外と気が付いてなさそうなのが面白いなと。

・網口愁
和泉とか冬坂は結構最初から「なんか似てる~」と思えていたけど、網口=井田鉄也は想像もつかなくて結構びっくりした。
今思うと、夢見てた組は過去の人物が実体に乗り移ろうと(自他問わず)画策していた人たちだったのだなぁと。
夢同盟組、何年も何回もお疲れさまでした。
世界の端に行きついてしまった時は、ぞわっとした。

それにしても、過去では東雲先輩を狂わせ、如月兎美といい感じで、今回は因幡深雪に頼られ、鷹宮由貴と結婚する…そこかわれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

・鷹宮由貴
友達思いなスケバン!複数人の男子高生を倒せる腕っぷしがすごい。
南奈津野を助ける際にも、不慣れながら銃を構えてしっかり当てていたのでどんな戦いにも強そう。
特務機構に関わっている感じの描写があったので、特務機構の任務に関して描かれるのかなぁと思っていたけれど、お友達ずっと探してた(笑)
ちなみに、一緒にいた人が鞍部玉緒のドロイドだったことに気が付いていませんでした。

・比治山隆俊
最初出てきたときは、軍人さん!っていう感じだったのに未来に移動した後はチャラい感じの高校生になってしまった( ゚Д゚)
三浦慶太郎と素行面(服装とか)、恋愛面(表に出すか否かとか)かなり対に描かれていると感じた。
意味深な雰囲気を醸し出す沖野司が何をしていたのかを間接的に教えてくれるキャラ。
2188年で描かれた人間関係と結構変わっている人たちもいる中で、変わってないのはなんかいいなと思いました。

わたしも焼きそばパン好きです。
炭水化物×炭水化物は至高。

・如月兎美
急に前に和泉十郎がワープしてきて、機兵の世界に巻き込まれる、半ば無理やり別の時間に移動させられる、巻き込み事故で廃墟と化した未来に飛ばされ、緒方稔二といい感じになり、沢渡美和子を失い世界の真実を何となく知る。
結構巻き込まれ体質だ!!!

そして!あなたが!因幡深雪でしたか!てっきり東雲先輩かと…
歌得意設定を忘却していたけど、ここに生きてくるのね…
全てがつながっているの(゚0゚)スッゴッイ!

・緒方稔二
こんな立派なリーゼントなかなかお目にかかれない気がする。
そして、隙あらば櫛を出してきて整えていて美意識の高さを感じました。
なぜ、一介のヤンキーがDコードの制御権を持っているのか不明だったけど、2188年の立ち位置とか敷島との関係を知ったら納得。
未来の廃墟でも仮想の駅ホームでも気になる子を守るために奮闘しているのが義理を大事にするヤンキーという感じ。

比治山に何かと負けているのが面白い。

・東雲諒子
本作の恋する乙女は怖いものなし枠。
現在進行形で何かをやらかしているわけではなく、過去のやらかしが明らかになっていく感じがどうしようもなく悲しい気持ちになりました…
自分が関ケ原瑛の機兵に記憶剝離が起こるウイルスを仕込んだのに、それを忘れて関ケ原瑛を犯人扱いしたり、自分以外を愛しているからと井田先生を殺したり、2188年では愛する人に裏切られたショックで今回の現況でもあるDコードを追加したり…
あんな男ではなくて関ケ原瑛とか、私とか!?にしてくれたら幸せになれそうなのに…と思ってました。

最後はすべての記憶を失う、という結末。
自分がしたこともすべて忘れて新しい人生を歩む。
これがいいことなのか、悪いことなのか私には分かりません。

・郷登蓮也
色々な場面に意味深に登場して、すべて知っているような言動をしているな、と思っていたけど、すべて調べて知っていたすごい人。
千尋=森村先生の元の記憶、と思っていたけれど違って、2188年の森村先生でした~というのは叙述トリックのようで面白いと思った。
まあ、私はまったく気が付いていませんでした。

千尋ちゃんに着せた服のセンス!いいと思うよ!!!

