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まじりけのないパンで、お客さまにパンある豊かな暮らしを届ける。株式会社進々堂(製造・小売)

京都のパン屋といえば…思い浮かべるひとつに「進々堂」があるのではないでしょうか?

レストラン・カフェ・ベーカリーを合わせ京都に12店舗を運営する株式会社進々堂。(以下、進々堂)
お客様に本当に美味しいパンを届けるため、原材料からこだわりを持って作られています。
そのパンは直営店での販売のみではなく、業務用としてホテルやレストラン、喫茶店などでも扱われています。
今回は、法人営業と生産管理を担当されているお二人を中心に、採用担当の方も交えてお話を伺いました。

進々堂さま2

進々堂は地下鉄・十条駅から歩いて10分ほどの位置に本社工場を構えています。
写真の本社工場は2020年8月に竣工。これまで進々堂が創業以来100年もの間、お客さまにパンを届ける拠点だった寺町工場から移転されたばかりです。とてもきれいで明るい社屋でした。

まずお話を聞いたのは入社6年目の藤田さん。ホテルを中心にカフェや学校などの法人営業を担当されています。食品系の営業職を探されていた時に求人を見つけ、お祖母さまが喫茶店を営んでいらっしゃった際に進々堂のパンを扱われていたこともあり、入社を決められたそう。
パンといえば店舗での販売というイメージが強いと思いますが、藤田さんのお祖母さまが営んでいた喫茶店のように、進々堂のパンは様々なお取引先さまで提供されています。
(実はあの有名ホテルの朝食に並ぶパンが進々堂のものだった、ということも!)

お客さまによって性別や年齢層、一緒にお出しするお料理が異なるのでヒアリングを大切にし、ニーズに合わせた提案を行われています。
お取引先さまに提供するのは冷凍されたパンなので「リベイク」という「焼き直し」の温度や時間が重要になります。その時間や温度で美味しさが左右されるため、シェフに焼き方をレクチャーされたこともあるのだとか。
「京都の有名ホテルでレクチャーを行なったので、緊張しました。」と笑顔がこぼれます。
場合によってはご要望の商品と別の商品も合わせて提案することもあるそうで、お客様との信頼関係が大切になります。
そんな中、自らが提案したパンが採用され、提案したパンと一緒にお料理を食べて「美味しい!」と感じた時に仕事のやりがいを感じるそう。
現在は既存のお客様への営業と新規開拓が7:3くらいの割合だそうですが、今後は新規も増やしていきたいとのこと。

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入社一年目の塚本さんは、生産管理を担当されています。
学生時代に植物病原菌の研究をされていたため、食品衛生の観点から学生時代の学びを活かすことができるのではと入社を決められました。
入社一年ほどですが、すでに食品衛生のレクチャーを社内で月に一度開催しているそう!
普段は、商品の規格書や表示ラベルの作成をされています。
みなさんは、食品に添付されている表示ラベルをじっくり見たことはありますか?
小さなラベルの中に、びっしりと書かれた情報にはアレルギー等お客様の命に関わるものがあるため、作成される塚本さんも特に注意を払って正しい情報を記載するよう心がけているそうです。
入社3ヶ月ほどのころ、夏限定のレモンケーキのラベル作成が初めてのお仕事でした。

レモンケーキ


緊張と不安の連続だったそうですが、実際に店頭に並んだ商品の裏側にあるラベルを見て誇らしくなったそう。お客さまの命に関わることもあるため、間違いがあってはならないプレッシャーの一方、だからこそこのお仕事に対してやりがいを感じるそうです。
また、京都出身の塚本さんならではの視点で「京都の方は古いものを大切にしつつ、新しいものも好きな方が多い印象です。大切にするものは守りつつ新しいことにチャレンジする雰囲気がある京都で、新しいパンが次々に開発されていくところを目の当たりにできる点がおもしろいです。また、食にこだわりをもつお客さまが多い京都で食品を扱う仕事ができるところに魅力を感じます。」
と答えてくださいました。
全く知識のないところからのスタートのため、わからないことは先輩や保健所の方に聞くなど学びの日々。独学でも知識を付けつつ、臨機応変に学んでいく生産管理のお仕事は、塚本さんが大学時代に研究を通して培った探究心が活かせるものではないかと感じました。

生産管理の部署には現在8名の方が在籍し、原材料の調達や商品開発などそれぞれ役割が異なります。塚本さんの同期は店舗配属のため、時々お会いするくらいだそうですが、
先輩たちとの関係が作りやすく、同期が近くにいない不安を感じることなく働ける職場だと教えていただきました。
採用担当の樋上さん、藤田さんも口を揃えておっしゃるのが「スタッフの距離の近さ」でした。中途採用で入社された藤田さんですが、同年代の方はもちろん歳の離れた方もフランクに話していただけ、驚いたそう。
塚本さんも、先輩に気軽に質問できたり部署に関係なくお昼を一緒に食べたりと交流を深めています。みなさん「食」という共通の好みがあるため、そういった話題が多いそう。
だからこそパンに限らず「食」が好きな方が進々堂には向いているのでは、と樋上さん。
探究心と好奇心を持って味へのこだわりを持てる方・自ら調べることができる方が長くこのお仕事を続けられるそうです。
また人との距離が近く、必ず人と関わる仕事のため明るくポジティブな対応ができると良さそうです。社内はお話好きな方が多いそうですよ。
今年育児休暇を取られている方が2名いらっしゃり、これまでは女性は結婚すると退職されることが多かったそうですが、女性も長く働ける職場づくりにも取り組まれています。
店舗で働くパートさんも、産休・育休を挟んで復帰されたり、一度退職された方が戻ってこられたりすることもあるそうで、職場の雰囲気が良いことの現れではないでしょうか。

今回の取材を通して、進々堂の素材と味へのこだわり、そして社内の雰囲気の明るさが伝わってきました。

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特に「まじりけのないパン」を目指し、できるだけ添加物を少なくし、一つの商品を作る中にも材料を選び抜くこだわりは、作り手の立場からも売り手の立場からも「本当に良いと思うものを作り・広められる」という仕事への喜びにつながるのだなと感じました。

進々堂の企業情報はこちらからご覧ください▼
https://www5.city.kyoto.jp/kigyo/kg_102.cgi?CT=30&KID=19614

進々堂さま

(左から営業担当の藤田さん、生産管理担当の塚本さん、採用担当の樋上さん)

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