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【新入生必読】京大リアルゼミ運営の魅力を語らせてください。

 どうも。猫と申します。5回生になってしまいました。友人たちが先に卒業してしまって寂しい反面、新入生たちとの出会いにわくわくもしています。というわけで今回は、新入生に向けて、京大リアルゼミ運営の魅力について書こうと思います。入るサークルに迷っている新入生は、ぜひ読んでみてください。

※そもそも京大リアルゼミとは:正式名称は「『障害』者のリアルを語り合う京大ゼミ」。障害者やマイノリティを講師としてお呼びし、リアルな声を語っていただく自主ゼミ活動。詳しくはこちら

障害者やマイノリティに出会える

 みなさまのまわりに障害者はいますか。最近だと「大人の発達障害」という言葉が流行ったり、社会で多様性が重視されてきたりして、以前より障害者やマイノリティの方々が表に出てくるようにはなりましたが、それでも多くの人は、普通に生きていて障害者と関わる機会なんてほとんどないのではないかと思います。あるいはあったとしても、障害には様々な種類があり、全ての障害に接することは不可能だと思います。

 京大リアルゼミでは、そういった本来関わるはずのなかった様々な障害者やマイノリティの方々に出会うことができます。そして出会うことによって、障害を持っていたとしても、自分と何も変わらないひとりの人間だということに気づかされるんですよね。まだ障害者やマイノリティの方々と出会ったことのない皆様は、彼らを自分と違う、何か特別な人間だと、無意識に思ってしまっているのではないでしょうか。僕自身も、まだ出会ってない障害を持つ方に対してはそう思ってしまうことがありますが、そうした意識は、当事者と出会うことで変わっていきます。

 ゼミの運営を一通り経験した1回生の終わり頃、みんなの前でこんな話をしたのを覚えています。僕にとって障害者は、髪の毛がピンク色の人と同じです。最初に目にしたときは、ピンクの髪に目がいきます。そしてその人を「髪がピンクの人」と認識します。しかしその人と関わっていくうちに、その人の人柄に目がいくようになって、髪の色なんてどうでもよくなっていきます。障害がある人も一緒で、会って初めての時は「障害がある人」と認識してしまいます。でも僕は、その人と関わっていくうちに障害のことなんてどうでもよくなって、他の知人と変わらない、ひとりの人間として関係を築いていけることを知っています。ゼミの運営をする前は、障害のある人を「障害者」「自分と違う人」を認識することしか知りませんでした。でも今は、そうでないことを知っているのです。

 少しきついことを言いますが、障害者を自分と違う人と認識することは、差別への第一歩だと思います。たとえ障害者には優しくしようと考えていたとしても、です。本当に全ての人に対して平等に接することができるようになるには、障害者やマイノリティの方々が自分や周りの人と同じ人間だと認識することが不可欠だと思います。
 
 そんなわけで、障害者への認識を変えてみたい方、自分の中に眠る差別意識と戦ってみたい方は、ぜひリアルゼミへどうぞ。

 と、ここまで読んで「じゃあ受講するだけで、運営に入る必要なくない?」と思ったそこのあなた。甘いですね。上記を踏まえた上で、運営に入るメリット、それは「より密に障害者と関われること」です。運営は、講師の依頼をし、引き受けてくださった方と打ち合わせを行います。我々運営は講義において語り合いを重視しているものの、どうしても講義という性質上、普段と同じように会話するということは難しくなっています。それが依頼や打ち合わせの場面では、普段の会話と同じとまではいかなくても、それに近い形で話すことができるんですね。そのことによって、より講師の人柄や人間性をはっきりと感じることができます。講義を受ける以上に自分の意識を変えることができる。これが、運営に入るメリットです。

多様な仲間がいて楽しい

 僕が運営にいる一番の理由がこれです。とにかく楽しい。さっきめっちゃ真面目なことを長々書いておいてなんですが、正直そっちは最早どうでもよくて、今はとにかく楽しくて運営を続けてます。じゃあ一体何が楽しいのかという話をしたいと思います。

 まず、うちの運営、めっちゃ色んな人がいるんですよ。うちは障害を取り扱っている関係上、当事者が集まりがちです。色んな障害当事者がいっぱいいるサークルって、なかなか珍しくないですか。加えて非当事者のメンバーも、障害っていうかなりマニアックものに興味を持っている人ですから、面白い考え方とか、バックグラウンドを持ってたりするんですよね。サークルって、同じ趣味趣向を持った、似たような人が集まる傾向にあると思うんですが、うちは逆だと思ってます。当事者のメンバーも非当事者のメンバーも、ひとりひとりが全然違って、面白い人ばかりです。

 そしてうちの運営は10人弱の少数精鋭。大規模なサークルと比べて、メンバーと仲良くなりやすいです。メンバーと仲良くなってお友達になれるって、サークルの一番の魅力だと思いますが、うちはそれがかなりしやすい環境だと思います。

 つまり、当事者も非当事者も含めて、とっても面白い人たちと、お友達になれるってわけです。もっと言うと、当事者と非当事者が混ざり合って友人関係を築くことで、障害をもつ人の存在がもっと身近で当たり前になり、「自分と違う人間」という感覚は講師の人と関わるよりももっと簡単に消え去りますし、障害のことも、必要な配慮も、より詳しく知ることができます。その上みんな様々で面白い考え方を持っていますから、仲良くなることで視野が広がるし、自分の考え方を見直すきっかけになります。

 そして何よりそうやって仲良くなった人たちと一緒に運営をするのがとっても楽しいのです。僕が運営を今まで4年間も続けているのは、そんな理由です。

さいごに

 長くなってしまいましたが、以上が京大リアルゼミ運営の魅力です。やば、2,000字超えてるやん。ここまで読んでもらって本当にありがとうございます。

 これを読んで少しでも京大リアルゼミに興味をもっていただけたのなら、ぜひ新歓イベントに来てください。日程等はTwitterで発信していますので、フォローして情報をお待ちください。無理な勧誘はしませんので、なんとなくふらっと来ていただいて大丈夫です。

 ではでは、みなさまとお友達になれることを願って、新歓イベントでお待ちしております。

2023.04.02

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「障害」者のリアルを語り合う京大ゼミ ~障害ってなんやねん⁉~
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