【PREP書評】I型(内向型)さんのための100のスキル【鈴木奈津美(なつみっくす)】
読書の世界をもっと楽しみたい、でも何を読めばいいのかわからない――そんなあなたのために、「PREP書評」をご提供します。
この企画では、私が読んで勉強になった本の概要やポイントをわかりやすく紹介し、皆さんの読書、noteやブログの執筆に役立ててもらうことを目指しています。
具体的には、PREP手法(Point(主張)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再主張))を使って、本の魅力を分かりやすくお伝えします。
今回ご紹介するのは、鈴木奈津美(なつみっくす)さんの『I型(内向型)さんのための100のスキル』↓です。
Point(主張)
I型(内向型)はその特徴のプラス面を活かすことが人生を好転させるカギ
『I型(内向型)さんのための100のスキル』は、内向型であることを無理に変えるのではなく、そのプラス面を最大限に活かすための実践ガイドです。
著者自身が内向型の生き方に関する本を100冊以上読み、実践し、その中から特に役立つスキルをまとめている点が本書の特徴です。
内向型であることを自分の弱みと感じていた人にとって、この本はまさにゲームチェンジャーとなる一冊です。
Reason(理由)
内向型の特性を理解し、適切に活かすことで、無理なく自分らしく生きることができるから
本書は、内向型であることの特性(特にプラス面の特性)を活かす方法を丁寧に解説しています。
著者の鈴木奈津美さんは、小さな頃から内向型の性格にコンプレックスがあり、大変に苦労されていたそうです。
ただ、内向型の自分を受け入れ、自分のペースで努力を続けました。
現在、会員数500人を超える一般社団法人を設立し、リーダーシップを発揮しています。
多くの人が内向型であることをマイナスに捉えがちですが、本書ではそれをプラス面に変える具体的な方法が100個も紹介されています。
その殆どがしっかりとした論文や本等から引用していますので、再現性が高いと考えられます。
内向型の特徴を理解し、それを活かすことで、無理をせずに自分のペースで成長することが可能であり、それが人生を好転させるカギとなるのです。
Example(具体例)
私自身新たな発見があった「内向型リーダーシップ」について
私自身、生来ものすごく内向型です。
社会人になるまで、人前で話すことなどほとんどできませんでした。
紆余曲折して大学教員になりましたが、大学教員という職業は、論文執筆など「内向型」の仕事もありますが、授業や学会など「外向型」の能力が求められる場面も多いです。
本書を読んで「無理に外向型にならなくて良い、自分の内向性と正面から向き合い、そのプラス面を活かせたら良い」という著者のメッセージに深く共感しました。
特に共感したのは、56番目のtips「内向型が得意なリーダーシップ」という部分です。
というのも、私は「リーダー役等外向型の仕事には外向型の能力で対応しよう」と考えていました。
しかし、私がリーダー的な役割を担い、無理して外向型(支配型)のリーダーシップを取ろうとしたときは大失敗に終わったり、人間関係にひびが入ることが多かったです。
思い返してみると、内向型向きのサーバント(支援型)リーダーシップ、つまり信頼による関係を築き、メンバーから話を聴き、メンバーの成長を支援するというスタイルのリーダーシップを取ったときには、非常に良い結果が出ていた気がします。
ただ、そのとき私は外向型のリーダーシップ(=リーダシップ)と思っていたので、内向型のリーダーシップを発揮しているとは認識しておらず、「私にはリーダーシップが無いんだな。。」と思っていました。
今回、この本を読んで、自分が行ってきた方法が内向型向きの「サーバンド型リーダーシップ」であることを知り、少し自信が持てました。
このように、本書は内向型の人が持つ強みを再発見し、それをどのように活かしていけばよいか100の事例で教えてくれるものです。
私もこれ以外に、本書で紹介されている多くのスキルを自分の人生に取り入れてみようと思いました。
Point(再主張)
内向型の強みを最大限に活かすことで、自分らしく豊かな人生を歩むことができる
『I型(内向型)さんのための100のスキル』は、内向型の特性を受け入れ、それを強みに変えるための実践的なガイド本です。
この本を通じて、無理に外向型になろうとするのではなく、自分の内向的な特性を活かすことで、自分らしく生きることができるというメッセージを受け取りました。
内向型の方々にとって、まさに頼れるパートナーとなる一冊になるのではないでしょうか。
きゅうさんの本棚:さらに本書に興味をお持ちの方へ
この記事をお読みいただき、さらに『I型(内向型)さんのための100のスキル』に興味をお持ちになった方は、お近くの書店やオンラインストアでおすすめの本を手に取ってみてください。
きっと理解が一層深まることでしょう。
ぜひ一度お試しください!