SOUL
魂が消えてしまった存在に触れるのが
とても怖かった。
指を近づけるだけで
ふるえてしまっていた。
もう動かないと頭でわかっていても
自分に害をなさないとわかっていても
なぜだか、
とても怖かった。
ヒトは自分の理解からはずれたものを
こわがり、そして嫌悪さえしやすい。
ぼくもやはりそうなのだろうか。
自然の摂理と理解してるつもりでも
所詮は『つもり』なのだろう。
だからその存在に触れることさえ
ままならないのだから。
先日、
10年以上の日々を
ともに過ごした小さな魂が消えてしまった。
ちゃんと見送ってあげようと
おそるおそる最後の世話をした。
冷たくて、かたくなった空っぽの器を
やさしく撫でた。
指はふるえることなく、
しっかりとその毛並みを感じながら
溢れそうな感謝と優しさを注いだ。
ありがとう。
いっぱい生きてくれて。
これがなにかの証明なのか
ぼくに変化が起きたのかはわからない。
でももしかしたら
いつかおとずれるその存在を
自分に受け入れる、、、
そんな準備をはじめたのかもしれない。
そのとき、
ぼくは誰かに
抱きしめてもらえるだろうか。
可能な限り、、、卑猥なことに使わせていただきます!(>_<)