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ルッキズムにもそれなりの理由がある
『ルッキズム』
それは外見至上主義である。
ルッキズム(英: lookism)とは外見重視主義。外見を重視する考え方。「look(外見)+ism(主義)=lookism」であり、外見至上主義、美貌差別、外見差別、外見を重視する価値観などとも呼ばれる。「容姿の良い人物を高く評価する」「容姿が魅力的でないと判断した人物を雑に扱う」など、外見に基づく蔑視を意味する場合もある。
外見重視主義者をルッキスト(lookist)と呼ぶ。
まぁ…「差別」とまで言われるとそこまでではないと思うのだけど、少なくとも私は外見を重要視している方だと思う。
「性格と顔のどちらを重視するか」みたいな質問はよくある問いだが、性格と回答する人が多数派なのではないだろうか。ここで顔と回答する人の理由は「だって顔が好きじゃないとそもそも性格を知ろうと思わないじゃん」みたいなところだろう。
でもなんとなく「性格」と答える方が良しとされがちな気がする。別にどっちでも正解とか不正解じゃないんだろうけども。「顔」重視ってイメージ別によくないんだよなぁ。
この問いに対しての私の回答はもちろん「顔」である。しかし厳密にはどちらでもなく、「どちらかでしか回答できないなら顔」という感じだ。
そんなことを言っておきながら実は私は相貌失認の傾向がある。失顔症とも呼ばれるこの傾向は、人の顔を極度に記憶できない症状である。私にはASD傾向もあるのだが、どうやらASDと併発しやすい症状のひとつらしい。
相貌失認の症状は人によって大きく異なる。
私のレベルはそこまで高いものではなく、ある程度の期間があれば人の顔を見ればその人と一致することはできる。しかし例えば職場でいつも会う人に職場以外で会うと途端に認識できなくなるというようなことがある。また特に、何もない時に誰かの顔を思い出すことが苦手で、家族の顔どころか実は自分の顔すらもほとんど覚えていなかったりする。
そういえば仕事でパーティーに参加した時に、はじめての人だなぁと思ってご挨拶したら、「きみさっきも挨拶したよね?」と言われたことがある。なんと15分くらい前に、しかも20分くらいお話ししていたらしい。手に持っていた名刺の中にはその人の名刺がしっかり入っていたのだから驚きである。しかしこういったことは私にはそうそう珍しいことではないのだ。
しかもこれは直接の対面のみに発動する症状なので、カメラ越しに見る人たちのことは普通に記憶できる。つまり芸能人の顔や友だちのSNS上の顔を思い出すことは比較的容易である。
そんなわけで私の対人把握は主に《どこで出会った人か》《フルネーム》《会社名・所属名》で記憶することになる。心理機能にSiを持つ私は記憶力自体はそもそもいいほうなので、名前や社名は一度見れば基本的に忘れることはない。都度都度意識してしっかり頭に叩き込む。
そして私にとって人を記憶する上で何より大切なのは《外見特徴(メイク、髪型、髪色、ネイルの有無、ファッション)》である。
私は人の身につけるものやメイクをその人の「1番外側のみえる中身」として認識しているのだ。
だから性格と顔のどちらが大切かというよりは、メイクとか服装とかそういう見える外側のところを優先順位高く見ているという感じである。
どんな服を選択するか、どんな髪型を選択するかには、その人の心があらわれる。それがどんな意図かはわからなくても、そのルックスとその人を紐づけることで、人をパターン化して記憶するのだ。
◯◯さんは暖色イメージ、洗練された都市系、メガネ、髪は長いがくくりがち、リップは濃いめ
こんな感じだろうか。
そしてそのルックス生成の美的感覚が自分と違和感があるとその人の性格とも若干のズレを感じてしまう。それは私が好きなファッションであるかどうかではなく、その人とそのルックスのマッチ度合いである。
正直、顔がかっこいいとかかわいいとかはあまりわからない。認識できてないのだからそりゃそうだろう。強いて言えば「整っているかどうか」ならわかると思う。
私はSNSでかっこいい人やかわいい人を見たらスマホをひっくり返してながめることがある。美しい人は逆さまから見ても美しいのだ。たぶんそれは線対象だったり黄金比率とかだったりするからなんじゃないだろうか。
カップルのルックスが釣り合っていないのを見るのがちょっと苦痛だったりする。これは顔が美形であるかどうかというよりは、あくまでも両者の外見や雰囲気の釣り合いである。
そんなこと当事者じゃない人が口出しするべきではないので、口が裂けても本人たちには言えないが、正直「…なぜ?」と思ってしまう。歩きながらでもそういう人がいればガン見してしまうこともあり…私のよくない癖だ()
こう、、、パズルのピースが最後一つだけハマっていないようなムズムズする感じなのだ。
木目調の家には木目調の家具を置きたいと思うじゃない?床がピカピカの五つ星ホテルで食事するならジーンズでは行かないじゃない?
…なんかあんまりこの手のことを人に例えて言うのは道徳的にどうなのかとも思うので、これ以上はやめておこう。。。
あ、もちろんもちろん誤解のないように言っておくと、人はそれだけではないことはわかっているし、何よりも突出して魅力的な要素がある人がいれば、ルックスなんてものは二の次であることもよくあることだ。
Siを持っているからなのだろうか、私は客観的なデータや数字をやたら信用するところがあると思う。パーソナルカラーや顔タイプなんかのイメージコンサルティングはとてもわかりやすくて好きだ。人にマッチするものは人によって異なるということを何よりもわかりやすく具現化している方法のひとつだと思う。
客観的に見て自分に何が似合うかどんな風に自分のルックスを飾るかを的確に表現してそれが上手くマッチしている人を見ると心底安心する。あぁすっっごい気持ちいい!(こ、これがエクスタシー、、、?)
それが上手な人を見るとその人の思考スタイルと私の思考スタイルに近しいものを感じるし、そういう人を見ると「あぁこの人好きだなぁ」と思うのだ。
それが私の外見主義なるところだと思う。