小学校を4回変えたお母さんに聞いてみた
こんにちは。
マレーシアに来ると、孟母三遷を地でいってる、という人に出会います。
たとえば、息子の親友がそうです。
私はびっくりしたのですが、彼は小学校だけで4つ行ってました。
「合わないな」と思ったらすぐに転校、というのを繰り返してました。
お母さんはマレーシアの中間層で中華系。教育熱心なタイプ。
「うちは中間だから、高すぎる学校はむり」というのが口癖です。
長男・長女は公立の中華学校を経て、ローカルなインターへ通いました。
でも、息子の親友である次男は、少し違ったんだそうです。
難読症(ディスグレシア)があり、公立学校での読み書きがとても苦手だった。
結論からいうと、息子も息子の友達も、今の彼にそんな困難があることに気づきませんでした。
私もびっくりしたのですが、彼がいったいどういう道筋を辿ったのか。
「この経験が誰かの役に立つのなら、どんどんシェアして欲しい」とのことで、ご紹介します。
——
学校に合わなかった次男
彼は小さい頃から言葉が少なかったのです。
小学校に上がるとき、「3letterの単語」がわからない。dogとかcatとか、簡単な単語が読めなかった(マレーシアでは、小学校前に文字が読めるようになっているのが普通なのです)。
医者に行ってみると、「ディスグレシア(難読症)」との診断でした。ADHDも少しあるかもしれない、とのこと。公的なサポートはほぼない。
最初は中華系の公立学校に行かせたかったのだそうです。
中華系には公立の中華学校がとても人気。小学校でマレー語・中国語・英語を習得するのは、マレーシアではごく自然な流れです。彼らにとっては効率よく学べる場所なんですね。
ところが、学校に入れてみると、彼が授業をほとんど聞いていないことがわかりました。「ボーッと夢想してる」と先生がいう。家では英語なので、慣れない中国語もなかなか理解できない。中華学校の教育言語は北京語なのですが、どうも語学があまり得意ではないようです。
中華学校は詰め込み式で、宿題も多いので、困りました。
3年経っても同様なので、お母さんは転校を決めます。
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