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続・ほろよい歳時記

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京都と滋賀の二拠点から、酒蔵のある風景を旅して呑んで。四季折々に好きなものを愛で、酔いしれる暮らし。毎日新聞に連載していた「すみれのほろ酔い歳時記」の続編。
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2018年6月の記事一覧

雨の庭に降りて

雨の庭に降りて

梅雨入り。
気まぐれの晴れ間に、シーツを洗って、気持ちよく庭に干す。

昼下がり、どんよりと曇が重たくなってくる。
2階の仕事部屋にいると、窓から冷たい風が吹いてきた。
あわてて庭へ下り、慌ただしくシーツを取り入れる。

このところ、庭を賑わすのは、どくだみの花。
その名とは裏腹に、可憐な花。
輝くような白さに、はっと目を奪われる。

しばし雨音に包まれる。
こぼれるように蕾をほどき始めた紫陽花た

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祭りと共に過ぎ去った春の日々。

祭りと共に過ぎ去った春の日々。

あの白銀の景色から、季節は巡って、窓から、溢れんばかりの眩しい緑が迫っている。
日々、刻々と移り変わる季節の色を、この山の装いに眺めている。

中でも愛する山色は、桜の咲くころ。
もくもくと湧き立つような山の色を、脳裏に焼き付けようと必死。
自然の織りなす色々を、絵の具にのせていくことが何よりの喜びです。

今年も描いた、唐招提寺のうちわまきへの奉納画二対も、
萌えいづる春の色。
神々の宿る〝山笑

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