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京都精華大生のリアル~デザイン学部2年 イシンミさん編~

こんにちは。広報グループのGです。

キャンパスを歩くたび、季節の移り変わりを感じます。大学も紅葉の秋がすっかり冬へと季節が変わってきました。窓の外では冷たい風が気持ちよく吹き抜け、街中がキラキラと輝くイルミネーションで彩られています。

今回は「学生のリアル」の第2回。デザイン学部デジタルクリエイションコースの2年生、韓国留学生イシンミさんのインタビューをお届けします。

インタビューの待ち合わせ時間に「おはようございます」と元気な挨拶で登場。息を切らして、「寮から走ってきたんです」と笑顔で話してくれました。

シンミさんは国際学生寮「修交館」で生活しています。今年はRA(Resident Assistant)として寮生の生活をサポートしています。異なる国からの留学生と日本人学生が共に生活しており、ピクニックや花火大会、京都国際マンガミュージアムでの缶バッジ作り等、文化交流を図るための交流イベントが月一回に行われています。

修交館寮生のピクニック
修交館寮生の花火大会

7月には人間環境デザインプログラム教員のウスビ・サコ先生を講師に迎え、国際交流セミナーも開催しました。国際文化に関する幅広いトピックについて紹介してもらい、参加者から大好評でした。

国際交流セミナーの様子

マンガが大好きだったため、日本で唯一のマンガ学部を設置している京都精華大学に憧れ、中学生の時に韓国から来日し、オープンキャンパスに参加しました。

そこで体験したデジタルクリエイションコースの授業では、「ゲーム」「ムービー」「デジタルアート」などの表現を通じてアイディアを社会に発信する方法だけでなく、マーケティングやマネジメントなどのビジネス知識も習得でき、説得力のある表現で着実にメッセージを伝える力を身につけられると知りました。それで、デジタルクリエイションコースで学び、コミュニケーション力を向上させることを決意しました。

「夢が叶い、デジタルコンテンツを制作するための知識と技術だけでなく、発信力も向上しています」とシンミさんは語り、熱意と喜びが伝わってきました。

教室で勉強しているシンミさん

とはいえ、相変わらずマンガも大好き。特にお気に入りなのは、精華の卒業生である仲谷鳰さんの作品『やがて君になる』です。そのマンガを課題にも取り入れるほど、大変好きなのだそう。

また、サークル「セイカデジタル研究会」では、仲間たちと一緒にゲーム制作に熱中しています。最近取り組んでいるのは、主人公が夢の世界に入って記憶を取り戻すアドベンチャーゲームだそうです。

ゲーム制作をしている場所

シンミさんは異なる文化を学ぶことに興味を持ち、多言語サークルにも参加しています。外国人の視点から見た日本語の遠まわしの表現が美しいと感じており、その一例として、食べ物の味が自分に合わない時、「私はこの味が苦手です」と表現することで相手の感情を傷つけずに伝えることができると述べていました。ただ、時にはわかりやすく伝えたいこともある、とも付け加えていました。

なるほど!言語は文化や考え方に密接に関わっており、外国人と円滑なコミュニケーションをとるためには、相手の文化や習慣を理解することが不可欠だと感じますね。

今ではすっかり精華になじんでいるシンミさんも入学当初を振り返ると、「新しい文化や言語に適応するのは難しかった」そう。しかし、大学が提供する語学サポートや留学生向けのイベントに参加することで、同じような状況の仲間たちと出会い、お互いに助け合いながら克服していったそうです。「新しい言語を学ぶと、これまでの世界とは全く別の新しい世界が広がるんです」と話してくれました。今は毎週水曜日に、明窓館のiC-Cubeで主体としてランチライムカフェを運営して、韓国語や韓国の文化を紹介しています。

日本での日常生活については、「あせらず、あわてず、あきらめず」という言葉を大切にしていると話してくれました。

「無理に友達を作る必要はありません。授業やサークルで自然に仲良くなれることが多いので、焦る必要はありません。毎日を穏やかな心で暮らすことが良いでしょう。特に留学生は焦ると日本語がうまく出なくなることもあるので、落ち着いて考えてから行動することが大切です。目の前のことに全力を注げば、そのうち成果が現れます。留学生活は自分を成長させる素晴らしい冒険です。簡単に諦めるのではなく、全力で楽しみたいです」と、輝く笑顔で話してくれました。

そんなシンミさんの趣味はグルメ巡りです。特におすすめなのが、一乗寺にある「つけめん恵那く」なんだとか。最近は大好きなパン屋でアルバイトを始めたと、喜びに目を輝かせながら教えてくれました。シンミさんが生き生きと働いている姿を見に、パンを買いに行きたいと思いました。

京都のおすすめスポットとして、京都タワーが挙げられました。地下1階には、様々な料理をゆっくり楽しめる飲食フロアがあります。「京風韓国料理もあるんですよ」と教えてくれました。

京都タワーで楽しんでいるシンミさん

大学内でよく利用する場所は、明窓館です。特に4階の「明窓テラス」がお気に入りで、その眺めに魅了されているようです。気分転換が必要な時やアイディアを考えたい時、いつもそこに行くそうです。

インタビューした日は、ちょうど交換留学生へのオリエンテーションが明窓館iC-Cubeで行われていました。「修交館」に入寮する交換留学生をサポートするために、インタビュー後はiC-Cubeへ走っていきました。とても頼もしく感じました。

お話を聞いていると、海外での留学生活や新しい文化の発見がいかに貴重かを再び実感しました。シンミさんが、どんなふうに大学時代を過ごして行くのか、とても楽しみです。

精華で学ぶ留学生たちは、それぞれ素敵なストーリーを抱えています。みなさんもぜひシンミさんや他の留学生たちと交流してみてくださいね。