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renam
自由はなぜ面倒なのだろうか
少し前、日本でもロックダウンをすべきでは? という議論がありました。
宣言の長期化に伴い、外出自粛を要請するだけでは人出が減らなくなっており、「感染リスクの高い行動を法的に制限する仕組みが必要ではないか」との意見が分科会で出たという。
私は昨年からずっと、マレーシアの行動制限の中で生活しています。
今も「マスクしないと罰金」「(必要がないのに)外に出たら逮捕」です。なかなか厳しいのですが、見えてきた不思議な感覚があるのです。
開発独裁の国にいて見えること
マレーシアは政府が物事を決めて、すぐに実施します。
「開発独裁」と言われる新興国に多い強権的なスタイルです。
規則は毎日のように細かく決められ、施行されます。
(ただし国民の不満で後から変わることもあります)
もちろん、これがしんどいと言うかたもたくさんいます。
しかし私は「これは案外楽だな」と思い始めました。
していいこと、いけないことがキチンと決まっていると、何も考えなくていいのです。怠惰でもいいのです。そこに奇妙な居心地の良さを感じることがあるのです。
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