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【私小説52】戦いたくない病気2

いよいよ戦ってばかりの集団に所属している事がきつくなり、私は部活を辞めた(生まれてきてゴメンナサイ)どうせ辞めるなら夏休み前に辞めておくんだった。夏休みほとんどつぶされたから。
クラリネットを持っていた私は他のクラリネット担当の1年生より少しだけクラリネットが上手だったので、ソロパートを与えられてしまったのも嫌だった。好きでもないのに。
やっぱり音楽部入部自体が間違っていたんだ。
退部届を出しに行くと先輩の一人に
「今はキツくてもここを乗り越えたら楽しくなるから!」
と退部を止められた。(無責任な事言ってんじゃねーよシバくぞ)
 
中学1年の時の担任は田端明子という数学の教師だった。
田端氏は私が部活を辞める事について言った。
「中学校3年間で私はこれを頑張ったよ!と言える事が何もなくなってしまわない?」と
「3年間振り返って何も残ってないんじゃ悲しいよ」と
(うーん、まあそうかもね)と思った。

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