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「漫然とホワイトカラー」な人々はいなくなるのか

こんにちは。
AIのインパクトは凄まじいですね。
囁かれているのが「ホワイトカラーが消える」ということ。

話題の「ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか」(NHK出版)を読んでみました。著者は冨山 和彦氏。コンサルティング・ファームを経て、産業再生機構設立時に参画、現在はIGPIグループ会長という経歴の方です。


以前から、ホワイトカラーの受難は世界中で起きており、米国でも中国でも、「大学を出たのに就職先がない」という状況です。

ホワイトカラーは人手が余るフェーズに入り、それが回復する見込みがほとんどないという事実

筆者は今まで日本で主流であった「漫然とホワイトカラー」な人々が炙り出される時代に入ったと言っています。日本のグローバル企業では特に人が余っていき、競争条件として圧倒的に不利になると警告します。日本企業はだぶついた雇用を整理しないと世界で戦えないというわけです。

現在は「漫然とホワイトカラー」が最後の抵抗をしている状態かもしれない。

「ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか」(NHK出版)

こうした会社員は炙り出されていく、と筆者は予測しています。

なぜなら、かつてはホワイトカラーが日本の中産階級を担ってきたが、第1章で説明した通り、ホワイトカラーは人手が余るフェーズに入り、それが回復する見込みがほとんどないからだ。さまざまな労働統計を見ると、ホワイトカラーは勤労者の3割から4割しかいない。すでに残りの6割はホワイトカラーではない。しかも、今後ますますホワイトカラーが減っていく流れは止められない。中高年サラリーマンだけでなく、全社会的、全世代的にジョブシフトは進んでいく。

「ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか」(NHK出版)

昭和なホワイトカラー身分が令和の現代に惹起している大きな問題は、彼らが古い産業構造に固執し中間搾取を継続してしまい、産業が近代化、現代化しないことだ。さらに、せっかくのポテンシャルを活かせないまま、低い付加価値労働生産性の「やりがい搾取」産業化するという問題がある。

「ホワイトカラー消滅 私たちは働き方をどう変えるべきか」(NHK出版)

では、すべてのホワイトカラーがいなくなるかというと、そうではないようです。

ではホワイトカラーに残る仕事は何なのか

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