身元保証人代行会社選び・就職編
以前、身元保証代行会社を利用する為に色々調べた事や結果、その後をブログ記事にしたところ反響がありましたので、noteにも残しておこうと思います。
元々のブログ記事↓
はじめに
私は2020年夏に仕事を辞め、別の会社に就職が決まったのですが、提出する書類の中に「身元保証書」がありました。しかも2名分。
さてどうしようかとネットで検索したところ、身元保証代行をしてくれる会社を発見しました。
でもどうにも怖い…信用はできるのか?料金はいくら?どんな事をしてくれる?手続きは?
わからない事ばかりです。
そんなわけで、身元保証の代行をしてくれる会社について、調べてみました。(2020年夏時点の情報ですのであしからず)
急いでいる方はこの記事の「4.結論」だけ読んでもらえたらと思います。
同じ悩みを抱える方の参考になれば幸いです。
1.なぜ就職時に身元保証人が必要なのか
例1・救急搬送
私が勤めている老人ホームで、働いている職員さんが倒れた事がありました。
トイレで倒れていて、看護師と管理者が介抱し、私が救急車に電話をし、相談員がその職員さんの家族に電話をしました。
その後救急搬送され、病院へはその職員さんの父親が駆けつけてくれました。
脱水と診断され点滴してそのまま早退となりました。
職員さんが帰った後に思ったのは、脱水の怖さ以上に
「私の場合誰に連絡がいくのだろう」という事でした。
誰もいない…
これは職場の人にしても困りますよね。職員が倒れたけど、連絡先がない。
しょうがないから職場の誰かが救急車に付き添うしかなくなります。
そんな事になったら申し訳ないし、恥ずかしいし、情けない思いをしないといけませんし、職場に「あの人連絡先ないんだけど」「えー?親も兄弟も友達も誰もいないの?迷惑ww」と噂を流されるかもしれません。
例2・無断欠勤
これが一番、職場にとって「身元保証人が必要な理由」の気がします。
朝になっても出勤しない。携帯に電話しても繋がらない。
事件や事故に巻き込まれているのかもしれないし、単なるサボりかもしれない。
いずれにしても連絡がつかないままなのは困るので、家族など「身元保証人」に連絡して、職員の在処を確認する必要があるのです。
例3・会社に損害を与えた
銀行員が顧客のお金を横領したというニュースを見た事がありますね。そのニュースのその後はどうなっているのでしょうか。
損害賠償を、会社は本人に求めますが、支払い能力がない場合、やはりここでも家族などの「身元保証人」に矛先が向かうのです。
私の知人いわく「植松被告(障害者施設大量殺人の犯人)の身元引受人になっていたら、どえらいことだと思う」と言っていました…。
2.就職時の身元保証を代行してくれる会社
身元保証は、大抵は親や兄弟、親戚、友人などに頼むと思います。しかし最近では身元保証を代行してくれる会社もあるようです。
身元保証にも種類が色々あり、入学、就職、家を借りる以外にも、入院、老人ホームへの入居時の保証人代行を行っている会社もあります。
今回は「就職時」の身元保証代行をしてくれる会社について調べました。
アリコ・トラスト
ファインワールド保証
日本保証会社
プロスペリティ
プラスサービス
JGA
東京保証人センター
ネット検索して見つかったのは上記7つでした。
3.まとめ
7つの会社の①サイト ②設立年 ③サービス内容 ④料金 ⑤手続き・支払い方法 ⑥期間を調べてブログに上げましたが、ここでは省いて、まとめだけ載せていきます。
設立年:歴史ある順
JGA:1995年
日本保証会社:2002年10月
アリコ・トラスト:2003年2月4日
プロスペリティ:2004年10月29日
東京保証人センター:2005年10月
ファインワールド保証:2015年10月5日
プラスサービス:2020年3月19日
料金:安い順
JGA:登録料なし。安くて1万円(バイト・保証人1名・印鑑証明なし)、高くて4万円(保証人2名・印鑑証明あり)
