プロパガンダ文書を書くことで、思想コントロールを実践で学ぶ高校生たち
子どもたちはどうやって「思想コントロール」に気づくのか。
高校で「プロパガンダ」文書を書く実験をしていたので紹介します。
「歴史」を正しく学ぶことはそもそもできる?
インターナショナル・バカロレアの高校の TOK(知の理論)の授業です。
テーマは「歴史」。
すでに皆が一通り歴史を「知っている」を前提に、議論します。
むしろやるのは、
「正しい」歴史とは何か。そんなものはあるのか。
そして、言語を通し「歴史」を知るときに、どんなバイアスが入るのか。
です。
まず、「今の戦争」をメディアはどう伝えているのか?
ラフマニノフなどのロシア作曲家が人々によって、「キャンセル」されていることについて議論します。キャンセルとは、人々が自主的に対象をメディアなどから追放することです。
こうして、過去どころか、現在も「正しく」把握するのは難しいと学びます。
過去の偉人をどこまで「キャンセル」すべき?
次に、歴史的偉人たちを「キャンセル」すべきかーーを議論しました。
例えばこんな人たちです。
リンカーン
クリントン
マザー・テレサ
ヒトラー
マイケル・ジャクソン
元ネタはバズフィード。
結果を見ると、調査の評は割れています。
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