ウェルビーイングの概念を世に発信していきたい【Kyunと私の未来予想図〜『Let’s KyunJoy!』編集部編〜】
今年5月に始動した、人生の“Kyun”を楽しむライフマガジン『Let’s KyunJoy!』。
ビジネスパーソンとして目につきやすいキャリアや収入だけではなく、それ以外にも心身の健康や人とのつながりなど、トータルで人生を豊かにするための情報を発信していく予定ですが、『Let’s KyunJoy!』編集部のメンバー自身は、そもそも“Kyun”な日々を過ごせているのでしょうか?
今回は、『Let’s KyunJoy!』編集部メンバー4人の等身大の言葉から、Kyunと編集部が描く「未来予想図」に迫ります。
編集部4人とKyunとの出会い
シノラー:詩乃さんと僕は今フリーランスで、KyunとWantedlyで出会って関わり始めたんですけど。
yukachさんとtamoさんはteru(Kyun代表・奥本照之)さんと同じ職場で働いていたことがあるんですよね?
tamo:はい、そうなんです。そこからの縁で、今は会社員として働きながら副業でKyunに関わっています。
前から気になっていたんですけど、そもそも皆さん、Kyunのどんな点に魅力を感じてジョインを決めたんですか?
yukach:私はKyunの立ち上げ当時にも少し手伝っていたんですけど、以前からteruさんの活動に興味を持っていたんです。
Kyunは人の人生を尊重しながらビジネスを成り立たせようとしている、そんな難しいバランスを取ろうとしているのが面白いなと。
tamo:なるほど。
yukach:あと記事を書くうえで、商業っぽいものではなく、人の話を聞いてその人と会社の魅力を一緒に伝えたいという想いが私にはあって。
Kyunなら無理なく楽しく書けそうだなと思ったのもあります。
それに、お互い以前関わっていた「カウカモ」の方針をリスペクトしていて、認識がズレがなさそうだなとも思いました。
tamo:確かに私もそれは強かったかも。teruの中に『カウカモマガジン』みたいなメディアを作りたいっていう想いがあって。
それにKyunの話を詳しく聞いてみると、teruの思想や実現しようとしていること自体、私もお世話になったとある方の影響を受けているんだろうなというのをすごく感じて、世界観が想像しやすかった。
詩乃:同じカルチャーの中で育っているからこそ、温度感や何を目指していて、それがどこから生まれたのか、しっくり馴染む感覚がおふたりにはあったのかもしれないですね。
シノラー:僕は逆に、そもそもウェルビーイングみたいな考え方自体、特に気にしたことがないタイプで(笑)。
元々いた出版業界はわりとブラックで、自分のやりたいことと仕事が密接な人たちの集団で、そういう状況が良しとされていたし。30代になってからようやくワークライフバランスを意識するようになったぐらいです。
tamo:出版業界は激務なイメージ、かなりありますね。
シノラー:だから、最初はウェルビーイングなんて言葉があるんだな、ぐらいの認識だったんです。
teruさんとジョイン前に話したときに、僕の多趣味さやフリーランスでいろいろな仕事をしながら、半分趣味でバーテンダーをしてるようなスタイル自体に対して、「かなりウェルビーイング実践してますね!」っていってくれたのは印象的でしたね。
yukach:へー、そんなエピソードが。
シノラー:あと、yukachさんの「高次元なことをビジネスでやろうとしている」というのもすごく感じます。
自分の責任で自分の人生の取捨選択をし、それが正解かどうかの責任も自分で持つ……それを事業に乗せて展開していくのは難易度が高いとは思いますけど、このアフターコロナの世の中だとメインテーマになりやすいものなのかなと。
tamo:そうですね。
シノラー:そんなハイブリットなことに挑戦することに興味があったのかな。
それに、teruさんが自分の背中で語りながら、会社や事業を引っ張っているところは信用できるなと思ってます。
詩乃:私は、自分がやってきた生き方をカルチャーとして表現して構わないよといってもらえたところですかね。
シノラー:というと?
