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【涼宮ハルヒシリーズ】読書感想文

名前は知ってたけど、内容はよく知らない……
という、にわか状態を脱出すべくいざ!!!

このキャンペーンが一番のきっかけ( •̀ ω •́ )✧


はじめに

読んだ感想を書く前に、『涼宮ハルヒ』について自分がどれくらい知っていたかを少々。
『涼宮ハルヒ』という名前しか知りませんでした(っ °Д °;)っ

そんな人の読書感想文です…

トントン ネタバレアルヨ
 .∧∧  
(。^ω^ )
( O つ
し―J 

涼宮ハルヒの憂鬱

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」というインパクト強めなハルヒの自己紹介で、何系のお話なのかもよくわかってなかった私にも物語の方向性と涼宮ハルヒという人が強めに印象付けられた。

その後は自ら面白いことを探すという意思でSOS団が結成され、その団員達から自分の正体(宇宙人、未来人、超能力者)と涼宮ハルヒの能力(世界を書き換えられる!?)を聞かされる。最初は(* ̄- ̄)ふ~んと思うだけだったけど、続編を読むにつれて涼宮ハルヒの伝説に団員が大いに絡んでいてワクワクが止まらなかった!

朝倉さん( ノД`)シクシク…結構好きだったのだよ…
無気力系女子長門が守ってくれるという展開を作り出してくれたのは感謝。でも消えて悲しい( ノД`)シクシク…

1人称視点の作品だから、私がハルヒに白雪姫したということでイイヨネ。
( ゚д゚)ウム

涼宮ハルヒの溜息

文化祭に向けた映画撮影のお話。
後の作品でストーリーが描写されていたけれど、非現実を好んでいる割には意外と話の流れとしてはベタだなぁという感想を持った。
古泉がいうように、非現実を求めつつも現実主義者である所以がストーリー作成にも反映されているのかなと思った。

前作で涼宮ハルヒには現実を変える力があるという事実を知ったけれど、その力については具体的に見ることができていなかったので、涼宮ハルヒの力について存分に感じることができた1作。

朝比奈さんがふびんでかわいい。

涼宮ハルヒの退屈

短編集。

涼宮ハルヒの運動神経と負けず嫌いを感じる作品。
面白いことを探し求めている割には意外と鈍感力が高いのが魅力的なのかも、と感じるほどに長門の不正はバレバレな気がする(笑)

憂鬱でハルヒの珍エピソードとして校庭に謎の図形を描いていたことが明かされたけど、それのネタ晴らし。未来人を活かして、過去と未来で知った事実が今の自分を救うという展開にロマンを感じた。

夏合宿!無人島!何も起こらないはずはなく!
古泉のアテンド力を感じた作品。結構肝が冷えたけど、仕込みでよかった。
長門は聞かれたことしか話さない……長門理解力が足りておらず真相を先に明らかにできなかったのがちょっと悲しかった…

涼宮ハルヒの消失

1人称視点で描かれる涼宮ハルヒに色々と思うところはありつつも、好ましいと思っているから開いた4作目。
朝起きたらあのハルヒがいない。淡々と流れる日常。
好ましいから4冊目を開いた読者に衝撃と焦りを与える構成がうまいなと感じた作品。

全員知り合いじゃないのに他の4人を集めようとする行動力と、実際に来てくれる4人が素晴らしいなと思った。
そしてこの世界を改変するという事象を引き起こしたのが、一番感情のなさそうな長門であったのが個人的にはいいと思った。これまでの交流で感情とか諸々が芽生えてエラーを引き起こした。うん、よい。
世界が変わっても一緒に図書カードを作ったのが記憶にあるのがいい。1人称だから一緒にカード作ったの私だよね(2回目)

長門がエラーを起こすと朝倉さんに出会える。でも長門には幸せでいてほしい。この悩ましい感情をどうすればいいのか最後まで分からなかった。
私も現実改変したい…2人が共存する世界線ドコ(´;ω;`)

