【PREP書評】大谷翔平は、こう考える【桑原晃弥】
読書の世界をもっと楽しみたい、でも何を読めばいいのかわからない――そんなあなたのために、「PREP書評」をご提供します。
この企画では、私が読んで勉強になった本の概要やポイントをわかりやすく紹介し、皆さんの読書、noteやブログの執筆に役立ててもらうことを目指しています。
具体的には、「PREP手法(Point(主張)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再主張)」を使って、本の魅力を分かりやすくお伝えします。
今回ご紹介するのは、桑原晃弥さんの『大谷翔平はこう考える』です。
Point(主張)
大谷翔平選手の思考を学べば、私たち自身の未来に向けた“可能性”や“伸びしろ”を信じる力が格段にアップする。
大谷選手といえば、投手と打者の二刀流でmlbを席巻し、2023年のWBC優勝にも大きく貢献したことで知られています。
彼の実績は「才能」や「フィジカル」の凄さに注目しがちですが、本書を読んでみると、もっと本質的な部分――つまり「どう考え、どう行動してきたか」という“思考プロセス”に触れることができます。
「誰もやったことがないからこそやる」「期待は応えるものじゃなくて、超えるもの」など、一見するとシンプルな名言の数々が、じつは彼の大きな成功を支える土台となっているのです。
読者としては「すごい才能だな」で終わらないところが、本書の最大の魅力。
「この考え方なら、自分の人生でも何か変えられるかも」と思わせてくれる説得力があるんです。
Reason(理由)
大谷選手がこれまで発してきた言葉を丁寧に解説することで、“努力を続けるモチベーション”を再確認できるから。
本書では、高校時代からメジャー挑戦、そして2023年WBC優勝までの大谷選手の言葉が厳選され、その背景やエピソードがわかりやすく整理されています。
たとえば、「ある日、突然に何かをつかむ瞬間が現れるかもしれない。だから毎日練習したくなる」という言葉。
これは「結果が出ない時期が長く続いても、“いつかつかむ瞬間”が来る」と信じて取り組む姿勢を表していて、スポーツに限らず仕事や勉強でも「続けていれば変化が起きる」と自分を鼓舞できるはずです。
また、「誰もやったことがないと言われてますけど、誰もやっていないからこそ、やってるんですから」という名言は、大谷選手が“前例のない道”を恐れずに進むエネルギーを象徴しています。
前例のないところにこそ大きなチャンスが眠っている――そんな強いメッセージを受け取ると、「新しいことを始めるハードルを勝手に高くしているのは自分自身かもしれない」と気づかされますよね。
さらに、「伸びしろしかないと思ってます」という言葉が示すように、彼は足りない部分をプラスに変換して考えている。
人間はつい欠点を嘆きがちですが、大谷選手の思考は「ここからいくらでも良くなれる」という未来志向なんです。
こうした言葉を体系的にまとめてくれているので、「結果より過程に注目し、未知を楽しむ」という一貫したスタンスをしっかり学ぶことができます。
Example(具体例)
未知の世界への挑戦がくれる“新しい自分”との出会い。
私が一番心に残ったのは、「まったく違う環境に行くということは、どの分野でも不安なことが多いと思う。でも、さらに良くなる可能性があったら、僕はそれにチャレンジしてみたい」という言葉です。
私は過去に何度か転職をしており、そのたびに大きな不安を抱えながら新しい環境に飛び込んできました。
ときには海外で働いたこともあり、言葉も文化も違う場所に行くのは、正直怖かったです。
でも、「今より良くなる可能性があるなら、思い切って挑戦してみよう」という気持ちに後押しされてきたからこそ、学べたことや出会えた仲間がたくさんいました。
ただ、日本に戻ってから長年同じ職場で働くようになり、いつしか「安定しているし、このままでいいかな」と思う自分がいたのも事実です。
そんなとき、本書で大谷選手の言葉に改めて触れ、「そうだ、最初に海外へ飛び込んだあのときのように、もう一度自分の可能性に挑戦してみたい」と思えました。
いきなり大きな転身は難しくても、新しい技術の習得や、興味のある分野の勉強を始めてみるだけでもいい。
そうやって、自分の“伸びしろ”を信じる行動を積み重ねていくことが大事だと感じました。
大谷選手は野球の世界でまさにそれを実践しており、その言葉が私たちにも「変化や挑戦を恐れず、自分の可能性を試していいんだよ」と教えてくれます。
Point(再主張)
「才能があるから」ではなく、「考え方を変えるから」こそ大きな成果を生み出せる。
『大谷翔平はこう考える』を読むと、彼の超人的な活躍が「生まれ持った才能」のみに支えられているわけではないと気づきます。
謙虚に現状を分析し、前例のない道を恐れず進み、常に高い目標を掲げ続ける――そうした「マインドセット」が結果的に偉業を成し遂げる原動力になるのです。
どんな分野でも同じだと思いませんか。
周囲が「無理だ」「やったことがない」と言うなら、そこにはまだ誰も見つけていない可能性がある。
自分に足りない部分があるなら、「伸びしろ」として伸ばせばいい。
与えられた期待にただ応えるだけでなく、むしろ「超える」ことを目指す。
「好きを貫く」大切さと、「高い目標を掲げて努力を続ける」素晴らしさを全力で実践してきた人だからこそ、その言葉に説得力があります。
もしあなたが今、なかなか一歩を踏み出せずにいるなら、この本から“新しい自分”への第一歩を踏み出すヒントを得られるはずです。
きゅうさんの本棚:さらに本書に興味をお持ちの方へ
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きっと理解が一層深まることでしょう。
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