・沖野司
女装姿がかわいい。
操作キャラかなと思うくらい濃い人だった。
機兵で戦う際に裸なのが気になっていたけれど、そこがクローンを培養するポッドだった、という回収はほぉそういうことかと思わされた。
最後は死んでしまったけれど、比治山と共に戦うという展開になって、なんだかんだ仲が良いなと思った。

「自分と同じ思考と記憶を持ったAIを自分に組み込めばそれは自分である」といったようなセリフを言っていた。
確かに記憶と思考が同じであれば、「本物」と同じような行動をする可能性は高いと思う。
だけど、それは果たして本物なのか…こういった技術が現実にできそうだからこそゆっくりと考えたい議題だなと思った。

・千尋
自分の作った計画を達成するために、今回の周回の人を切り捨てても構わないと冷徹・冷静でいようとしているけど、三浦お兄ちゃんから渡された兎のぬいぐるみを事あるごとに大切そうに撫でていたり、沢渡ちゃんに助けられて心を動かされていたりと、情を捨てきれていないところが魅力的だなと思った。
千尋ちゃんが人を避難させてくれたり、因幡深雪と通信をつないでくれたり少年少女が信じた未来を達成するための最後の助けをしてくれた存在。

うさぎナデナデかわいい

・柴久太
あなた幻覚だったの!!!
「誰と話しているの」という直接的な指摘が出るまで気が付いていませんでした。そういった伏線に気が付ける人間になりたいです。
記憶のくだりでは「悪役!!!」と思っていたけれど、すべてが明らかになると鞍部十郎の記憶が崩壊しないように手助けしていたりといいやつだった。

・沢渡美和子
自分の危険を顧みずに千尋ちゃんを助けたことが、千尋ちゃん協力の1つの要因だったと思っているので陰のMVPだなぁと。
あと、度々郷登先輩を引き留めていただきありがとうございました。助かりました(笑)

・相葉絵理花
鞍部玉緒の若いころにそっくりな事に、また気が付いていませんでした
伏線を自分で回収できる人材に(以下略)
緒方のシナリオ時にDコードの制御権を持つ南と426が一緒にいる理由が分からなかったけれど、南を探す鷹宮についていっていたからこういった描写になったのか!?

・井田鉄也
よくもぉぉぉぉ、東雲先輩をぉぉぉ(# ゚Д゚)
ただ、彼も本作の恋ゆえに狂った枠なのである意味お似合いなのか!?
全てをリセットしてやり直すために少年少女を手先に自分の欲望をかなえようとする存在。大人って怖いね。

・森村先生
愛した人を復活させて、永遠に一緒に暮らそうとしていた人。
「みんなを救うため」という雰囲気出しながら全てを主導している感じが出ていたけど、結局自分の理想の世界を作るために働いていた。人間は意外とそんなものなのかね。
関ケ原編で急に死んでいてとてもびっくりした。

・しっぽ
かわいい。福猫と似てるので、私にも都度100円ください!!!
可愛い生物が「契約」とか「魔法」とか言うと、つい身構えてしまう。
そして、君も薬師寺にしか見えていなかったのか…
物も持てて、幻覚だと気が付かない精度のホログラム(なのか?)
私の生涯のうちに見てみたいなぁお。

・BJ
ミウラ…お前だったのか…
自分の機兵を探して記憶を残し、この世の真実を明らかにした存在。
南といまいち会話が成立していなかったのが面白い(笑)

1つ気になったのは、AI化されたことについて「彼はそういう時代の人間だったからいいのさ」的なセリフがあった気がする。
2188年の三浦が戦中を希望していたからどの周回でも軍人ルートだったからこういったセリフが出てきたのかな?

・輪島武美
最後の緒方との絡みは笑った。
このためにずっと出演していたのかというほどの笑いを提供してくれた気がする(笑)
緒方にやられ、(たしか)比治山にもやられ、鷹宮にもやられる。
本当に番長なのか…

・尾西平三
警察の人。鷹宮から起こっていることを聞いた後一度も出てこなくなってしまったのは、ユニバーサルコントロールに消されたということなのか?
井田を打ち滅ぼすのではと思っていたので、安否がキニナル

ちなみに、私は東雲先輩、冬坂五百里ちゃん、千尋ちゃんが好きです!!!

全体の感想

誰が誰に恋心を抱いているのか、というのが非常に重要になってくる作品。恋愛感情がすべての人たちの行動原理になっており、丁寧に描写されているため、世界で起こっている惨状はあるけれど、とてもほっこりした気持ちになれた。そして、最後は(ほぼ)全員が思い人と結ばれていくのはとても良いことだなと。幸せに暮らしてね!!!

少年・少女たちが必死に守ろうとした世界は幻だった。しかし、幻であることを「大人」は知っていた。
そんななかで、少年・少女たちは助けを借りながら自らの手で世界の真実を知り、不可能と言われたことを実現する。
いい物語だ。

正確な表現はあいまいだけれども、AIやプログラミングで制御された世界を打ち破るのは人間の力だ、と言った発言があった。
今、AIに仕事が奪われるなどと色々言われてはいるが、人間にしかできないことがあるから存在していると思うので人間にしかできないことは何か、ということを考えつつ今後生きていけたらいいなと思いました。

ストーリーが複雑すぎてレビュー書くのにとても時間かかった…

素敵なゲーム体験をありがとうございました!!!

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