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母の病気
母に、大きめの卵巣腫瘍が見つかった。
検査結果を聞く日に付き添ったが、境界悪性から悪性寄り、と聞いた時の母。その後の説明が、まるで耳に入らない様だった。
帰り道、スーパーに寄ると、ワインを3本買っていた。
死んだら、もう飲まれへんやん、と。
縁起でもない。
私は、そんな事言う人に限って、長生きするねん、と言った。
そうやったらイイけど…、と母。
しばらくして、覚悟が決まったらしく、手術に対して前向きになって、ホッとした。
普段から、誰に対しても、感謝の気持ちが足りない母だったが、やたら、ありがとう、と言うので少し気持ち悪い。
2日後に手術を控えていて、父、私、妹の3人で病院に付き添う。
良性なら、午前中で終わるが、悪性なら1日がかりの手術になるらしい。
何とか、半日で終わって欲しい。身体に負担もかかるだろうから。
母の手術を前にして、やはり落ち着かない。