詩乃:今まで私のやっていることやキャリア変遷を誰かに話しても、真っ当だねっていわれた試しがなかったんです。
小さいころから、どう生きたいかという自問が強くて、仕事も仕事以外も全部やりたいことで埋め尽くしたいっていうタイプだから、いろんな苦しさと折り合いをつけながら頑張ってきた自覚があって。
tamo:うんうん。
詩乃:だから「少しずつ生きたい自分でいられるようになった今だからこそ、こんなことをしたいです」という話をteruさんにしたら、その稀有な価値観をKyunの中で体現して欲しい。
そんなふうに考えて生きられるような人がどんどん増えて欲しいって話をしてくれたんです。
tamo:おお。
詩乃:自分の中で当たり前だと思っていることと世の中に乖離を感じていたのに、近づけていいよって言ってもらったことに対する喜びがすごく大きかった。寂しかったんですね、きっと(笑)
シノラー:(笑)。
それぞれいろんな角度からKyunに引かれて、今は僕が編集長という形で3人
には主に取材やライティングをお願いしているわけですが。
詩乃:動き出してからのスピード感がすごかったですよね。
シノラー:そうですね。teruさんと記事公開の目標設定をして、そこからはみんなの力を借りながらガツガツ進めている感じです。
tamo:実際、企画はどうやって作っているんですか?
シノラー:teruさん話し合ってって感じですね。大枠のテーマは決まっていましたけど、その先の企画構成を僕が主導で詰めるという流れで。
詩乃:要件定義って結構大変じゃないですか?
シノラー:そうですね。
例えば、メディアの立ち位置に対する考え方もいろいろあるので、企画を進めながらそのすり合わせも同時並行でしています。
僕はメディアは第三者、オウンドメディアは第二・五者ぐらいのものだと思っていて。当事者(Kyun)ではいえない、メディアの立ち位置だからこそ伝えることができる切り口じゃないと意味がないと思ってます、とか。
tamo:そんないろいろな話し合いを重ねるなかで生まれた企画のもと、私たちが取材を進めているんですね。
実際、ウェルビーイング実践できてる?
シノラー:僕たちが運営するメディア『Let’s KyunJoy!』は、「人生の“Kyun”を楽しむライフマガジン」なわけですが、実際みんなウェルビーイングな生活できてますか?
詩乃:う〜〜ん、ウェルビーイングってハードル高いですよね。
取材に行く度に、じゃああなたはできてるの?って問われる感覚があります(笑)。シノラーさんはやっぱりバーテンダーが要素として入ってきますよね。
シノラー:どうなんだろ。週1でバーに立っているんですが、本業とは全然違うので楽しんでやっています。酒場で出会った人たちが今の人生を形成している、とはいえますね。
あとは、サッカーが趣味なので週1でフットサルしたり、お酒好きなので週6で飲んだり(笑)。
詩乃:ふと思ったんですが、好きなことや趣味を実現してる状態ってウェルビーイングと定義されるんですかね?
それが理想だと自分で思っているのであれば、ウェルビーイングに近いのかな。なりたい自分と現状の自分に乖離があるのかどうかで変わるんですかね。
シノラー:僕の場合は、なりたい自分はあんまりないタイプで。ずっと編集やディレクションをして生きてきたので、これからも楽しんで仕事をしたいとは思ってます。
詩乃:じゃあ、今の生き方に対して納得できてますか?