日本保証会社:印鑑証明不明・要相談。安くて1万5千円(保証人1名)、高くて4万5千円(保証人2名)
ファインワールド保証:印鑑証明不明・要相談。安くて2万円(保証人1名)、高くて5万5千円(保証人2名)
東京保証人センター:印鑑証明多分含む。安くて2万(バイト・保証人1名)、高くて6万(保証人2名)
アリコトラスト:登録料なし。印鑑証明別途。安くて2万2千円(保証人1名)、高くて4万3千円(保証人2名)
プラスサービス:登録料なし。印鑑証明含む。安くて2万5千円(保証人1名)、高くて5万円(保証人2名)
プロスペリティ:登録料なし。印鑑証明多分含む。安くて5万円(保証人1名)、高くて7万5千円(保証人2名)
追記:料金早見表
支払い方法
アリコ・トラスト:振り込み※分割支払い可
ファインワールド保証:振り込み
日本保証会社:振り込み
プロスペリティ:代金引換
プラスサービス:振り込み・クレジットカード払い
JGA:多分振り込み
東京保証人センター:振り込み
書類返送後に支払う、しかも転職時の経済的な事情のある方へは2-3回の分割支払いにも対応しているアリコトラスト、代金引換でスピード感のあるプロスペリティ、クレカ払いか振り込みから選べるプラスサービスが良い感じです。
期間
アリコ・トラスト:保証人期間は最長5年間で最短3年間
ファインワールド保証:(保証料)有効期間は5年間 (登録料のみ)登録日から2年後に1万円、4年後に5千円かかる(会社から3か月前に案内がくる)
日本保証会社:就職の保証期間は5年間
プロスペリティ:勤務先が準備する身元保証書に基づく(身元保証法に基づき最長5年)
プラスサービス:契約期間:3年間 ※4年目以降は1年ごとに10,000円
JGA:契約書による期間。
東京保証人センター:各契約書による期間
4.結論
7つの保証人代行会社を調べましたが、
サイトの内容や歴史、料金などを総合的に見て、感じが良かったのがアリコトラストでした。
金額だけでみると(私の場合ですと保証人が2名必要ですので)、7つの中では
「登録料なし、印鑑登録を含めて保証人2名で4万円」のJGAが良さそうでしたし、
その次が「登録料なし、印鑑登録を含めて保証人2名で5万円」のプラスサービスでした。
あとは各サイトから相談メールを送り、その対応力などから最終的に選んでみたいと思います。
5.(追記) JGAに申し込みました。
その後転職先は「印鑑証明はいらない」事がわかったので、一番安いJGAに申し込む事にしました。
1.申し込み
サイトの右上の「お申込みフォーム」をクリックします。
すると↓のようなお申込みフォームが出てくるので、全てに入力し「送信」します。
私は一番下の「ご要望などコメント」の所に、保証人が2名必要な事と印鑑証明不要な事を記しました。
2.返信
2020年8月15日(土)午前中に送信すると、同日の夕方にはメールが届きました↓
「職種は何に当たりますか?」
施設のケアマネである事を夜に返信すると、翌日16日(日)の午前9時に返信が来ました ↓
「●●様
料金のご案内:¥22,000税込(2名)※前金制
郵送先:〒104-0053 東京都中央区晴海3-13-1-E4621 株式会社ラプラス内 JGA TOKYO宛
郵送方法:郵便トラブル防止の為、追跡番号付きレターパックでの郵送指定とさせていただきます。発送用、返送用の2通ご用意下さい。
お急ぎの方はレターパックプラス(赤色)を推奨いたします。発送致しましたら追跡番号をお知らせ下さい。
振込先:三井住友銀行 ●●支店 (普通)●●●●●●● 株式会社ラプラス
以上、宜しくお願い致します。
JGA TOKYO」
続けて
「●●様
同封する物:身分証明証のコピー (免許証の表面、裏面)または健康保険証、書類一式、返送用レターパック(折り曲げ可)
宜しくお願い致します。
JGA TOKYO」
と返信が来ました。
3.入金
16日は日曜でしたので翌日17日(月)午前中に入金しました。
