
クラシック音楽を子どもにどう紹介するか
「子どもに音楽好きになってほしい」って親、多いと思います。
私もそうでした。
しかし問題は「何を最初に聞かせるか」です。
楽器でもやれば自然に音楽をやりますが、そうでもないと縁がない。
音楽って山ほどある上に、好みが大きいので、下手に聞かせると、一生音楽嫌いになってしまう。
そこで子どもが「これ!」って興味を持つまで、待つことにしました。
その後どうなったかのお話しです。
最初はオペラでした
最初に「これ!」が来たのが、3歳ごろ。
当時、私はオーケストラ団員として、ベルディ「オテロ」全曲を練習しており、家でDVDを何度も見て覚えてました。
ところが、横で見てた子どもが「もう一回みたい」と言い出すのです。
「随分渋い趣味だね……」と思いました。
次の演目は「ジャンニ・スキッキ」でした。
やっぱり一緒に見ててハマりました。この動画、爆笑しながら見られます。
次が同じプッチーニの「トゥーランドット」DVDを買ったら、車でずっと聴くほどハマりました。
しょっぱなから死刑のシーンがあり残酷ですが、1幕と2幕にハマりました。中国の紫禁城で演奏されたDVDです。指揮者はズービン・メータ。
しばらくして、あーそっか。
子どもにはオペラってミュージカルと一緒だ……。と気づきました。
ことばはわからなくても、笑いや泣くシーンがあって、純音楽よりわかりやすい。
日本だとオペラって、なぜか有名な曲を取り出して演奏するんですね。
しかし、実はお話しになってるDVDの方がずっと楽しいです。
次にロッシーニ「セビリアの理髪師」にハマりました。
映画版があり、こちらは子どもにも安心してお勧めできます。
キャラクターが濃くてドタバタで笑える上に、ヘルマン・プライという名歌手がフィガロを演じています。ベートーベンの出来損ないみたいなピアノの先生で大爆笑しました。
次に同じシリーズの映画「チェネレントラ」も見ました。これはシンデレラのストーリーでこれまたわかりやすいです。
こんな感じで、幼児の頃はオペラ大好きでしたが、小学校に入るとブームが終わりました。
子どもに人気があるドボルザーク
次にきたブームは、小学校中学年。
これもやっぱり私の演奏会がきっかけでした。
当時の私、マレーシアのオーケストラでドボルザーク「新世界より」を練習してましたが、横で聴いててハマったようです。
「新世界より」は子どもにけっこう人気です。
私も高校生のとき演奏してハマりました。
カッコいいですよね。新世界。
「新世界が好きなら」と、ホルストの「惑星」をお勧めしたら、まんまとハマって、学校で自分のテーマ曲にしていました。
マレーシア・フィルハーモニーが「惑星」全曲をやったとき、聴きに行きました。
調子に乗って、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラストラはかく語りき」も聴きに行ったのですが、「退屈だった……」って言われてしまいました。
クラシック音楽以外にも夢中になってます
長男は、パンデミックでみた古い映画の影響でジャズも好きになりました。
フレッド・アステアとかドリス・デイとか、フランク・シナトラとか、1930-50年代くらいのミュージカル映画にはジャズのスタンダードがたくさん出てきます。
これは私が大好きなジェローム・カーンの「Pick Yourself Up」。
なお、プッチーニのオペラも今でも大好きだそうです。
ちなみに、私が一番好きな作曲家はブラームスですが、まだ聞かせたことはありません。
今長男は1970年代のロックに夢中です。私が彼の影響を受けて、レッド・ツェッペリンを今更聴いたりしています。いやー、イイですね!!
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音楽も学習もなんでもそうですが、やっぱりタイミングがとっても重要で、「好きじゃない」ときに無理やり聞かせても、嫌いになってしまうかもしれません。
楽器も演奏しないし曲も知らない、って方は、「音のカタログ」的なYoutubeがあるので、ここから子ども自身が気になったもの、好きになれそうなものを探して聴いたらいいと思います。
それではまた!
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