シノラー:納得……そんなことはないかな。今はフリーランスですけど、ひとりで黙々とやるのは好きじゃなくて。
どちらかというと人と自分の掛け算で面白いものを作りたいタイプなので、多分またどこかの組織に入るのかなと思ったり。
yukach:私は仕事は仕事として、パキッと割り切って働いています。ただ、副業はずっとしていて、前職の繋がりやコミュニティの中でお仕事をもらったりするので、ソーシャルやコミュニティとキャリアはつながってるのかな。
土日は映画を観るか、走るか、お酒を飲むかです。本も読むし、ラジオも聴きます。
シノラー:仕事とプライベートが紐づいている方がいいかどうかって、考え方はさまざまですよね。
tamo:どっちがいいのか悩ましい……。これまでいろいろと職種が変わってきましたが、仕事とプライベートの境目がまったくないところから始まって、今は逆にしっかりある。
だから、yukachと同じように割り切っている感が強いかな。その分、社外での活動の幅を広げたいと思っていて、このKyunのライター業を始めたのもそうです。
詩乃:土日は何をしていることが多いですか?
tamo:趣味はスポーツ観戦。特に野球が好きなので、現地に観に行ったりもするし、旅行に行くことも多いです!
自分の体で何かを体感するのが好きなんですよね。なので、プライベートはプライベートで楽しんでますよ。
tamo:ただ、これが自分の理想のウェルビーイングな状態かといわれるとそうではないのかな。
yukach:理想はどういうスタイルなんですか?
tamo:やっぱり、本業自体でも自分のやりたいことがど真ん中でできていて、かつ、プライベートの経験も仕事に生かせて。
まさに相乗効果が生まれているような状況なのかなと思うので、改善の余地ありです。
シノラー:詩乃さんはどうですか?北海道にお住まいって聞きましたけど。
詩乃:ちょうど明日からも北海道なんですが、道内の複数拠点と東京とを行ったり来たりする生活を送っています。
もともと北海道に由縁があったわけじゃなくて、たまたま愛した場所が北海道でした。
tamo:……かっこいい!
詩乃:文章を仕事にしたかった理由のひとつに、各地を旅しながらいろんなところを自由に徘徊しながら生きたいっていうのがあったので、今はずっと願っていたものが体現できている状態ですね。
もちろん今後チューニングされると思いますが、大枠は変わらない気がします。
シノラー:仕事とプライベートの境目はありますか?
詩乃:私は0ですね。Kyunでは仕事仲間というカテゴリーがありますが、Kyunの外に出ると仕事仲間はほとんど全員友達。
普段飲む仲間と仕事しているような感覚が強くて、旅先でも仕事仲間である友達と一緒に遊んでいるし、東京でも混ざっていて、楽しく生きてます。
シノラー:そう言い切れるのは、いいことですよね〜。
詩乃:自分の人生の舵を自分でコントロールするのは限界があって、他人の影響によって勝手に知らぬ方向に連れていかれることがあると思っているんですが、その揺らぎがすごく好きなんです。
なので、引き続き知らない航海に出たいなと思っています。
「KyunJoy!」を世の中に広げる一助になりたい
シノラー:まだまだ『Let’s KyunJoy!』は始まったばかりですが、これから編集部としてどんなことをやっていきたいですか?
詩乃:まずは、note上にあまたあるメディアの中で、愛されるものになったらいいなと思っています。
書き手がどんどん増えて見つけてもらいにくくなっていくなかで、Kyunが発信していることがきちんと価値として残っていく、それが愛されていくものであったらいいなって。
シノラー:僕は、ウェルビーイング、「KyunJoy!」的な概念をもっと定着させるためのメディアだと思ってるので、それはやっていきたいかな。
ただ、事業の歩みとセットじゃないと成り立たなくなってしまうので、会社自体がどうなっていくのかは楽しみではあります。
tamo:Kyunってこれからどんな事業を展開していく予定なんでしたっけ?