涼宮ハルヒの暴走

短編集。

エンドレスエイト
夏休みを延々と繰り返していたという物語。
キョンの夏休みの宿題が気になって、永遠ループさせていたというのがなんかよい。キョンそこかわれ(# ゚Д゚)

憂鬱でコンピュータをせしめたり、SOS団のHPを眺めて連れ去られたコンピュータ研究部との直接対決!
開発したゲーム面白そう!やってみたい!
不正に気が付いて省エネ長門ちゃんが本気になるのがよい

雪山!豪華な別荘!何も起こらないはずはなく……
仕込みと分かった推理対決第2弾!のはずが、謎の空間に迷い込んでしまう
長門以外の地球外生命体が存在することが明らかに
これまでは危機的状況に陥ってもすべて長門ちゃんの超人パワーでどうにかしていたけれどそればかりではつまらないとも思っていたので、人間の力での自力脱出に成功してよかった。

涼宮ハルヒの動揺

短編集。

朝比奈さん、鶴屋さんのメイド姿×焼きそば!
そして、ハルヒと長門さんのバンド演奏も全員の感動を得たようで👍

溜息で撮影した素材を用いた映画のストーリ。
結構ベタな展開だったけど、人気だったとのこと。
でも、私も朝比奈さんのウェイトレス姿が拝めるとあれば、喜んで鑑賞に出かけそう(笑)

長門に一目ぼれしたスポーツマンのお話。
ただ実際は自覚のない超能力者で長門を通じて情報思念体の圧倒的情報量を感じ、それを恋愛感情と誤認していたとのこと。
私も圧倒的情報量でつぶされてみたいなと少し思ってしまった。

暴走で行った冬合宿内の謎ときゲーム。
ミステリー読むの好きなんだけど、犯人当たらない( ノД`)シクシク…
精進します。

朝比奈さんが自分の役割について思い悩むお話。
与えられた仕事をただやることはとっても楽。だけど、何も知らされないと自分のやっている仕事そのものについても思い悩んでしまう。朝比奈さんの気持ちがよくわかってちょっと辛くなった。ただ、朝比奈さんも私も仕事を続けていたら、そのうち全体が見えてくるものだから!頑張ろうと思った作品。

涼宮ハルヒの陰謀

消失の物語に決着をつけに行くところから話が始まる。
倒れた自分を別次元の自分が救う…
この時も朝比奈さん(小)は眠らされて、結局よくわからないまま。
朝比奈さんがすべてを知る回をぜひ!読みたい!

消失の世界線がなくなってホッとしていたのもつかの間、8日前からきた朝比奈さんが現れ、てんやわんや
そして、その珍道中の中朝比奈さんが誘拐(# ゚Д゚)
古泉…何とも思ってなかったけど、私の朝比奈さんを助けてくれた。お前はいいやつだ

8日前のキョンはすべてを知っていたのだから、やること言ってあげればいいのにと思ったけれど、それは過去を変えてしまうことだから禁則なのだろうなと

明るく、どこにでも出てきた鶴屋さんに急に黒幕感が!!!
すべてを知っていそうな鶴屋さん。謎が深まる((o(´∀`)o))ワクワク

そして、ハルヒがそわそわしてたのはバレンタインだったからというのが判明。いいなぁ、私もそのちょこほしい。

涼宮ハルヒの憤慨

短編集。

生徒会との対決。
これまで放置してきたのにずいぶん急だなぁと思っていたら、古泉の仕込みであることが発覚。これからなんか理不尽イベントが発生したら、とりあえず古泉に関する描写を読み返そうと思いました。
長門ちゃんの書いた作品はよくわからない部分も多かったけれど、彼女の境遇とか感情を描いたものなのかなと思った。これを解読できれば、長門ちゃんに寄り添えるってこと!?頑張って再読します(`・ω・´)
そして、キョンの小説の最後の1文。大人っぽい小学生か…私もデートしたい。

