人間の最大の武器
スマホばかり見てしまうので、とりあえずパソコンを立ち上げ、noteを開いた。
前回初投稿で「発信のリハビリ」をすると書いた。私はリハビリなるものを今までしたことがないので確かなことはいえないが、何か不慣れなことをするとき、そこに習慣を作ることが慣れへの近道だと考える(これを書いている途中でそれはもう「慣れ」やん、ということに気が付いた)。もとい、目標達成の第一歩は、習慣づくり、ということだ。
私の例でいえば、横になり、見たくもないスマホを無制限に見るのをやめる。とりあえず姿勢を立て、なにも考えずパソコンを開く。これが習慣化の第一歩のはずだ。
6年ほど前に伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を読んだ時、一つのセリフが心に引っ掛かった。それは確か、以下のような一文だったと思う。
「人間の最大の武器は信頼と習慣だ」
(調べたら、主人公青柳と親友との問答に、以上のようなニュアンスが含まれていました。従って原文のままではないですね。まあええか)
これを最初に目にしたとき、私には半分理解できなかった。
人間の武器に信頼があるという部分はわかりやすい。人間は社会的な生き物であるし、社会的繋がりの構築・維持には信頼が不可欠だ。
わからなかったのは、習慣のほうである。習慣が人間の強みだとは考えたこともなかった。そして当時の私では、物語を読み進めても、その意味を理解することはできなかった(また読みかえそうかしら)。
6年前を振り返り、今この意味を再解釈してみる。
習慣が武器になる、ということは、その武器がどのような効果を発揮するのか、ということを考えれば意味がつかめるだろう。
習慣によって得られるものは、積み重ねられる経験だ。人は習慣により、未知を既知とし、自身の世界を開拓する。そうすると、数年前にははるか遠くに思えた場所にいつのまにか立っていたり、昔は魔法だと思っていた技を難なくこなせるようになっていたりする。
こんな簡単なことに気づくのに6年かかったとは。実際はどこか途中で気づいていたのだろうが。やはり本は継続的に読むべきだ。最近スマホしか見ていない反省が、ココにも表れる。
習慣が武器になる、ということは、同時に、その扱いには注意しなければならないという意味にもとれる。ここまでに述べた、noteとスマホの習慣、その後者がそれだ。敢えていうなれば悪い習慣と、良い習慣。どちらも作り出せるのが人間であり、それを扱うことができれば大きな成果を得られる。
自分にとって良い習慣を作ろう。それは何か、という話はまたいつか。