(無料記事)あなたが怒っている理由を周囲が理解できないわけ
こんにちは。
最近、アンガーマネジメントについて調べていたのですが、ちょうど見かけた、みつばちまぁやさんのnoteが超絶に面白かったです。
「気にするポイント」は人により違う
家事代行業から各家庭の掃除ルールを見ていると、人によって気にするポイントが違うんだそうです。
「掃除を中心とした家事代行業」から見えてきたのは、人によって「キレイ」のレベルが違うと言う事実。
あるお客様はホコリを異常に気にする方だし、あるお客様はめっちゃ散らかってても気にならないのに床の汚れだけは気になる人。部屋だけ掃除させる人もいるし、水回りしか見たことない人もいる。 それ以外にも、たとえば魚焼きグリルを洗う人、洗わない人。バスタオルを洗う人、洗わない人。排水溝を洗うための専用スポンジがある人、ない人。
これ、実はうちにきてたインド系のメイドさんも言ってました。本当に人によってキレイのレベルも、片付け方のルールもいろいろあるみたいです。
「複数の人の家をみることができる」仕事って面白いな……。
家庭のルールって、他人には普通、見えませんもんね。
他人からみると意味不明だったりします。
で、問題は、この意味不明ルールが崩されると怒り出す人がいるってことなんです。
アンガーマネジメントの本質は何か
全文面白いのでぜひ読んで欲しいのですが、「なるほどな」って思ったエピソード。
そうそう、「アンガーマネジメント」教室をやってらっしゃる教師の方がお話しなさってたんですが。
教室の最初に、「最近一番腹が立ったこと」を書いてもらって、それを椅子に置いて、全員で席替えをするのだそう。そしてそこに置いてあった「誰かの腹立ちエピソード」を読んでもらう。すると、ほとんどの人が「何に腹が立ったのか理解できない」というんだって。
怒りのポイントってほぼほぼ「自分のルールに従っていない」というだけであるらしく、だから「他の誰にも共感されないことで勝手に一人で腹を立てている」らしい。
うむむむ。そもそも共感できるまで、言語化ができてないのかも。
だとしたら、その人はいつも周囲には「勝手に腹を立ててる意味不明な人」と認識されてる可能性がある。
私も子どもから「お母さんは、アンガーマネジメントを学んだ方がいいよ」といつも言われておりまして、日本アンガーマネジメント協会のかたが書いた「怒りが消える心のトレーニング」を読んだばかりです。
本書によれば、怒りの原因は「〜べき」「〜べきでない」という考え方にあるのだそう。
要するに、怒りっぽい人というのは、この「べき」が多い人、と言い換えられるでしょう。これを「コアビリーフ」と呼んでいるらしい。
しかし、その「コアビリーフ」、先に挙げたように、他人からはサッパリ理解できないことも多いんです。
面白いなと思うのは、「コアビリーフ」は身近なに人ほど強くなる関係があるってこと。身近な家族には厳しくなり、外国人には寛容になる傾向にある。
「まあ許せる」を増やしていく
ちなみに、よく誤解されてますが、アンガーマネジメントって、決して「怒りを抑える(飲み込む)」術じゃありません。
むしろ怒りの元にある感情に気付き、その都度、きちんと対処していく。必要なら他人に伝える。怒りを使わずに解決する。そんな感じです。
トレーニングでは、コアビリーフの「まあ許せる」ゾーンを増やそうとするらしいです。
先のみつばちまぁやさんの文章に戻ります。
よく、「旦那が家事を手伝ってくれない」「子どもが散らかしてばっかり」などという愚痴を見ますが、私(と同業者)から見るとドングリの背比べで、そういうママさんもまぁ似たようなものなんですよね…自分のルールや基準に縛られて、自分の首を絞めている状態。でもそれがゆえに、苦しいんだろうな、というのが分かります。
ところで、地雷は、小さい頃から多様性に囲まれた人ほど、少ないかもしれません。
なぜなら、「いろんな正解がある」ことを身をもって知ってるからです。
多様性理解が助けになるかもしれない
マレーシアの友人たちには、レストランでなかなかご飯が出てこなかったり、ウエイターが何も知らなかったりしても、怒らない人が多いです。
「なんで」って聞いたら、面白い答えが帰ってきました。
「だって、彼らは外国人労働者で、ちゃんと教育を受けてないかもしれない。新しい仕事を始めたばかりかもしれないでしょ。給料がすごく安いかもしれないよ」って言うんです。
小学校しか出てないかた、母国が内戦中の方、難民の方、本当に、いろんな人がいるんです。教養のある人ほど、寛容に見えるのは、そういうことかも。
そういえば、彼らは日本人の下手な英語を笑いません。背景には「モノリンガルで育っているから仕方ない」「いろんな家庭があるから教育はさまざま」という見方があるのかもね。
こうして、いろんな人がいる。相手の背景はわからない、と知っておくと、アンガーマネジメントに役立つかもしれないです。
そんなわけで、私も頑張ります。
それではまた。
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