犬好きの同級生からのSOS。
ハルヒの願望なのかは不明だけど、ちょいちょい隕石とか謎の生命体が宇宙から降ってきている気がする。
長門の超絶パワーとシャミセンの献身(?)により無事解決。
ルソーっていう名前に知性を感じる。今回の生命体が知性を与える系のものだったら、愛玩動物契約説とか書いちゃっていたかもしれない。

涼宮ハルヒの分裂

祝、2年進級!!!
なお、謎の力でクラスはほぼ持ち上がりである(笑)
同じ人とずっとクラスメイトだと友達作る工程はカットされるけど、交友が広がらないのはさみしい(自分事みたいに笑)

キョンの中学時代の不思議な友達「佐々木」が登場。
涼宮ハルヒと佐々木、どっちもに囲まれて、選択を迫られるキョン。本当にいいなぁ、そこ代わってほしいなぁ、でも1人称小説だから2人に囲まれているのは実質私ってこと!?とか、本当にしょうもないことを考えながら読み始めたころが一番幸せだったのかもしれない…

陰謀で朝比奈さん(8日後)を誘拐した橘ちゃん、謎の雰囲気を醸し出す周防ちゃん、そして朝比奈さん(8日後)と謎の作業にいそしんでいた時に嫌味な言葉を投げかけてきた藤原(仮)と出会い佐々木こそが神なのだという説明を受けたところから世界が分裂する。

α世界では知らない少女から電話がかかってきたのち、SOS団の部員勧誘にいそしむことになる。
ハルヒの願望がいくら具現化するとはいえ、生徒会から目をつけられているSOS団の入部希望者が10人なのはすごいと思う(笑)

β世界では佐々木とゆかいな仲間たちと直接対決を挑まれる中、問題解決のプロ長門が体調不良になってしまう。
ハルヒの作る情緒や起伏に富んだ世界、それとも佐々木の作る平坦な世界。
どちらを望むかという永遠のテーマのような戦いが放課後のカフェで。
個人的には情緒と起伏に富んでいたほうが好き。

初の続編、かつα、βと2つの別のお話が交互に来るので途中からごっちゃごちゃになってしまった。交差するのか、片方がもう一方を飲み込むのかどのような結末になるのか楽しみでどんどん読み進められた!

涼宮ハルヒの驚愕(前・後)

α世界
過酷で理不尽な入団試験を通過した唯一の生徒「渡橋ヤスミ」を迎えることになる。いくら何でもマラソンで入団試験されたら死ぬ。本当に死ぬ。
世界が分裂した直後にかかってきた電話の正体は彼女なのか!?と名前を聞いて一番に思った。
一貫してほのぼのライフはα世界。転移するならこっちがいい。
ヤスミちゃんに部室に呼び出され待っていたら…

β世界
長門体調を崩す(2回目)長門を心配するハルヒ。料理もうまいのか(うまくなった原因はアレだけど)
体調を崩した原因の天蓋領域の周防ちゃんと直接対決を目指した瞬間に、長門の体調不良といったら!朝倉さん!が久々の登場。やった!殺意のあるクールビューティ結構好き。
周防ちゃんと谷口が交際していたという事実が衝撃。そして降られた理由が間違えたって。へこむ。1年くらいは立ち直れない(´;ω;`)ウッ…
人を間違えた周防ちゃん一行(絶対違う)は佐々木に権限を移すことを拒絶され直接対決へ!待ち合わせて、高校の部室に向かうと…

そこで!世界が!合流した!!!
古泉、朝比奈さん(大)という心強い仲間たち集合でホッとしたのも束の間
親方ぁ、空から涼宮ハルヒが!!!(強制的にハルヒを殺害しようとした)
これまで散々暴れてきた「神人」が彼らを救うというのはいい展開だった。ハルヒが中高という思春期の枠を抜けて大人になっていくということを描写しているのかな…とふと思った。
佐々木は何も望んでいなかったのに担ぎ上げられた。彼女は芯が強く冷静だから何にも惑わされなかったけど…と思うと少し考えてしまう。

ただ、ハルヒを危険な目に合わせた藤原(仮)。お前、朝比奈さんの、おとうと……なの…。ますます朝比奈さんの真実がきになりまふ。一番知りたいかも。

一方はほのぼの学園ライフ、もう一方はドキドキ異世界人対決。この2つの記憶が融合したらどうなっちゃうのと思ったけれどさすが都合の良い世界。共存するようで!読み直ししながらちゃんと時間帯も突き合せて読んでみたい。被ってなかったらすごいかも!!!

