かいごの基本 特養3
■先輩職員への対応
前回の続きですが、昔の考えのままの職員中心の介護、その人が作るユニット。そんな先輩職員が一人いるだけなのに、誰も、何も言えないのだな、と感じましたか。
私を助けてくれる職員はいませんでした。みんなは自分に自信が無かったのか、自分がリーダーになることが怖かったのかもしれません。
私は次第に笑顔がなくなり、職場に行くのが嫌になりました。体にも異変が、、
胃が痛み始めたのです。
そんなある日、勤務は遅出で22時前に入居者がベット上で嘔吐されていたのを確認。感染対策を行いながら、嘔吐処理、着替え、状態確認、バイタルチェックを行わなければなりません。
まだ特養のやり方に慣れておらず、マニュアルも頭に入って無かったので手こずっていました。
一度着替え、シーツ交換をしているときに再び嘔吐されたのです。
すると夜勤者である先輩職員が来て対応中の私を見て、何も協力せずただ手で口と鼻を押さえたままパソコンの前に座ったのです。
その一件で、心を決めました。戦うと。
やったことは、
・施設長に気持ちを伝えました。
・先輩職員態度、行動を説明しどちらが間違っているのか確認しました。
・不適切ケアの事実を記録し報告しました。
・施設長からの指導も入れていただいた。
もう自分の限界と思ったときに先輩職員に自分の気持ちを伝えました。
大変言葉は悪いのですが、事実を書きます。「あなたのせいで、胃が痛くてノイローゼになりそうです。利用者への不適切ケアについては報告済みです。異動直後の職員のミスを指摘するばかりで助けようともしない、私は一生あなたを許しません。虐待と判断した場合は訴えます。」 と言うと、
「私がでしゃばり過ぎたのかな」と一言。
その後その先輩職員は体調を崩し、休まれ、復帰後は異動となりました
■施設の理念に向けて
職員の異動もあり、経験年数のある職員から新人職員、定年されたベテラン職員と様変わり。彼女らと共に私はリーダーとして動き出しました。