詩乃:イベントをやりたいっていう話はよく聞きますね。瞑想やヨガとか。そうそう、1本目の記事を作るときに、ウェルビーイングは5つの要素から構成されているという話を聞きました。
「キャリア」「フィジカル」「コミュニティ」「ファイナンシャル」「ソーシャル」の5つです。
シノラー:この5つに基づく事業を展開していきたい、という考えがあるんだと思いますよ。
詩乃:ですね、その初めの一歩がたまたまキャリア、人材領域だったという話ですよね。
シノラー:この図を見ていて、本来のウェルビーイングってこの5つの要素が相まってより良くなっていくことなんだろうなと改めて思いました。
キャリアだけ築いてもダメだし、健康なだけでもダメで。
詩乃:いい言葉。
シノラー:でも、僕らもしっかりいえないぐらいだから、ウェルビーイングって概念はまだ全然定着してないですよね。
tamo:捉え方がみんな違いそうですよね。
シノラー:捉え方も違うし、それを実践するのはすごく難しいことだと思うから、その実現の手助けをしていくようなメディアにしていきたいですね。
詩乃:発信を通して、自分たちにとってのウェルビーイングとは何かを定義していきたい、という感覚もありますね。
届けたいというか、理解したいみたいな。社内のメンバーにも一緒に考えて欲しいですし。
シノラー:まだ取材前ですが、「目指せ!KyunJoy!マスター」っていう企画があって、まさにウェルビーイングとは何かをteruさんが体を張って体得しに行く企画をやろうと思ってたりしてます。
yukach:それは楽しみですね。ウェルビーイングを体現している先輩の話、普通にめっちゃ聞いてみたいなと思ってます!
シノラー:修行用の柔道着も買ったんで、楽しみにしていてください(笑)。
あとは、今の話も踏まえて、個人の未来予想図として何か思い描いていることはありますか?
tamo:私はもともと好奇心旺盛でいろんな人と関わって生きてきたタイプなんですが、仕事柄か最近閉じがちだったので、また自分を開いていきたいなと思っています。
シノラー:例えば?
tamo:最近新しい経験をしたいなと思って、子どもと関わる、友達になるようなボランティア活動を始めたんですけど、今までの自分の人生にない要素を入れていくのってやっぱり楽しいですよね。
そうやってまた、どんどん自分の幅を広げていきたいなと思っています。
シノラー:詩乃さんの、東京と北海道みたいな感じですかね。東京は広げる場所、北海道は内省する場所みたいな。
詩乃:広げるというか、吸い込む感覚です!
私の場合、ずっと未知の刺激を入れ続けたいっていう感覚に多分近いんだと思います。
今の、東京と北海道を行ったり来たりしてる状況って常に変化しているので一定達成されてるなとは思うんですけど、それ自体も定番化していくと慣れてくるところがあるなと思っていて。
tamo:定番化すると飽きちゃう感じ、わかります。
詩乃:私の場合、仕事自体はコンテンツ領域、しかもWEB畑にずっといたので、 ときどきその業界の当たり前に染まってしまっている感覚があって。
今は、文筆業の傍らで友人の経営するガソリンスタンドでも働いているんですが、ふと未知の業界に飛び込むと、本当に知らない人達がいて、知らない業界の知らない当たり前があって。すごく新鮮な感情が生まれるんですよね。
シノラー:詩乃さんの未来予想図は、常に刺激を受け続けると。
詩乃:そうですね。スパイシーさ大事。
シノラー:多分この仕事を一回でもしている人は、波乱大好きみたいなタイプが多いですよね(笑)
yukach:私は逆に、しばらくこんな感じでいいかなって思います。
いろんな人と仕事して、いろんな人に会って、それがまた新しい仕事につながればいいかな。
シノラー:僕の仕事のスタンスもそんな感じかもしれません。そうやって導かれつつ、都度都度で自分を見つめ直して。
変化していくことを恐れずに、むしろ「好き」の領域をどんどん増やして自分の引き出しを広げていきたいです。
では、みなさん。引き続き『Let’s KyunJoy!』を盛り上げていきましょう!
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Photo/詩乃 Interview & Text/國保まなみ Design/ハヨン Edit/篠原泰之
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