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「過去最高の中学受験者数」に思う。なぜ「中学受験」が存在しない国があるのか

中学受験が過熱化しているそうです。

2023年の中学入試において、首都圏の受験者数、受験率は過去最高となりました。西の激戦区、関西の受験率も14年ぶりに10%超です。

先日こんな記事を書きました。

受験を描いた漫画「2月の勝者」では、「中学受験は課金ゲーム」という言葉が出てきます。この辺りの書籍には、それぞれの塾のマーケティングのテクニックが細かく紹介されています。

「あなたのお子さんなら御三家を狙えます」「早く始めないと席が無くなりますよ」「6年生からでは遅いですよ」などと煽るのは、「ターゲットを絞り、希少性をアピールする」販売のためのテクニックだと思われます。

どんなに理性的な親でも、「子供の将来のため」と思えば、それなりに熱くなるーーそりゃそうです。私も、渦中にいたらきっと同じです。

これ、アジアの教育の大きな特徴な気がします。

例えば、マレーシアやシンガポールは小学校卒業時に「統一テスト」があり、やはり親が熱くなる傾向にあるのです。

なぜ、中国は塾禁止に動いたのか&欧米は中学まで統一試験がないのか

そんな中、中国やシンガポールの政府は、家庭の教育熱の加熱を止める方向に動きました。
中国では塾が禁止され、シンガポールでも「受験戦争からの脱却」が言われています。(それでも親の加熱は止まらないと言われますが)

一方で、欧米系のインターナショナル・スクールでは、小学校から高校まで、試験そのものがないところが多数です。偏差値もありません。

入学テストの「学力」もほぼ語学力とか基礎的な数学力を見ているだけで、事前の特別な試験勉強も入るための対策もほぼ要りません。最近では、入試合格を請け負う韓国系の塾などもありますが……私はあんまり本気にしてないです。

もっともアジアに近いのが、イギリス式ですが、それでも統一テストは高校2年までありません。
米国式、カナダ式に至っては全科目の統一テストらしいものは、ないのです。

なぜでしょうか。

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