勇気を出して挙手で授業参加した子どもが必ず報われる理科の問いかけ
皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
初出勤を終えてきた方々はお疲れ様でした。私は(Twitterでもつぶやきましたが)9日が初出勤となりそうです。祝日なのに‥というのは部活の大会引率のためです。
さて、表題の件ですが、昨日以下のようなツイート&アンケートを行いました。
投票していただいた方、ありがとうございました。
今回の問題、実は1/8も1/6もどちらも正解になり得るのです。
つまり、どちらかに投票していただいた方は全員正解なのです。
その理由を説明しましょう。
新年なので、少し気合いを入れてpower point で雑な図を作ってみました。
もちろん、動滑車1つで半分になるということは、3つだと半分の半分の半分で1/8という結論にたどり着くことができると思います。
ちなみに、この発問は私が実際に初任者(公立校時代)のときに使ったものになります。
なんで今回この記事を書こう、ついでにアンケートも取ろうと思ったかというと、たまたま昨日、動滑車を使った問題を見ていて初任者時代の問いかけを思い出してしまったためです。
当時のわたしは
とかものすごく念入りに作り込んだ上で、挙手させてました。
もちろん種明かしもするんですけれど、このタイプの発問の場合、一番損した気分になるのは結局日和ってどちらにも手を挙げられなかった生徒ということになってしまいます。
このあたりは授業者の雰囲気作りとか日頃からの信頼関係の構築とかに依存してしまう側面はあると思います。
ただ、日頃はなかなか挙手することをためらいがちな生徒でも、今回のようなどっちも正解になり得る問題に挙手して正解することで、少しモチベーションが上がる生徒がいるのも事実です。
あとは、今回の内容をどう深めていくかです。
じゃあ、実際に必要な力が1/8になるような図を描いていこう!
と張り切って作図をさせると、案外1/6になるような図を描いてくる生徒も少なくありません。
いろいろ描かせて、試して、検証して、それで理由を考えながら深めていくのが理科のいいところなのかもしれません。
今回の場合は、1/8になると信じて挙手した生徒が、いざ実際に作図してみると1/6になる図を描いて混乱してしまうところでなぜ?なんで?という興味関心を倍増させる展開にもつながります。
意外に、必要な力が1/8になるパターンの図を描くのは難しいです。半分の半分の半分にする、と口で言うのは簡単ですが、具体的にどのようにするのかをちゃんと考えないと書けません。特に動滑車に接続された糸の片側がそのまま動滑車に接続するというパターンが初めての場合もあります。
もちろん、私立中で中学入試問題で練習している生徒が多い場合は、逆にサクッと書けてもらいたいところだと思います。
ということで、久しぶりに先生とか生徒とか、授業とか、アプローチの仕方とか、教育っぽい記事でした。
今年も宜しくお願い致します!