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米国経済の回復と金融市場の動向

注目すべき経済ニュースがいくつか発表された。
最新の米国経済指標、主要企業の動向、日本経済見通を分析する。

✔️米国経済指標の改善

5月の米総合購買担当者指数(PMI)速報値が54.4に達し、2022年4月以来の高水準となった。
特にサービス業PMIは1年ぶりの高い伸びを示し、製造業PMIも上昇している。
このデータは、米国経済が4月の低調な状況から息を吹き返していることを示している。

米国の総合PMI、サービス業PMI、製造業PMIの推移。


5月の上昇は、米国経済の回復を裏付けている。

✔️為替市場の介入について

イエレン米財務長官は、G7財務相・中央銀行総裁会議で、日本などがドル高にどう対応するかについて、「介入はまれであるべき」と述べた。
為替市場のボラティリティに対応するためのものであり、日常的に使用すべきではないと強調した。

✔️日本経済の見通し

日本銀行の植田和男総裁は、1-3月期の実質GDPがマイナス成長であったものの、日本経済は持ち直していると述べた。
基本的な認識は、4月の金融政策決定会合時点から大きく変わっていないとしている。
第2四半期以降、自動車の生産・出荷停止の影響は改善に向かうと予測している。

日本の実質GDP成長率の推移。

第2四半期以降の回復が期待されている。

💡教養の見解
米国経済の回復とインフレ圧力の高まりがドル高要因となり、対照的に日本経済は持ち直しの兆しが見えるものの、円安圧力が継続。これにより、ドル円相場は引き続きドル高円安の傾向が強まる可能性がある。

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