4.郵送
入金した足で郵便局でレターパックを2つ買いに行きました。
レターパックライト370円×2=740円
※ちなみに急ぐ場合は「レターパックプラス」520円の方が良いようです。
5.メールで追跡番号を伝える
昼にポストに入れ、①入金した事と②発送した事と③追跡番号をメールで伝えました。
すると20分後には返信が来ました↓
「●●様
確認致しました。
書類が到着致しましたら着手させて頂きます。
引き続き宜しくお願い致します。
JGA TOKYO」
6.返送のメール
翌日18日(火)夕方にメールが来ました↓
「●●様
完了致しました。返送済みです。
追跡番号●●●●-●●●●-●●●●
またのご利用をお待ちしております。ありがとうございました。
JGA TOKYO」
えええ~早~ッΣ(゚Д゚)届いてすぐに記入して発送して下さったようです。
早い。
7.返送
翌日19日、ポストに入っていました。
中には、こちらから送っていた運転免許証の写しと、身元保証書が入っていました。
戻ってきた身元保証書はこんな感じです↓
愛知県と東京都の50代の会社員の方が書いて下さっています。
本人との続柄は「知人」だそうです。
まあ、一切知りませんけどね。
聞かれないとは思うけど、万が一就職先で「関係」を聞かれた場合、なんと答えれば良いんだろう?正直に「保証会社を利用しました」と答えても良いんだろうけど、そうするとこの「知人」という嘘が寒々しい。
保証会社の事は言わず、「遠い親戚」と濁して言ってしまっても良いのかな。だって連絡先に電話番号は求められてないし、そこまで重要視されてないんじゃないかな?形式で提出を求めただけなんだと思う。
知らんけど。
それにしても、8月15日(土)にサイトの申し込みフォームに書き込みして、入金、郵送して手元に身元保証書が戻ってきたのが8月19日(水)。
わずか4日間でした。仕事早いですねー。
さて就職先出勤初日にこれら書類を提出する予定ですが、
渡した時にどんな反応があるのか、何か聞かれるのか…。
また追記の記事を書きたいと思います。
6.(追記の追記)あれから9か月が過ぎました。
ツイッターで、このブログ記事を読んで下さった方から質問がありました。
「その後会社から何か指摘があったり、何か不都合なことはございましたか?」
私の答えは、
その後職場からは何も言われていません。「これは誰ですか」という確認もありませんでしたよ!
です。
2020年9月の入職日に書類を渡して以来私もすっかり忘れていましたが、2021年6月現在まで、職場からこの保証人について確認された事はありません。
実は当時、転職する際に利用した転職サイトのコンサルさんにも、
「親が高齢、兄弟が遠方疎遠、友人に頼むのも悪い気がする。だから保証会社を利用したいのですが、大丈夫でしょうか?」
って相談してたんです。そしたらそのコンサルさん、
「真っ当な理由ですのでもし先方から質問されてもそうお伝え下されば大丈夫ですよ」って言ってくれました。 印鑑登録も「先方から求められていなければ必要ないですよ」って。
その後も電話で話した時に、「実はですね、わたくしも今の会社に就職した際、利用したんですよ、保証会社。使った理由もまっっったく、きょうしろうさんと同じ理由です(笑)わたくし、独り身ですのでね、親も高齢ですし、結婚している兄弟に頼むのもね、ええ。友人に頼むのも気が引けますし」って喋ってくれました。
私だけじゃなくて実は転職コンサルさんも、過去に同じように悩んで、保証会社を利用してたんだって知れたのは、少し勇気がわいて、嬉しかったです。
この記事が、転職の保証人で悩んでいる人に、少しでも参考になれば幸いです。
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。
作品を広める為の経費、気になった排泄ケア用品の購入費、研究費、そして私の心の支えになります。サポートして頂けると嬉しいです。