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「テーマ」を持って世界を旅行する人々ーー観光は点から線へ

前から行ってみたかった香川県の直島に行ってきました。

瀬戸内海がアートで町おこししていると聞いていて、一度行ってみたいとは思っていたものの、なかなか行く機会がなかったのです。
企業主導で町おこしした「ベネッセアートサイト直島」は有名です。

私自身も20年ほど前には写真雑誌の編集者で、東京入谷・根岸でアートで町おこししていた人々と関わっていたことがあり、どうやっているのか、興味があったのです。

実際に行ってみると、その人気ぶりに圧倒されました。私は10月後半に行き、ベネッセの直営ホテル「ベネッセハウス」に泊まりたかったのですが、満員。そのため、今回は、岡山側の宇野に泊まり、フェリーで行くことにしました。「地中美術館」もチケットが取れませんでした。

どんな人が来ているのか?

観光客の見た感じざっと7割ほどが外国人でしょうか。

5組ほどの方とお話ししましたが、5組中4組が、ヨーロッパから来ていて、それぞれが「テーマを持った旅」をしていたのが印象的でした。残りの1組の方は中国からの旅行者でした。日本人は地元のかたが多かったような。


船の甲板

ドイツ人の女性、建築・インテリアの会社を経営しています。岡山県の玉野市に滞在し、直島を2日、豊島を1日、見て回る旅をしていました。日本には全体で2ヶ月いるそうで、ゲストハウスを泊まり歩いています。
(昔は日本は値段が高くて来られなかった、と言ってました)

直島のアート

スイスから来たというカップルは、二人とも若い建築家で、家の設計に携わっています。日本の建築に興味があって、エティハド航空でアブダビ経由で来たそうです。

スペインから来た方はもう直島は3回目で、東京や大阪をはじめ、日本各地にある安藤忠雄の建築を見て回っているのだと言っていました。今回の主目的も建築なんだそうです。
自分ならではの切り口で都市を見るのも面白そう。


マレーシアでインバウンドの仕事をしていると、「有名観光地はもう飽きた」そんなふうに言われることも増えていたのですが、こんなふうに自分なりのテーマを持って旅する人もまたいて。

アートの面白いところは、そのまま街歩きができるところ。つまり人々が滞在・逗留する理由になることです。

直島は美術館が集まっているのもその良さですが、さらに古い街並みがそのまま残っていて、そこを若いアーティストの方々が展示されたりしていて。
路地歩きが宝物探しのようで面白いのです。

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