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複数語で考えないとわからないことーーなぜ日本での議論がここまで不思議にずれてしまうのか? 裏には「誤訳」の問題があったっぽい
今、大学院でインクルージョンについて学んでいます。
が、世界各国での先生たちとの議論と、日本国内での議論が、かなりズレていて、正直頭を抱えています。
私が日本では「常識だ」と思っていたことが、割と否定されることが多いこと。
毎回不思議だったのですが、1つヒントがわかったので共有します。
「日本語での議論がずれていく背景」にあるもの
今、大学院では「インクルーシブ教育」について学んでいますが、言葉の数々が国際的な基準とずいぶん違うようなのです。
日本がインクルーシブ教育について国連から是正勧告を受けていると報道されています。
国連の障害者の権利委員会による日本への報告書の原文(日本による第1回報告書に関する最終見解)を読んでみると、「インクルージョン」、「インクルーシブ」などの言葉の定義(解釈)がそもそも、間違っていると指摘がありました。
(d) 特に「インクルージョン」、「インクルーシブ」、「コミュニケーション」、「アクセシビリティ」、「アクセス」、「特定の生活環境」、「パーソナル・アシスタンス」、「ハビリテーション」という用語の日本語訳が正確でないこと
(d) Inaccurate translation of the Convention into Japanese, particularly of the terms “inclusion”, “inclusive”, “communication”, “accessibility”, “access”, “particular living arrangement”, “personal assistance” and “habilitation”; (e) Regional and municipal gaps in providing necessary services and assistance to persons with disabilities in the communities, including mobility support, personal assistance and communication support.
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