第5回 夏休みだからこそ挑戦しよう!
● 夏休みもクラウド活用⁉
みなさんがこの記事を読まれるころ、多くの学校では夏休みが始まっているのではないでしょうか。
1学期の振り返り、2学期の準備、研修など、これまで取り組めなかったことに時間を割けているはずです。
一方で、全教職員が揃う機会は少なくなるかもしれません。そんなとき、管理職として全教職員への連絡はどうされてますか。
普段なら職員朝礼などで大事なことを伝達できますが、夏休みだとそうもいきませんよね……。
では、どうすれば……実はこんな場面でもクラウドが活用できるのです。具体的な方法をご紹介しましょう。
● 連絡や情報共有でのクラウド活用は今や常識⁉
次の図に見覚えはありませんか。
そうです。これは前回お示ししたベン図です。
ベン図の重なるところには「校務・業務改善」「授業改善」の両方に活用できる「1粒で2度おいしい」ツールの1つ、クラウドを活用したアンケートが該当するのでした。
他にはGoogle ClassroomやMicrosoft Teamsなどの活用が挙げられます。これらはいわゆる”学習”支援ソフトですが、校務でもばっちり使えるのです。
例えば、職員朝礼での連絡や情報共有。
Google ClassroomやMicrosoft Teamsで「チーム○○小」といった教職員だけのクラスルームやチームを作成し、その中で日々のやりとりをチャット(投稿)などで行います。
朝礼で情報共有する際の投稿は、次のようなイメージでしょうか。
こうしておけば伝達忘れもありません。これで夏休み中の教職員への連絡はばっちりです。
また、複数の教職員へ同時に連絡するときは、例えば共同編集で入力したExcelファイルを投稿することで、たくさんの情報を共有することが可能です。
さらに、投稿を蓄積していくことで後から見返すこともできます。新着任者が過去の投稿を見返すことで、1年間の流れなどを確認することもできるでしょう。
どうしても全体で伝えたいことがあれば口頭で伝えることはもちろん可能ですが、その労力や時間を考えると、Google ClassroomやMicrosoft Teamsを使うメリットは大きいと思います。
教職員がそれらのツールで連絡事項を確認する習慣ができれば、朝の大事な時間に余白を生み出すことができるのです。
とくに朝の時間、教職員たちは1分でも早く子どもたちのもとに行きたいはずです。そんななか、職員朝礼がなかなか終わらずに焦った経験はみなさんもあるのではないでしょうか。そんなモヤモヤも、この方法を活用すれば一気に解決です。
● 校務と授業のダブル活用‼
Google ClassroomやMicrosoft Teamsは、学校教育におけるクラウド活用のもはやスタンダードソフトといってもよいでしょう。
前回からクラウドの校務での活用を中心にお伝えしてきましたが、授業では次のように活用できますのでご紹介します。
こうするとそれぞれの子どもの考えが「見える化」されます。端末をとおして子どもたちは、仲間の考えに触れることができます。
例えば、問題の考え方がわからなくて困っていた子どもは、チーム(クラスルーム)に投稿された仲間のノートの写真をヒントに考えることができます。
自分ではできたと思っている子どもも、仲間の考えを見て自分の間違いに気づくかもしれません。
つまり、考えを「見える化」することで、座席が離れていても協働学習が可能になります。
他にも、教師が板書の代わりに、毎時間の授業の目標や流れをチーム(クラスルーム)に投稿することもオススメです。そうすることで、授業記録の蓄積が可能ですし、授業を欠席した子どもも見ることができます。
このようにGoogle ClassroomやMicrosoft Teamsなどは、授業でもたくさん活用できます。
まずは教職員が校務で活用していくことで、授業での活用も加速度的に進みますので、この夏、自校のクラウド活用の推進にぜひぜひ挑戦してみましょう。
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