【PREP書評】ハーバード白熱教室+東大特別授業【マイケル・サンデル】
読書の世界をもっと楽しみたい、でも何を読めばいいのかわからない――そんなあなたのために、「PREP書評」をご提供します。
この企画では、私が読んで勉強になった本の概要やポイントをわかりやすく紹介し、皆さんの読書、noteやブログの執筆に役立ててもらうことを目指しています。
具体的には、PREP手法(Point(主張)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再主張))を使って、本の魅力を分かりやすくお伝えします。
今回ご紹介するのは、かの有名なマイケル・サンデルさんの『ハーバード白熱教室(上)(下)+東大特別授業』です。
Point(主張)
「正義」について深く考え、自らの価値観を問い直す絶好の機会
『ハーバード白熱教室+東大特別授業』は、私たちの日常に潜む「正義」や「道徳」の問題を扱った、一冊です。
哲学者マイケル・サンデル教授は、我々が普段見過ごしがちな事象を通じて、私たちの価値観を問い直すきっかけを与えてくれます。
この本を読むことで、私たちは「正義」について深く考え、自らの価値観を改めて確認することができます。
Reason(理由)
身近なテーマを用いた哲学的対話が、多くの人に響く理由
サンデル教授の授業が多くの人に共感を呼び、ここまで有名になっている理由は、そのアプローチ方法にあります。
彼は複雑で皆が避けがちな倫理問題を、身近な例を用いてシンプルに学生たちに語りかけます。
サンデル教授と言えば「トロッコ問題」が有名ですが、例えば日本の学生たちとの対話には「イチロー選手(野球選手)の年俸は高すぎるのか?」など、具体的な状況を通じて倫理観や価値観を考えさせます。
これにより、難解で抽象的な哲学のテーマも、実際の生活と結びつけて理解しやすくなるのです。
Example(具体例)
東京大学の特別授業での議論を通じて見える「正義」の形
本書には、上巻・下巻ともに東京大学で行われた特別授業が収録されています。
サンデル教授は、東京大学の学生たちと「イチロー選手の年俸は日本の学校の先生の300~400倍、オバマ大統領の40倍以上の価値があるのか?」という議題を通じて議論を展開しています。
その議題に、ジェレミー・ベンサムやカントの考え方を交えながら、正義と公平の問題について深く探求しています。
東京大学の学生たちの間で交わされた議論は、単に経済的な視点だけでなく、人間としての価値や社会的責任にまで踏み込み、社会がどのようにその価値を評価すべきかという根本的な問いを私たちに突きつけます。
これにより、「正義とは何か」という深い考察が、私たちの生活にどれほど影響を与えるかを実感することができます。
Point(再主張)
『ハーバード白熱教室』は、私たちに深い自己洞察の機会を提供する本
『ハーバード白熱教室(上)(下)+東大特別授業』は、哲学を日常に引き寄せ、私たち一人ひとりの価値観を再評価する絶好の機会を提供してくれます。
私自身、この本を読みながら自分の価値観を振り返り、多くのことを考えさせられました。
「正義とは何か?」という問いは、一つの答えを持たないからこそ、何度でも考え続ける価値があるのです。
きゅうさんの本棚:さらに本書に興味をお持ちの方へ
この記事をお読みいただき、さらに『ハーバード白熱教室(上)(下)+東大特別授業』に興味をお持ちになった方は、お近くの書店やオンラインストアでおすすめの本を手に取ってみてください。
きっと理解が一層深まることでしょう。
ぜひお試しください!
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