一瞬未来に飛んで聞いたハルヒとの未来。あの優しい声をかけられているのが私(キョン)だったらいいなぁと願わざるを得ない。
そして結成1周年に選んだプレゼントの中身がとってもきになります。

そして、明るいミステリアスガール「渡橋ヤスミ」の正体は危機を感じて作成した涼宮ハルヒの分裂体!マラソンのときにぴったりとか描写されていたのがヒントだったのか!?

分裂というタイトルは時系列が分裂したことでそっちに気を取られていたけど、涼宮ハルヒも分裂していた!

涼宮ハルヒの分裂体に驚愕した3冊だった。

OFFICIAL FANBOOK 涼宮ハルヒの観測

時系列がバラバラに進んでいく形態だったので、そこを補足してくれて読み終わった後の楽しみになった。
また作者、イラストレータさんのインタビュー、対談。よくわかっていなかったタイムループとかに関する文章もあって楽しかった。

涼宮ハルヒの直観

令和ハルヒ第1弾。
短編集。

女性陣は振袖に着替えて初詣。
最初の古泉の数字の羅列が男性陣の着付けにかかわってくるのが面白かった。
下駄の鼻緒がとれちゃうのはベタだよね~いいよね~私もそこに居たい。
長門ちゃんがお面が気になっているのは何か理由があるのかなぁ

学校の七不思議を考える会。
ミステリィ研究部と2-5の新入りメンバー「T」がSOS団に参戦!
実際に作り出さないようにもっともらしく考えるSOS団(ハルヒ除く)
だけど、8個目を作るよ!という号令を出すハルヒはやっぱりすごいなぁと思った。

鶴屋さんからの挑戦状。
ミステリーの古典的なトリックについて話している場面について、ミステリーは好きだけどあまり構造的にとらえたことがなかったので出てきた参考文献読んでみようかな。
鶴屋さん1問目、2問目は自力で答えに気が付くことができたけれど、3問目はさっぱり。ミステリー勉強します…。
前のミステリー談義で出てこなかった、指している人が異なるというトリック。ミステリー小説は奥深い。最近読めてなかったけれどまた読みたいな~と思わせてくれた。

涼宮ハルヒの劇場

令和2冊目の新刊発売にこんなにも新鮮な気持ちで立ち会えるのはとてもうれしい!!!
発売日までわくわく╰(*°▽°*)╯

最後に

最近本当に本を読まなくなってしまったので、久々のしっかりとした読書だった。アニメとかゲームでしか得られない体験もあるけれど、文章のみで構成され細部は自分の想像で補完しなくてはならない、そしてその補完にとらわれて伏線や真実に気が付けないという体験は久々で、改めて楽しいと思えた良い時間だった。ちゃんと本も読もう。

涼宮ハルヒについては独特の世界観で、高校を舞台にドタバタ劇が繰り広げられる感じがとてもよかった。中心人物である涼宮ハルヒを中心に世界は動くけれど、中心であるがゆえにそれに気が付かないハルヒ。そして、それを取り巻く人々の考えについてもしっかりと描写されていて読んでいてとても楽しかった。
アニメの方は見たことないので、そちらも見てみたい!!!

朝比奈さんの辿ってきた道とか、古泉の暗躍とか、あの大学生っぽいハルヒと話しかけていた相手は誰だったのか!とか気になることはたくさんあるので続編をわくわくしながら待ちたいと思うのです。
とりあえず、11月!

おまけ

ヘッダー画像の出展

素敵な高校生活を体験させてもらいました。

続編の発売日が無事に到達することを祈って(笑)
8/31の夜に

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