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言い方〜
根性、努力が当たり前とされた昭和世代。急激な経済成長と急落を経験しているので、苦難には耐性があるのだが、何とも言葉遣いが荒っぽいところがある。業界にもよるだろうが、上司が部下たちに『余計なことはするな!』と言う。この“余計な”という言葉が私にはとても引っ掛かる。余計とは何なのか?勿論、部下は良かれと思ってしていることが前提にある。それを頭ごなしに“余計なこと”と言うのは如何なものだろう。
勿論、上司にも言い分はあるだろう。しかし何故、部下が余計なことをしたのか?を先ず理解することだ。余計なことの後には、だいたい“するんじゃない!”、“しやがって!”といった悪意のある言葉が付くものだ。これは聞いていて余り気分が良くない。基本的なことを疎かにせず、忠実に行う。その上でやれることをやる。このスタンスは悪くないが、もう少し気持ちよく部下を働かせるには、物言いを変えた方が良いと思うのだ。
部下がどのような思いから、そのような行動に至ったのかを聞いて、『それは君にとって少しオーバーワークになるね。』と言ってみてはどうだろう。すると部下の受け止め方は違ってくる。少なくとも上司が自分を気遣ってくれている。尚かつ自分の行動に対して理解はしてくれている。でもそれはまだしなくても良いことなんだ。今は基本的なことに目を向けた方が良いのかも知れないと諭すことになる。
今の若者たちは、昭和世代とはコミュニケーションの取り方が異なる。上の者から怒鳴られたり、小突かれたりしても、それに屈せず頑張った時代に生きてはいないのだ。若者たちだけではない。ある程度経験を積んだ世代に対しても同様である。互いに協力しながら仕事をすることが効率化に繋がる。それこそ余計なひと言で業務に支障を来たすことは避けたいものだ。今の世代は、そんな時『言い方〜』と返すらしい。私には馴染まない言い方ではあるが、『言い方〜』と言われたら素直に謝れるかも知れない。