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【今更聞けない用語解説】SDGs(持続可能な開発目標)
現在、noteに何を書くか模索しているところですが、タイトルの通り、報道などでよく耳にする言葉を、誰にでも理解できるようにコンパクトにまとめて紹介する企画です。
第5回はSDGs。最近、「SDGs(エスディージーズ)」という言葉は当たり前になってきましたね。
ただし、ニュースや広告で目にする機会が増えたものの、その具体的な内容や意義を詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。
私自身も専門分野に近いのですが、noteを書いてみて、SDGsウェディングケーキモデル等新たな発見がありました。
今回は、今更聞けないSDGsの基本から、その重要性までをわかりやすく解説します。
1. SDGsとは何か
SDGsは、Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)の略称です。
2015年9月に国連で採択された、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットから構成されています。これ↓ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1727752078-kAYfCjP8uWidaNgG9opMD7cv.png?width=1200)
これらは、貧困の撲滅、環境保護、経済成長、社会的平等など、地球全体が直面する課題を包括的に解決するための指針です。
なお、SDGsの前にはMDGs(ミレニアム開発目標)という国際目標があり、SDGsの前身と言われています。
2. SDGsが生まれた背景
21世紀に入り、世界は急速な経済成長と技術進歩を遂げました。
しかし、その一方で環境破壊や資源の枯渇、貧困や格差の拡大といった問題も深刻化しています。
これらの課題を放置すれば、将来の世代が安全で豊かな生活を送ることが難しくなります。
そこで、国際社会が一丸となって取り組むべき共通の目標としてSDGsが策定されました。
3. SDGsウェディングケーキモデルと17の目標
SDGsの17の目標は、それぞれが独立しているわけではなく、相互に関連し合っています。
その関係性をわかりやすく示したものが「SDGsウェディングケーキモデル」です。
これは、持続可能な開発を「環境」「社会」「経済」の三層に分け、それぞれが重なり合っている様子をウェディングケーキの形で表現しています。こんな風に↓
![](https://assets.st-note.com/img/1727514297-6hZ9cHLjPkn8d1euVs0mIGBr.jpg?width=1200)
引用:Stockholm Resilence Centre HP
https://www.stockholmresilience.org/research/research-news/2016-06-14-the-sdgs-wedding-cake.html
下層から順に上層へ向けて、ご説明しますね。
①基盤となる「環境」の層(1番下の層)
まず、地球の生命維持システムである「環境」が基盤となります。この層には以下の目標が含まれます。
目標6:安全な水とトイレを世界中に
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標14:海の豊かさを守ろう
目標15:陸の豊かさも守ろう
これらの目標は、地球環境の保全と持続可能な利用を目的としています。
②中間の「社会」の層(2番目の層)
環境の上に成り立つのが「社会」です。ここでは人々の生活や福祉に関する目標が含まれます。
目標1:貧困をなくそう
目標2:飢餓をゼロに
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標16:平和と公正をすべての人に
これらの目標は、人々の生活の質を向上させ、公平で包摂的な社会を築くことを目指しています。
③ 最上部の「経済」の層(1番上の層)
社会の上に「経済」が位置します。持続可能な経済成長と産業化に関する目標が含まれます。
目標8:働きがいも経済成長も
目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10:人や国の不平等をなくそう
目標12:つくる責任 つかう責任
これらの目標は、持続可能な経済活動を通じて社会全体の繁栄を促進することを目的としています。
④全体をつなぐ「パートナーシップ」
ウェディングケーキの全体を支えるのが「パートナーシップ」です。
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう
この目標は、各国や組織、個人が協力し合ってSDGsを達成するための基盤となります。
下記リンクでは、Stockholm Resilence Centre (ストックホルム・レジリエンス・センター)が分かりやすい動画にしてくれています。
4. SDGsに取り組む意義
①私たち一人ひとりの役割
SDGsは政府や企業だけでなく、私たち個人も取り組むことが求められています。日常生活での小さな行動が、世界の大きな変化につながります。例えば、リサイクルの推進、省エネの実践、フェアトレード製品の購入など、身近なところから始められます。
②企業や組織の取り組み
多くの企業がSDGsを経営戦略に取り入れています。
環境に優しい製品の開発や労働環境の改善、社会貢献活動などを通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
5. SDGsがもたらす未来
SDGsが達成されることで、以下のような持続可能な未来が期待できます。
①環境保護の推進:気候変動の影響が軽減され、生態系が保全されます。
②社会的平等の実現:貧困や飢餓が解消され、教育や医療へのアクセスが向上します。
③経済の安定成長:持続可能な産業化が進み、雇用機会が増加します。
④平和で公正な社会:紛争や暴力が減少し、法の支配が確立されます。
これらは、私たちだけでなく未来の世代にも安全で豊かな生活をもたらします。
6. まとめ
SDGs(持続可能な開発目標)は、世界が直面する複雑で多岐にわたる課題に対する包括的なアプローチです。
これらの目標は、貧困の撲滅、教育の普及、気候変動への対策など、人類の未来にとって不可欠な要素を網羅しています。
私たち一人ひとりがこの重要性を認識し、日常生活やビジネス活動の中で持続可能な選択を行うことが求められています。
SDGsがもたらす未来は、誰一人取り残さない持続可能で公平な社会です。この実現には、政府や企業だけでなく、市民社会や個人の積極的な参加が不可欠です。
私たちが協力し合い、小さな一歩からでも行動を起こすことで、大きな変化を生み出すことができます。
持続可能な未来を築くために、今こそ行動を始めましょう。SDGsを指針として、より良い世界の実現に向けて共に歩んでいきましょう。
以上で「SDGs」の説明は終了です。ご不明な点や共感できた点など、ぜひお気軽にコメントをお寄せいただければ幸いです!また、もしこの記事を読んで難しいと感じた方は、下記のリンクから別記事「中学2年生でも理解できる用語解説 SDGs」をぜひご覧ください。
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