外国人に「高いレベル」の日本語力を求める日本企業に思うこと
日経新聞の記事が話題です。
大卒程度の学歴で専門的な技術や知識を持つ外国人の採用に当たり、高い日本語での会話力を求める企業の姿勢が就労の壁になっている。求人の7割超が最高水準の日本語力を要求するのに対し、レベルを満たす求職者は4割弱にとどまることが26日、民間データの集計で分かった。
「米欧は専門性重視」とサブタイトルがついています。
さらに人材育成コンサルタントの孔令愚さんが、こんな記事を書かれていました。
というのも、研修に参加している外国人はN1に合格している方ばかりですが、皆さん口を揃えて「日本人上司が言っていることの意味がわからない」と悩んでおりました。
日本語は文脈によって意味が大きく変わる言語なので、上司の「なんで?」がそのまま「Why?」の意味を持つこともあれば、「なんで?」=「こんなことをしやがって!(オレは怒っている!)」という意味もありますが、教科書通りに日本語を学んだ外国人がそれを理解するのは至難のわざです。
これはほんとにその通りだと思います。そもそも日本語学習者にとってN1ってかなり難易度高いと思います。
そして、この微妙な文脈は、日本の学校(社会)を経験してパターン認識できている人でないと、理解するのは難しい。
しかし、もはや、そんな要求してる場合でもない気がするのです。
うーん。炎上しそうだけど書いちゃおう。
自分達の利益を考えたら違う結論が出るはず
「高い日本語力」を求めたい気持ち、よくわかるのです。
日本に来てもらうのなら、きちんとした日本語をしゃべってもらいたいです!
ちゃんとしてもらえないと困ります!
豪に来たら郷に従え。
私も20年前はマジでそう思ってました。
米国からソフト売りに来たアドビ社員に「ここは日本だ。英語喋るな。意地でも日本語しか喋るもんか」と思ってました。
けれども、 IT・家電の世界を取材し続けてわかったこと。
それは、もはやどの会社も「世界戦」を戦ってるということです。
「国内だけ」「日本人だけ」で完結するビジネス・思考に未来はあんまりないのです。
日本企業と韓国企業の差はここなのです。
ソニーはiモードとかEZwebとか国内戦やってたから負けたのです。
ITの世界で「日本人だけ」はキツいのです
ITの世界は特にそう。
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